最終更新:ID:M+2BrIvTRQ 2012年06月10日(日) 15:15:26履歴
……土曜日の夜。
「ええっ?本当!?」
「ああ、上がったら弾いてあげるよ」
……紆余曲折を経て、つい先日挙式をあげた二人。
北原春希・雪菜夫妻。
それから数週間後の今夜。二人で共に入浴の真っ最中に、春希が言い出したのだ。
「うわぁ、嬉しいなぁ。また聴けるんだ、春希くんのギター」
「ああ、だから楽しみにしててな」
……風呂から上がった二人は身体を拭いて、並んでベッドの縁に腰掛ける。
「春希くん、ギター」
「あ、そうだったな。雪菜、取ってくれる?」
「あ、うん」
雪菜が立ち上がってギターの入ったケースを抱え、春希のところへ持って来た。
「はい」
「ああ、ありがとう」
春希は立ち上がって手を伸ばし、おもむろに掴んだ。
……雪菜の、身体に巻き付けていたバスタオルを。
「……え?」
戸惑う雪菜をよそに、春希はそのままバスタオルを引っ張る。
一糸纏わぬ姿になってしまった雪菜だが、ギターケースを抱えた状態ではどうにも儘ならない。
バスタオルを床に放った春希は、その隙に戸惑う雪菜を背中から抱き締めてそのまま再びベッドに腰を下ろす。
雪菜はケースを抱えたままで、春希に腰を抱き寄せられたままベッドに座らせられた。
「え?ええっ?」
「雪菜。ケース、置いて」
「ちょ、ちょっと、春希くん」
「……置いて」
穏やかだが有無を言わせぬ低い声で、春希は耳に囁く。
雪菜はその言葉の通りに、ケースをそっと床に置いた。
「ねえ、どういうことなの?」
「言っただろ?弾いてあげるって」
「で、でもギター弾くのに、これで?」
「ああ、これから弾くから」
春希は雪菜の腰に回していた両手を解き、胸へと這わせた。
両掌で包み込み、ヤワヤワと揉み解す。
「あっ、ああっ、ちょ、ちょっと春希くん?」
「雪菜……気持ちいいよ……」
「ぎ、ギターを弾くんじゃなかったの?」
「ああ、だから今チューニングしてるんだよ」
「こ、これが?」
「ああ。だって俺、これからお前を……雪菜を弾くんだから」
春希の手の力が少し強くなり、雪菜の胸を柔らかく歪ませる。
指が食い込んで、間から乳肉がはみ出るように零れ、春希の指を押し返す。
下から掬い上げるように掌で包み込み、プルプルと弾ませる。
「んっ、んぅ、ふぅ、くぅん……」
「ん〜、まだちょっと音の出が悪いかな」
掌で乳房を包み込んだまま、指で乳首を軽く摘む。
既に硬さを持ち始めている先端を、クリクリと捏ね回す。
「んはあぁ、ふぁ、いやぁ、ああぁん」
「うん、だんだん音が出るようになってきたかな?」
「んもう、春希くんってば、最初から、こうするつもり、だったの?」
「ああ。まあね」
雪菜の疑問にあっさりと答え、春希はさらに胸を愛撫する。
掌で乳房を包み込むように揉み、指では乳首を存分に弄ぶ。
乳首を胸に押し込むようにしたり、逆に摘んで引っ張ったり。
そしてまた乳輪ごと捏ね回したり。
「ひゃあ、ああぁ、ふああぁ、ああぁん……」
「……もう、大丈夫かな?」
そう言って春希は右手を胸から腹へ這わせ、下の方へ移動させる。
そして、雪菜の一番愛おしいところへと辿り着き、入り口全体を掌で包み込んだ。
「うぁん、そ、そこ、は……」
「……熱く、なってるね」
掌に、雪菜の蜜が零れている。
春希はそれを潤滑油にしながら右手を上下に軽く擦る。
途端、雪菜の入り口からさらに熱い蜜が零れ、春希の手を滑らせる。
それが春希の手の動きをより滑らかにし、雪菜を昂らせていく。
「雪菜……溢れてくるね」
「やだ、やだぁ……」
「……じゃあ、そろそろ弾くとしようかな」
春希は蜜を漏らす秘裂を弄り、軽く擦りながら指を中に突き入れた。
「うあああぁっ」
「ああ、やっぱりいい音が出るね」
左手で相変わらず胸を愛撫し続けながら、右手の指で中を掻き回す。
