第25話



4−1 千晶 3月1日 火曜日





春希「お前が邪魔をするからだろ。お腹すいたんなら、黙って見ていろ」

千晶「はぁ〜い」

私は素直に春希の料理姿を観察する。
けれど、それも数分で飽きちゃって、冷蔵庫の中やら戸棚の調味料なんかを確認する。
うん、やっぱり調味料やストック食材が増えてる。
さすがに腐りやすいものは少ないけど、長期保存できる調味料や乾物なんかは
以前来た時にはなかったものが多いかな。
女、できた? でも、寝室兼勉強部屋をかる〜くチェックしたけど、
女の影はないのよね。
この家には連れ込んでないから?
たしかにこのマンションって大学から近すぎて、大学の友達に見つかりやすいのよね。
だからかな?
でもなぁ、春希が彼女できたからって、大学の友達に隠すかな?
彼女を見せびらかすようなタイプでもないし、だからといって秘密にもしないし。
そもそも、人の目なんて気にしないタイプよね。
やっぱ、ここは直球勝負するしかないかな。

千晶「ねえ、春希」

春希「なんだ? 部屋を勝手に漁るのはいいけど、散らかすなよ」

千晶「散らかしてないから、大丈夫だって」

春希「だったらいいけど。で、なんだよ」

千晶「うん。・・・・・ねえ、春希って、彼女できた?」

うん? 無反応?
手元はさっきまでと同じように野菜をフライパンで炒めてはいる。
これといって、大きな動揺は、一応、表面上は、見せてはいない、か。
うん、見た目だけは、いつも以上に、普段以上に、冷静さを作り出している。

春希「今はバイトで忙しいんだぞ。しかも、就活も始まるし、卒論だってある。
   どこに彼女と楽しむ時間があるっていうんだ」

千晶「そっか。忙しいか。今日もバイト?」

春希「ああ、そうだよ。午後からな」

千晶「へぇ。変なこと聞いてごめんね」

春希「ったく」

そう小さく悪態を吐くふりをして、春希は今まで以上に料理に没頭していく。
ごめんね、春希。
これってやっぱり、彼女できたんだね。
ウィーンにいる冬馬かずさかな。
小木曽雪菜とは完全に駄目になったみたいだけど、だから彼女の事を隠してる?
同じ大学だし、一応は筋は通っているのよね。
でもなぁ、な〜んかちょっと違う気がするのよねぇ。
そんなこんなで春希の近況を詮索していると、フライパンから食欲をそそる香りが
私を誘惑してくる。

春希「くっつくなっていっただろ」

千晶「だってぇ。美味しそうな匂いがぷんぷんしてきたから、ついぃ」

これは私も予想外。あまりにも美味しそうな匂いがしちゃうものだから、
春希の背中から、春希の肩に顎をのせて覗き込んでしまった。
春希は背中から襲ってくる強烈な邪念を無視して、お皿に盛りつけを始める。
ケチャップ以外にも、オイスターソースやマヨネーズ、それにハーブの調味料なんかも
おいてあるし、けっこう期待出来ちゃったりする?
おや? これは目玉焼きじゃない。
ナポリタンの上に、半熟の目玉焼きをのせてくれるだなんて、
春希ったら、こんなところでお胸のお礼をしてくれなくてもいいのに。

春希「ほら、運ぶの手伝えって」

千晶「イエッサー」

元気よく返事をすると、春希の指示に従ってお手伝いをする。
うん、食欲の前では逆らえません。
しかも、美味しそうな料理の前だったらなおさらね。



さすが私の鼻。美味しい臭いをかぎわける能力の高さはすさまじいね。
予想通り春希が作ってくれたナポリタンは最高だった。
今もお代わりで貰った目玉焼きが二つのったナポリタンをもうすぐで完食するところだ。
お腹も十分満たされてきたし、そろそろ本題に移らないといけないか。
春希の方も、いつ私が本題を話すのかって気をもんでいるみたいだしさ。

