汎用TRPG「ガープス(GURUPS)」について、だべったりつづったりする所。 魔法関連ルールの編集者募集中!

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ルナルのゲルーシャ 黒眸鬼(こくぼうき)

身体形状:
眼球が真っ黒なエルファ。当然エルファが歪んだもの。
支配領域:
特になし。ただし森が比較的多い。
使用言語:
〈悪魔〉語。大半はエルファ語も使える。
社会形態:
数人〜数十人で集団を作るが団結力は無い。強いほど単独行動を好む。
一般的性向:
極めて残虐。黒の月種族で最も〈悪魔〉に近い。
長所:
俊敏で知性が高い。光が無くても物が見える。不老の肉体を持つ。
短所:
非力。エルファから特に憎悪されている。子供を育てられないため自然増がほとんど起こらない。
命名法則:
エルファだった頃の名前を、不快感を催す響きに変えた物が多い。
「黒眸鬼」(こくぼうき)の異名は本キャンペーン固有の呼称。カルシファードでの呼び名。単純に「壊人」(かいじん)とも。

ゲルーシャ基本セット

本キャンペーンでのゲルーシャ。

★ゲルーシャ基本セット改(15CP)  
体力-1(-10cp)、敏捷力+1(10cp)、知力+1(10cp)、
闇視(+25cp)、獣化症?に対する免疫(+5cp)、不老(15cp)、
光量補正(5cp) 瞬時に目に入る光の量を調整する。
10ヘクス以内で<閃光>の呪文を受けても生命力判定に成功すれば影響なし。
失敗しても3秒間、敏捷力-3状態になるだけ。10ヘクスより離れていると判定すら不要。
残忍(-10cp)、サディスト(-15cp)、狭量/エルファ(-5cp)
酷い妄想/万物は破壊されるべき(-15cp)

身長は同体力の1割増し、体重は身長から求めた値の9割。

 平均的なゲルーシャは100CPで作成され、エルファだった頃のデータを継承します。単独で動けるほど強い個体だと200CPを超えることも珍しくありません。最初に信仰した〈悪魔〉から直接呪文を教わることがあり、そうしたケースでは呪文取得に制限はありません(広義のソーサラーとして扱われます)。

 ゲルーシャは以下の特徴を持つことはありません。
「足すくみ」「肥満」「内気」「音楽能力」「正直」「誠実」「平和主義」「朴訥」「魔法の耐性」「名誉重視」。また、不老なので「高齢」によってCPを獲得することはできません。

元ルールからの変更点。
初期の「種族的対立/エルファ(-20cp)」が完訳版では-5cpに変化しており、これは、特定の種族への「狭量」と扱えるため、そちらに統合。ゲルーシャの他者との共存がほとんどできない破壊欲求や、実現がほぼ不可能な「万物の破壊」を目標としている設定は不利な特徴に値するため、「酷い妄想/万物は破壊されるべき(-15cp)」として処理。真っ黒になった瞳には「光量補正」能力を持たせました(闇の賜り物の一つ)。こうして種族CPをエルファと合わせています。

★ゲルーシャ基本セット旧版(10CP) (ルナル・コンパニオンズp316参照)

★ゲルーシャ基本セット完訳版(25CP) (ルナル完訳版p174参照)

既存のゲルーシャ(ルナルp432参照)

ゲルーシャに平均的な者はほとんどいませんが、ここでは氏族能力を持たない既存の例を挙げております。
ゲルーシャ下級戦士(ルナルp432参照)

詳細

ゲルーシャ小隊長(ルナルp433参照)

詳細

ゲルーシャ・ソーサラー(400歳以上)(ルナルp433参照)

詳細

他のゲルーシャ

 基本セット改を使用、完訳版ルールで作成されている。総計100CP
 基本セット改を使用、完訳版ルールで作成されている。総計100CP

背景

エルファ黒の月に堕ちた種族です。眼球の白目の部分がなく真っ黒であることを除けば、外見はエルファだった頃と全く変わりません。また寿命の枷がなくなり、殺されるまで延々と生き続けます。
 エルファ<悪魔>を信仰することで、ごく短期間で生きたままゲルーシャへと種族変化を起します。それ以外に増える方法がありません。厳密には、ゲルーシャ同士で子供を作ることも可能です。が、誰も世話をせず、むしろ面白半分で殺したりするため、他に種を増やす方法がないのです。
 彼らの心は、円環がもたらす調和による恒久的繁栄を目指していたエルファ時代とは全く逆で、世界を滅ぼす事を目的としています。それも黒の月の暗黒帝国を打ち立てるとかいったことではなく、自分たちをも含む万物の破壊です。破壊対象は友情とか絆といった抽象的な概念も含むため、自分たちもまたそういったつながりを嫌います。強い個体ほど単独で動こうとします。
 普段はエルファの目が届かない森の影で、ひっそり生活しています。何人かの同族が群れている事もあります。が、それは単に個々が弱いので力を得るために群れているだけで、仲間意識のようなものはありません。そのため、集団のゲルーシャの戦闘力は大したことはありません。