クチュクチュと淫靡な音が闇夜の部屋に響き、春希の興奮を煽る。
「どう?俺、上手に弾けてる?」
「うぅん、んもう、今それを、わたしに聞くぅ?」
「だって、雪菜を弾いていいのは俺だけなんだから」
「うん、そうだよ。わたしを、弾いていいのは、あなただけ、なんだからぁ」
「……じゃあ、もっと強く弾いていい?」
「うん。弾いて。お願いぃ……」
春希は、中の指を増やし、さらに激しく雪菜を掻き回す。
音がグチュグチュと湿り気を増し、蜜が春希の手を汚していく。
胸を揉む左手の動きも強くなり、形の歪みも刺激も増す。
さらに春希は雪菜のうなじに舌を這わせ、噴き出し始めた汗の味を堪能し始める。
それだけでは飽き足らず、耳たぶを唇で挟み、さらに耳の中まで舌でなぞる。
「あああっ、そ、そんな、ところぉ……」
「れろ、れる、んる、うろぉ」
雪菜が無意識に快感から逃れようと身体を捩るが、後ろから春希に両腕で抱き竦められているので身動きが取れない。春希の愛撫になすがままにされるしかなかった。
「あああっ、は、春希くん、もう、もう駄目ぇ……」
「ああ、いいよ。いつでもいいからな」
春希が最後の仕上げとばかりに舌を這わせ、胸を揉み、乳首を捏ね、中を激しく掻き回す。雪菜の喘ぎがさらに大きくなり、部屋中を満たしていった。
「んっ、んぅ、んあああああぁぁぁぁぁっ」
春希の指が雪菜の中の奥を突いた瞬間、雪菜は大きく顎を仰け反らせながら絶頂を迎えた。膣が春希の指をきつく締め上げ、蜜が止め処なく溢れ出る。
「あっ、ああっ、あはぁ、ひゃあ、あぁん……」
春希の腕の中で、全身を汗に塗れさせながらビクッビクッと痙攣させる。
口の端から垂れた涎が顎を伝い、目尻からは一筋の涙が零れ落ちた。
そして波が過ぎたのか、グッタリと脱力して春希に全身を預けた。
春希は指を引き抜き、放心状態の雪菜の口に突っ込んだ。
「んむ、じゅ、じゅるる、んぷぅ……」
自らの蜜に塗れた春希の指を、雪菜は音を立ててしゃぶる。
一通り舐めさせたのを確認して、春希は指を引き抜いた。
「……ぷあっ、はあっ、はあっ、春希くん、すごい上手だったよ」
「そうか……よかった」
「じゃあ、今度はわたしの番だね」
雪菜はゆっくりとベッドから降り、未だベッドの縁に座る春希の股間に跪いて四つん這いになる。
「雪菜の……番って?」
「あなたがギターを弾いてくれたんだから、わたしが歌う番ってこと」
そして春希の腰に巻き付けていたバスタオルを剥ぎ取り、そそり立つ強欲を優しく手で包み込んだ。
「せ、雪菜。お前、なにを」
「だからぁ、歌う準備をしなくちゃ」
「準備って、なに?」
「マイクテスト」
包み込んだ手で軽くしごきながら、そっと先端に舌を這わせる。
途端、春希の腰が軽く弾んだ。
「うっ、くぁ」
「う〜ん、まだ音の出が悪いかな?」
とぼけたように呟きながら、雪菜は手にしている欲棒を口に含んだ。
そして舌や内頬を駆使して、口の中で転がすようにしゃぶり始めた。
「うああっ、くぅ、つぁっ」
「んふふ、ひもひいいんらね?」
頭を上下に動かしながら、さらに吸い上げる。
春希は込み上げてくる快感を堪えるかのように歯を食いしばりながら背中を仰け反らせる。
雪菜は春希を口に含んだまま、強欲を包んでいた手で袋を持ち上げ、やわやわと揉み始める。
「ああぁぁっ」
「んぅ、じゅるる、むふぅ、んる……」
春希の腰が自分の意志と無関係に暴れ、雪菜の喉の奥の方に強欲が突っ込まれる。
それでも雪菜は動きを止めず、ただひたすらに春希にむしゃぶりつく。
「くぷぅ、んぷ、じゅじゅ、じゅるじゅる、るろ……」
「うああ、せ、雪菜ぁ……」
「んうぅ、いい、いいよはるひふぅん。もっろ、もっろぉ……」
春希を口に咥えながら雪菜が言葉を発するので、舌の動きが不規則になり、もどかしい快感となって春希を昂らせる。