千晶「あのね、春希」

春希「そろそろ話す気になったか?」

千晶「うん、話そうとは思うんだけど、その前にお茶のお代わりいいかな?」

春希は無言で頷くと、私のカップにお茶を注ぐ。
のんぶりと漂う湯気が、ほのかに温かさを匂わす。
私は、そおっとカップを手に取ると、ちょっと大げさに「ふぅ、ふぅ〜」って
飲みやすい温度まで下げる仕草をしてから一口お茶を喉に流す。

春希「もう十分か?」

千晶「OK、OK。じゃあ話すね」

春希「そうしてくれると助かるよ」

千晶「うん。とりあえず、時間ないから手短に話すね」

春希は、私の「時間ない」発言を聞いた直後に、すっごく嫌そうな顔をする。
もうわかったのかな? 春希君。
そう、君の期待通りの言葉が続くと思うよん。

千晶「大石教授がね、今日、朝一で春希と一緒に教授の部屋までこいってさ」

春希「は?・・・・・え?」

春希は、きっかり五秒間だけフリーズするが、すぐさま再起動する。
瞬間的に脳をフル起動させると、勢いよく時計の方に振り返った。
そこで、なんと再度のフリーズを起こしてしまう。
えらい、春希。今度は三秒のフリーズですんだみたいだよ。
春希の視線が壁時計から私にへと戻ったころには、
春希が淹れてくれたお茶も飲みやすい温度まで下がり、うぅ〜ん飲みやすいぃ。
きっとスーパーで買ってきた特売の緑茶だろうけど、
美味しいナポリタンの後に飲むお茶は格別よね。

春希「のんきにお茶なんて飲んでいる時間なんてないだろ」

千晶「そう? でも、朝一っていっても九時に行けばいいんだよ」

ちょっと、春希さん。痛い子を見るような悲しい目で見ないでよ。
なんか、恥ずかしいじゃない。そんなにぎゅっと見つめられちゃうと。

春希「なにを言ってるんだ。どこの世界での尺度で考えれば大丈夫なんだよ。
   今、もう八時四十分を過ぎているじゃないか」

千晶「大丈夫だって。ここからなら、走っていけば五分もかからないじゃない」

春希「大学の正門まで五分以内についても、
   お前の計算では教授の部屋までの時間は考慮されていないだろ」

千晶「一応全力疾走すれば五分でつくんじゃない?」

春希「だったら、俺が大学に行く支度をする時間は?」

千晶「うん、ごめん。春希なら、もう起きている時間だと思っていたよ」

春希「だったら、朝食なんかねだらないで、部屋に来た時、一番最初に伝えるべき情報だろ。
   それをお前って奴は、ゆっくりと食べて、お代わりまでも」

千晶「それは、春希が悪いんだよ」

春希「なんでだよ」

千晶「だって、美味しかったから、お代わりしなきゃだめでしょ?」

春希「そ・・・れは、どうも」

千晶「どういたしまして」

春希「って、違うだろ」

千晶「うん、そうだね。もう四十五分になりかけているよ」

春希は私の指摘で再び壁時計を確認すると、今度は私の方には視線は戻ってはこなかった。
その代わり、素早く立ち上がると、テキパキと身支度を始める。

春希「食器は流しに水をつけておくだけでいいから。
   帰って来てから洗う。お前も今すぐ大学に行く準備しろよ」

千晶「アイアイサー」

春希の言いつけ通りに流しに食器を持っていき水につけると、そのまま玄関へと向かう。
まあ、私の場合、コート来て靴履けば準備完了なのよね。

春希「・・・・ええ、すみません。今すぐ向かいますので。
   ・・・・・・・・・・はい、わかりました」

千晶「どうしたの、春希? 時間がないって言ってた割には、ゆっくりと電話なんかして」

春希は携帯電話を鞄にしまうと、私に続き、靴を履き始める。
止まって話をする時間も惜しいみたいで、私の顔を見ずに、靴の準備と共に
私への説明も始めた。

春希「大石教授に連絡したんだよ。今から行くから少し遅れるって」

千晶「まめだねぇ、春希も」

春希「お前がもっと早く言ってくれれば、こんなに慌てることもなかったんだよ」

春希のお説教タイム第二ラウンドが本格的に始まるころには、部屋の鍵をかけて、
早足でエレベーターへと向かい始めていた。

千晶「一応昨日の昼に電話して、夕方にもメールしたんだけど?
   でも、春希からは返事来なかったから、こうして今日直接きたんじゃない」

春希はすぐさま携帯を確認すると、ほんの少しすまなそうな顔をにじませる。
でも、急いでる事もあるし、今朝ゆっくり朝食なんて食べてたもんだから、
やっぱり春希は釈然としないみたいね。

