経済・経済学に関するメモ。

岩田規久男
もう一つの物価にGDPデフレーターがります。これは国内で生産するモノ、すなわちGDPを構成するモノの価格です(岩田規久男 『日本経済にいま何が起きているのか』 東洋経済新報社、2005年、14頁)。

特徴

岡部直明
GDPデフレーターは、カバー範囲は広いのですが、短期的な変動が大きすぎるという統計上の問題があります(岡部直明 『ベーシック日本経済入門』 日本経済新聞社・第4版〈日経文庫〉、2009年、38頁)。
田中秀臣
一般に、GDPデフレーターは下方バイアスを伴って、ややデフレを強調しがちになる(田中秀臣 『ベン・バーナンキ 世界経済の新皇帝』 講談社〈講談社BIZ〉、2006年、48頁)。

消費者物価指数との違い

岩田規久男
GDPデフレーターと消費者物価指数の違いは、GDPデフレーターは国内で生産されるすべてのモノやサービスの価格を反映するのに対して、消費者物価指数は消費者によって購入されるさまざまなモノやサービスの価格を反映するという違いがあります。また、GDPデフレーターには輸入製品の価格の変動は反映されませんが、輸入製品のうち消費者が購入するモノの価格は、消費者物価指数には反映されます(岩田規久男 『日本経済にいま何が起きているのか』 東洋経済新報社、2005年、14頁)。
田中秀臣
GDPデフレーターには、消費者が購入しないような工作機械や外国向けの販売品の価格が入る(田中秀臣 『経済論戦の読み方』 講談社〈講談社新書〉、2004年、39頁)。
飯田泰之
正しい物価の動きはコアコアCPIとGDPデフレーターの間あたりでしょうね(勝間和代・宮崎哲弥・飯田泰之 『日本経済復活 一番かんたんな方法』 光文社〈光文社新書〉、2010年、160頁)。

景気との関係

岩田規久男
GDPデフレーターは、国内総生産の価格であり、マクロ経済全体の物価の動向を知る上で重要である(岩田規久男 『スッキリ!日本経済入門-現代社会を読み解く15の法則』 日本経済新聞社、2003年、213頁)。
森永卓郎
景気が過熱して物価が上昇したのかを判断するには、消費者物価指数ではなく「GDPデフレーター」というものを見なくてはならないのです(森永卓郎 『「騙されない!」ための経済学 モリタク流・経済ニュースのウラ読み術』 PHP研究所〈PHPビジネス新書〉、2008年、96頁)。

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