雪菜の口の中で春希の強欲がビクッビクッと痙攣し始め、限界が近いことを伝えてくる。
雪菜は両手で強欲を抑え込み、頭を大きく振りながら大きな音を立てるのも構わずにしゃぶり尽くす。
「くっ、うあぁ。せ、雪菜。もう、俺、ヤバい……」
「んじゅ、いいよ、いいんらよぅ。わらひの、くひに、いっぱい、らひれぇ」
舌で強欲のくびれをなぞるようにして舐め、裏筋をなぞってから尿道に吸い付きながら舌を突き入れた。
「うっ、うああぁぁっ」
そして、ついに春希の我慢は限界を突破した。
雪菜の口内に白く、熱い欲が放たれ、雪菜の口中を満たしていく。
雪菜はその想いの全てを受け止め、喉に送り込んでいった。
「んぅ、んく、んく、んく、ちゅる、ちゅる……ぷぁっ」
そして全てを飲み込んで尿道を強く吸い上げ、ようやく放して一息吐いた。
「んふふ、マイクテスト終了〜」
口元をテカテカにしてペロリと舌なめずりをする雪菜の妖艶な姿に、春希の剛直は瞬く間に硬度を取り戻す。
「テストは済んだけど、歌うのは?」
「マイクを使うに決まってるでしょう?」
「どういう風に使うんだ?」
「んもう……分かってるくせにぃ」
雪菜は未だベッドの縁に腰掛けている春希の上に跨り、肩に手を添える。
春希も雪菜のお尻を掴み、受け入れる体勢を整える。
「じゃあ雪菜、歌ってくれるか?」
「うん。ちょっとはしたない歌声になっちゃうかもしれないけど」
「ああ、俺は、そんなお前の歌声が聴きたいんだ」
雪菜は入り口に春希を宛がい、ゆっくりと腰を沈める。
充分に濡れた秘所に、春希の強欲が飲み込まれていく。
「んんっ、うぅ、ああっ、はあぁん……」
そして雪菜が春希を飲み込み終えて、二人の腰がしっかりと密着する。
春希はそのまま雪菜のお尻を掴んだまま、雪菜は春希の首に腕を回してしっかりとしがみつく。
近くで見詰め合い、どちらからともなく唇を重ね、舌を絡めてお互いの唾液で喉を潤す。
粘り気のある音が部屋に響き、これからの二人の行為の前奏となる。
そして、唇を離して潤んだ瞳で再び見詰め合い、雪菜がしっかりと頷いた。
それを受けた春希が雪菜のお尻を掴んでいる手に力を込め、腰を打ち付け始めた。
「んあぁ、はあぁ、ふあぁ、ひゃあっ」
春希の動きによるパンパンという演奏に合わせ、雪菜が歌い始める。
雪菜の言葉通り、春希が求めていた艶めかしい歌声で。
春希は雪菜を掻き回しながら、強引に捻じ込むように腰を突き出す。
不規則な突き上げに耐えられず、雪菜の喘ぎはさらに甲高く部屋に響き渡る。
「あはあぁ、ぅああん、あひっ、ひゃあぁっ、んうぅ……」
春希の動きに合わせるかのように、雪菜の腰も動き出す。
春希の突き上げに合わせて腰を打ち付け、春希の分身をさらに自らの奥へと導いていく。
「くぅあっ、ひゃん、ひぃ、ひぎぃ……」
春希の首に回している腕に力が籠められ、雪菜はしっかりと春希に一層強くしがみつく。
雪菜の胸が春希の胸板で柔らかく押し潰れ、腰を打ち付け合う度にお互いの乳首が擦れる。
胸からじわじわと押し寄せる快感、下から激しく込み上げてくる快感。
異なる昂りに耐え切れず、二人は唇を重ねる。
「んっ、ちゅっ、んん、くちゅ……」
「んろ、れる、んはぁ……」
舌を差し入れ、たっぷりと唾液を交換し、喉に流し込む。
溢れた唾液は口の端から滴り落ち、顎を伝って二人の胸に垂れ堕ちる。
それに伴いお互いの胸の擦れが滑らかになり、腰の動きを高める興奮となる。
「んくああああぁぁぁっ」
春希が雪菜に腰を深く突き上げ密着させてから、さらに腰を強く押し付ける。
その強い勢いに雪菜は唇を離して仰け反る。そして春希の強欲はさらに深く突き進み、雪菜の一番奥を擦り上げる。
春希はそこから再び腰を回して中を掻き回す。襞が先端に擦られる度に雪菜の歌声が春希の耳を満たしていく。
「あうぅん、んああぁ、あおぅ、ひゃぁん……」
……わたし、おかしいよ。
……おかしいって?