春希「すまない。昨日は特に忙しくて、電話もメールもきていた事は気がついていたんだけど
   後回しにしていた。ほんとうにすまない」

千晶「いいって。こうして今一緒に行ってくれているんだし」

春希「そうはいっても、俺がしっかり確認していれば、遅刻しないで済んだのに」

千晶「もういいじゃない。春希が教授に電話してくれたおかげで
   十分間の全力疾走は免れそうだしね」

春希「そうだな。なぁ、ところで、なんで教授に呼ばれたんだ。
   さっき教授と話していても、こっちが遅刻するって言ってるのに
   なんだか教授の方が申し訳なさそうな感じだったんだよな」

千晶「気のせいじゃない?」

春希「そうか?」

千晶「ほら、急がないとねぇ」

ここで春希が余計なこと考えてユーターンなんてしだしたら、たまったもんじゃない。
こっちは春希のせいでこうなったんだから、ね。
私としてはどうでもよかったのに、春希がどうしてもっていうからさぁ。

千晶「急ぎますよ〜」

私は、春希の背中を両手で押して、その足を加速させる。
ただ、デスクワーク中心のバイトらしいので、その加速も、私が手を離すと即座に失速した。
けれど、どうにか話題の修正だけはできたので、よしとしましょうか。
教授は待たせておけばいいのよ。
なんたって、こんな朝早くに指定するのが悪い。
なんて、春希からすれば、大変不届きモノの発言らしいけど、
とりあえず素直に春希の背中を追い越し、その隣へと並ぶ事にした。





春希の部屋とは違い、暖房がしっかりと効きすぎている教授の部屋は、
その暖気以上に、目の前の二人の熱気がみなぎっていた。
朝からヒートアップするだなんて、春希はともかく、大石教授はお年なんだし、
リラックスしないとねぇ。

春希「どういうことでしょうか?」

大石教授「つまりですね、和泉さんはこのままだと四年生に進級できないのですよ」

春希「でも、出席日数は余裕があったはずですよね?
   それとも試験の出来が悪かったのですか?」

大石「そのどちらもです」

春希が思わず私の方に振り返るが、どういう表情で出迎えた方がいいかな?
やっぱ苦笑いをしつつ、申し訳なさそうにするのが春希好みだよね。
じゃあ、それでいこっかな。
というわけで、春希好みの「頑張ったけど、ちょっと失敗しちゃった女の子」を
演じることにした。

千晶「ごめんね、春希。前半春希がしっかりサポートしてくれていたから
   大丈夫かなって思ってたんだけ、年明けてから油断しちゃった」

というのは、嘘なんだけどね。
ヴァレンタインライブの為に、練習に気合を入れ過ぎたのがいけなかったか。
結果としては、ライブは大成功して、春希との関係も破綻せずにはすんだ。
それとは引き換えに、劇団公演の方は私の脚本が没になって、急遽代わりの脚本で
私抜きで公演やってるみたいなのよね。
一応最初の公演の方で主役だったし、代わりの公演の方も主役でって団長が言ってたけど、
それはやっぱ、春希優先でライブをとっちゃったしなぁ。

春希「それって・・・」

千晶「違うよ」

私は、春希が言おうとした事を察知して、それを遮る。
なんだって春希は、馬鹿正直なんだろう。
それが春希のいいところなんだけど、今は教授の前でしょ。
絶大なる信頼を得ている春希だからこそ、これからチャンスをもらえそうなのに、
その春希自身が自らの評価を落として、そのチャンスを台無しにしたらどうなっちゃうのよ。
まあ、私は最初から進級なんてどうでもよかったんだけど、そうなんだけど、
最近は春希と一緒に卒業するのもいいかなって思ってあげているのよ。
だから、その辺の私の事情も察しなさいよね。
この鈍感春希めが。

