「いやだ」


拗ねて背中を向けたかずさに、俺は追撃しようか迷っていた。
正式に入籍して三ヶ月。
ようやく基盤となる生活は落ち着きつつあった二人であったが、
まだまだ問題は山積みである。

今日も今後の活動を考える話をしている最中、
かずさの逆鱗に触れたようだった。

「私はお前の物になったんだ。
全てお前に染めて貰わないと駄目なんだ。
染めて貰わないと不安なんだよぉ」

吐き捨てるように言うかずさの気持ちは痛いほど良くわかる。


どうしたもんかな…


なんとなしに現実に目を向けると、
目の前に美しい白い背中。

無意識に腕が伸びる。

「っ!?」

声をあげる間もなかったのか、
かずさの全身に緊張が走る。



指先で背中をなぞる。

上から下に

掌を返し爪を背中に這わせる。

下から上に


うっすらと汗ばんだ白く艶やかな背中に
そっと舌を這わせる。
指の動きは止めず。


「〜〜〜っ!」


小指を耳介に触れさせ
触るか触らないか
そっと動かす

舌は肩甲骨の窪みを沿う。
皮下脂肪の少ない締まった身体
第七頚椎から棘突起に口付けし少しずつ上へ
唇で項に触れる。


「っはぁ…」


柔らかな溜息が漏れる
右肩に手をかけると
観念したようにかずさは仰向けになった。

薄く整った唇に唇を重ねる。
指は頬をなで頚動脈の拍動を感じながら
鎖骨の辺縁をなぞり谷間に達する。

柔らかい。
唇がもたらす快感に眩暈を感じながら
舌を歯茎に這わせかずさの唾液を味わう。

掌はたわわに実る乳房を円を描くように。
掌に感じられる突起が硬さを帯びる。

「ん…」

舌と舌を絡め、唾液の交換。
目が据わる。

突起を指先でつまみ、押し潰し
乳輪に爪を這わせ。
ついに唇で挟む。

「んっ!」

捻る様に唇で弄びながら指を腹に這わせていくと
予期したのか、じらしたいのか
下半身が逃げるように動く。

だーめ

独り言の様に言うと
腕を伸ばし内腿を前腕で押さえる。
不意を突かれ大きく開いた股間に
そのまま頭をねじ込む。

目の前には蠱惑的な…
世界中で俺しか知らないかずさの
女性が開いている。

むしゃぶりつく

味・香り・色・形

最大まで満たされる独占欲。
その刺激に、限界まで貯留していた
かずさの体液が漏れ流れ出す。

舌で掬うのももどかしく唇で吸い上げる。
その音にますます興奮し溢れる蜜。

次に膣口から吸った息を吹き込む

「うわっ!うぁああああああ!」

指で内腿をなぞりながら
繰り返し何度も
吸い
吹き

口を離すと、空気が充満する膣から
放屁の様に空気が噴出する。

「〜っ!!!」

恥ずかしさと快感が入り混じり
真っ赤になるかずさ。

唾液と体液にまみれ濡れそぼった陰毛を撫でながら
次に陰核を剥き出す。
すでにそこは硬直し肥大していた。

唇と
指と
歯と

徹底的に弄る

かずさは耐え切れない様子で後ろで手でシーツを掴む
背筋を仰け反らせ浮かび上がる腹筋が美しい。

「も…もう…お願いだ…」

無視

「ひど…酷いぞ…」

無視

「ちょ…ちょっととめ…休ませて…」

無視

反撃がきた
陰茎が一気に生暖かい感触に包まれる。

なるほど
遣り合おうっていうなら望むところ。

お互いが一心不乱に全力でお互いの性器を

舐り
弄り
舐め
吸い

昂ぶりが限界に近づき
申し合わせたかのように
結合が導かれる

一気に貫く

なんとも言えない満ち足りた顔でかずさは微笑んだ

「きも ち い い」

突かれながらリズミカルな告白。




なぁかずさ。

「な に」

お前を護る二人の名前を
お前は両方持っていて欲しいんだ。

「い い ま はぁ ずる い」

本名は俺にくれ。
だけど芸名はお前が子供である証のままでいて欲しい

「ず るい ぞ こん な と きに」

徐々にスピードが上がる。
形のいい胸が激しくテンポ良く歪む。

どちらもかずさだ。
お前は二人に護られているんだから。
北原かずさと冬馬かずさ
どちらも愛させて欲しい


「ぁあっ あ あ ああああああ」

その瞬間迸りを全力でかずさに叩き込む。



説得は完了した。





あとがき

昼休みの妄想
Jakob ◆VXgvBvozh2
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