……あなたと一緒にイきたいって思ってるのに。
……それがおかしいのか?
……なのに、あなたとずっとこうしてひとつでいたいとも思ってるんだよ。
……そうなんだ。
……どうしよう?やっぱりおかしいよね。
……おかしくなんかない。俺もそうだよ。
……そうなの?
……俺も、雪菜の中に俺の全てをぶちまけたい。
……うん。
……なのに、雪菜をこうしてずっと抱いていたいって、そんな風にも思ってる。
……あはっ、そうなんだ。嬉しいな。
……じゃあ、どうしようか?
……あなたの好きにしていいよ。
……いいのか?奥さん。
……はい、お願いします、旦那さま。
「ああっ、あっ、ああぁん、あはあ……」
「くぅ、うう、くはぁ、うああぁ……」
春希の動きがいよいよ切羽詰まったように激しくなっていく。
雪菜も、その動きと込み上げてくる快感に備えるかのように、春希に抱き着く手に力を込める。
もう、お互いがもたらす高みのみが、今の二人を満たす幸せ。
そこに辿り着くために、二人は激しく求め合う。
「は、春希くん、わたし、イっちゃうぅ」
「お、俺も、ヤバい」
「お、お願い。抱いて、強く抱き締めてぇ」
「ああ、分かってる」
「わたし、飛んじゃう。飛んじゃいそうだよぉ」
「そ、そうなのか」
「飛んじゃったら、わたし、どっかいっちゃうからぁ」
「大丈夫だよ、ちゃんとここにいるから」
「だからぁ、わたしを抱き締めて。離しちゃやだよぉ」
「離すもんか。俺、もう二度と、お前を、離さないから」
雪菜はさらに高らかな歌声を響かせながら仰け反り、春希がそんな雪菜のうなじに吸い付いて、ちゅっちゅっと伴奏を入れる。
春希の動きもどんどん単調になり、ただただ雪菜を突き上げるだけになる。
雪菜も春希の動きに合わせるかのように身体を揺らし、卑猥な振り付けで春希の上に跨ったまま腰を上下に振って歌い続ける。
二人の支点に込み上げてくる快感が限界に近づき、細かな痙攣をお互いに伝える。
そして、春希がついに止めとばかりに強烈な一撃を雪菜に送り込んだ。
「んああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!」
瞬間、雪菜の頭に白い花火が弾け飛び、強烈な光が白く視界を覆う。
そして背中を大きく仰け反らせながら一番大きな歌声を部屋中に響かせた。
そして強烈な締め付けが春希を包み込み、白い欲望を雪菜の中に解き放つ。
溜めに溜めていた勢いが、一気に雪菜を満たしていった。
お互いに全身をビクッビクッと痙攣させながら、春希の欲を雪菜は全身で受け止める。
そして絶頂の波がようやく収まり、雪菜は全身の力を抜いてグッタリと春希にもたれ掛かった。
春希はそのまま仰向けに倒れ込み、勢い余って雪菜もその横に横たわった……。
「よし、準備いいよ」
「わたしも、OKだよ」
春希がギターのチューニングを終え、雪菜も喉を潤して声を整える。
結局、春希のギターに合わせて雪菜が歌う、といういつものパターンという訳で。
「じゃあ、何やろうか?」
「う〜ん、そうだね〜。『届かない恋』や『時の魔法』じゃあかずさ抜きでやるとかずさ怒るだろうしね」
「でも、アコギ一本だとレパートリー少ないぞ」
「だったらさ、久しぶりに『WHITE ALBUM』は?」
「あれかぁ。でもそれだってかずさ抜きだと怒られないか?」
「それは大丈夫。だってかずさ言ってたじゃない、緒方理奈派だって」
「それだけで……まあいいか。もうキリねぇし」
「じゃあ、始めよっか」
「ああ、始めるか」
春希のギターがメロディーを紡ぎ、雪菜の歌声がハーモニーとなって部屋を優しく包む。
二人の、新たな生活の道標となるかのように……。
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