春希「和泉・・・」

千晶「浜口教授には、今日会えるんですか?」

春希には悪いけど、ここはさっさと話を進めさせてもらうわね。

大石教授「この後会う予定ですよ。ですけどねぇ。浜口教授は・・・」

この浜口のおっさんのせいで春希が引っ張り出されたわけなのよね。
そもそも私とは、そりが合わないことが必然すぎて、顔を合わすべきでもない。
春希も苦手ってわけでもないみたいだけど、好んで相手をしたい人間だとは思っては
いないみたいなのよね。
もっとも、向こうの方は春希のことをえらく信頼しているみたいだけど。
一方通行の恋も、相手によっては、はた迷惑極まりない例の極致かな。

春希「なにか問題でもあるんですか?」

大石「先ほども話しましたけど、和泉さんは四年生に進級するには二科目足りません。
   そのうち一科目は昨日レポートを提出することで決着がつきました。
   もちろん北原君が責任をもってサポートすることが条件なのですけど」

大石教授は、自分の事のように申し訳なさそうだ。
このおじいちゃん、面倒見がいいのよね。
ただ、私に対してだけは春希に丸投げだったけど。
それだけ春希を信用していたってことかな。
それとも、自分がやるより春希が面倒見たほうが効果的って考えたのかな?
だとしたら、けっこう人を見る目があるおじいちゃんよね。
今はのほほんと気が弱そうなおじいちゃんしているけど、
昨日の私のレポート提出を勝ち取る手腕は見事な手さばきであることながら、
その根回しの周到さも春希以上だと感じ取れた。
もし春希がこのまま育ちに育ったら、こんなおじいちゃんになるのかも。
それに、あの口うるさい浜口のおっさん対策として、春希を連れてくるあたりが
抜け目がないと評価できた。
まあ、昨日はほんとうにあのおっさんの予定がきつきつで、
面会時間がとれなかったんだけどさ。

春希「千晶のサポートは、もともと任せられていたのですし、問題ないです。
   むしろ、こんな事態になってしまって、申し訳ありません」

大石教授「いやいや、頭を上げてください。私も北原君に全てまかせっきりにしたのが
     いけなかったのです。君はいつも頑張っているから
     つい頼ってしまったのがいけなかったのですよ。
     それにね、ヴァレンタインコンサートの方の評判も聞き及んでいるんですよ。
     大変すばらしかったとか。言ってくだされば、私も見に行ったのに」

そう、意外すぎる人物からのコンサートの賛辞に、春希は面を喰らう。
たしかに、このおじいちゃんがヴァレンタインコンサートなんて似合わなすぎる。
春希の事だから、こんな失礼な意味で驚愕してるんじゃないと思うけどさ。

春希「俺はたいしたことやってないですよ。
   すごかったのは、和泉の歌とピアノで参加してくれた冬馬かずさなんですから。
   だから、俺なんておまけみたいなものなんですよ」

大石教授「そうですか? でも、北原君も頑張ったから、
     メンバーの二人も頑張ってくれたのではないでしょうか」

どこまで知ってるの?って勘ぐっちゃいそうだけど、きっと一般論よね。
たしかに、春希が頑張っていなかったら私は参加してないわね。
ただたんに、冬馬かずさとの記念ライブってことなら、私が参加する意味がない。
でも、冬馬かずさの映像出演なんて、私が勝手にやっちゃったわけで、
もともとは音源だけだったわけだし。
と、考えると、春希がライブで冬馬かずさといちゃいちゃするためだけっていう考えは、
そもそも成り立たないわね。
いやぁ、策士千晶さまも色ぼけちゃったかな。

春希「逆ですよ。二人が頑張っているからこそ俺も頑張ろうと思ったんです。
   だから、俺が頑張らなくても二人はきっとみごとに成功させていたはずですよ」

大石教授「そうでしょうかね。あなたが本当にそう思っているのならば、
     それでもいいでしょう。さてと、そろそろ浜口教授の所へ行きましょうか。
     いつまでも待たせておいても失礼ですしね」

大石教授は、そう言うと、テキパキといくつかの資料を手にして席を立つ。
おそらく私の成績とかレポートとかなんだろうなぁ。
昨日も同じようなの持っていたし、きっとそうなのだろう。
こういった根回しっていうか、事前準備の部分も春希そっくりね。
ほんとうだったら、私なんて留年させて、とっとと大学から追い出しちゃえばいいのに。
いらぬお節介で、いらぬ荷物をしょっちゃうあたりも、ほんとそっくり。
気苦労が絶えないから出世しないような感じもするんだけど、
これでも学部長なのよね。
見た目はどこにでもいるおじいちゃんなのに、抜け目がない。
おじいちゃん、おじいちゃんって、心の中では言っちゃってるけど、
こう見えても意外と若いしなぁ。
となると、春希も気苦労を重ねて、将来老けるの速かったり?
ただまあ、食えない性格ってところが春希とは違うかな。
おそらく春希は、このおじいちゃんみたいな隠れた野心家ではないと思うしさ。

春希「教授。行く前にちょっといいですか?」

大石教授「どうぞ」

春希「事情はどうにかわかってきたのですが、あの浜口教授がレポートくらいで
   単位をくれるでしょうか?」

大石「おそらく難しいでしょうね」

春希「自分も同じ意見です、浜口教授は、良くも悪くも厳格な方です。
   授業点に関する配点さえも公表するくらいですから。
   その授業点とテストの点の合計点で、合格点に満たなければ
   きっとどのような理由があっても単位はくれないと思います」

大石「でしょうね。しかし、このままでは和泉さんは留年してしまいます。
   留年してしまえば、一年棒に振ってしまいますし、なによりも北原君がいなければ
   このまま授業に出なくなり、そして退学してしまうのではないでしょうか?」

大石教授の細い眼が私を捉える。
よく見てるなぁ、このおじいちゃん。
春希じゃないけど、私も同意見ですよ。
春希がいるからちょっと頑張って一緒に四年生になろうとも思ったんだけど、
最後の最後でへましちゃったのよね。
年が明ける前までは、春希に色々文句を言われながらも、どうにかギリギリの線で
頑張っていた。
でも、年明けて、ヴァレンタインライブが決まったところで、事態は急転する。
・・・・・・冬馬かずさ。あの子、何者なのよ。
あの子をトレースしようとしたら、この私が全くトレースできないんだもの。
それでもライブまでには形にはできたんだけど、私としては不完全燃焼で
不完全すぎるお芝居だった。
まったく冬馬かずさを演じられなかった。
けれど、ライブで春希と冬馬かずさのセッションを見て、なんか納得しちゃったかな。
偽物だろうが、冬馬かずさにはなることはできない。
偽物に近い偽物を演じる事ならできるだろうけど、
それだと私のプライドが許さなかった。
偽物は偽物らしく、本物にならなくちゃいけない。
どこまでもふてぶてしく、本物以上の偽物をやらなくて、なにが女優よ。
こればっかりは、私の意地ね。
なぁ〜んて、私が考えていたことなんて知らずに春希はライブで
あの冬馬かずさといちゃこらしてたんだろうけどさ。






第25話 終劇
第26話に続く

このページへのコメント

ここにきてまさか大石教授なる個性あるキャラが出てくるとは。
春希以上の根回しと抜け目の無さと食えない性格を併せ持つとは大石教授いったい何者なんだ…。

0
Posted by N 2014年11月24日(月) 23:29:01 返信

外伝の様な感じでcoda和泉千晶編が続くみたいですが、それはそれで良いのではないでしょうか。これは黒猫さんのssなのですから特に千晶は原作のcodaで出番がなかったのですから、後大石教授が何気に良い味のある人物ですね。次回も楽しみにしています。

0
Posted by tune 2014年11月24日(月) 14:36:42 返信

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