レポート【究極の破壊者ゲルーシャ】by Raid the Moon

 トロールともソーサラーとも相成れない存在。黒の月が秘めたる究極の目的…自分も含めた万物の破壊こそが、ゲルーシャの理想である。ソーサラーが求める現世の利益も、トロールが理想とする黒の月のみの世界も、ゲルーシャにとってはどうでもいいこと。全て破壊してしまえばいい。ある意味、私欲なく「誠実に」黒の月の教えを実践する輩である。
 しかし、このような究極の理想に共感するのは、おそらく同じゲルーシャだけであろう。それ故に、同族以外の味方は得られない。そして「他人との関係」すら破壊対象であるため、最終的には孤高の道を選ぶ事になる。
 また、「全ての破壊」の理想を体現しようとすると、それはテロリストのようなただの破壊魔となってしまう。それでは、どこかの勢力にあっと言う間に消されてしまうだけであり、ぶっちゃけただの「野獣」と同じである。下手すると同じ黒の月の種族に消される可能性がある(その多くは自分たちの消去まで望んでいないので)。
 また、ゲルーシャはトロールソーサラーと異なり、出身氏族に応じて強さにムラがある。強い者はソーサラーとして力を振るう一方、下位氏族出身の弱い個体は「毛の生えたゴブリン」程度の力しか持たない。そういう弱い個体が理想をバカ正直にやっていたら、志半ばで「狩られて」しまうだろう。そういった事情から、全ての破壊を目的としつつも、力関係に応じて現実と妥協しているゲルーシャが多いのではないだろうか。闇の傭兵として誰かに仕えたり、軍師として覇者に仕えるのである。より強い覇者に協力し、最後の最後で頂点となった主の力を盗み、万物の破壊を実行するのである。彼らは知性が高い…。究極の目的を達成するために、目先の破壊は避け、狡猾になるだけの演技力くらいはあるはずだ。

氏族と「闇の賜りもの」

(ルナルコンパニオンズp317/ルナル完訳版p174参照)
 ゲルーシャには、エルファと違って氏族レベルは存在しません。彼らにとって意味があるのは、個人の強さ、それも暴力的なそれだけだからです。けれど、氏族は存在します。ただし、エルファのように役割ごとに分かれているわけではありませんし、お互いに使命を果たす為に協力するわけでもありません。最初に契約を交わした<悪魔>師団によって、様々な特殊能力を得ることができるのです。この特殊能力のことを「闇の賜りもの」と呼んでいます。もっとも、ほとんどのゲルーシャは、種族基本の能力しか持っていません。エルファでいうところの「しるし」持たずの状態です。

特殊な背景/闇の賜りもの(10cp)

「闇の賜りもの」を授かるには、「特殊な背景」に10cpを費やさなければなりません。「闇の賜りもの」に妖魔夜行の増強・限定ルールを適用させられる場合、CPは元の-50%(端数切り上げ)までが削減の限界です。ゲルーシャの氏族、「闇の賜りもの」も、エルファの氏族のように無数のバリエーションがありますが、ここではその一部だけを紹介します。
この氏族は、光と闇を操る能力を授かることができます。
この氏族に属する「闇の賜りもの」を授かると、髪等の体毛が無くなります。
闇に紛れる性質と、ガヤン信者が得意とする《閃光》に耐性を持っていることから、暗殺者や盗賊めいた者が多い傾向にあります。
また、体表に呪文を浮かび上がらせる能力を持つ者が《変身》した動物は、呪文と獣の力を併せ持つため、非常にやっかいです。
この氏族は、けだもののような能力を授かることができます。
反動として、全身が毛深くなります。
彼らは武器を使うことを好みません。
鎧も毛皮でできたもの等を好みます。
<空手>に相当する、特殊な素手戦闘術を使うことができます。
その性質から、接近戦や奇襲を好む傾向にあります。
非常に特殊な「闇の賜りもの」を授かります。
この氏族の外見は千差万別です。その多くは異形で奇怪な姿です。
ときには、とてもゲルーシャだとは思えないような者もいます。
その性質上、怪事件を起こす傾向にあります。
極論すれば、この氏族は、ゲルーシャ集団に擬態した<悪魔>の端末達です。
ゲルーシャが行う「関係性の破壊」が、黒の月種族勢力自体の足を引っ張っている点を改善する為の氏族です。
表立って暴れ回るよりも、静かに、そして狡猾に暗躍し、黒の月に属さない者達を破滅させることを好みます。
証拠は極力残しません。
この氏族の存在は他種族にはほとんど知られていません。
この氏族は怪力と地中生活に秀でた「闇の賜りもの」を授かりますが、反動で太陽光が弱点となります。
人の拠り所となる施設や地形の破壊を主目的に活動しています。
<空手>に相当する特殊な素手戦闘術や、デルバイ信者の独自の技能と同じものを使うことができます。
その性質上、地下探索や夜を舞台にした物語に登場する傾向にあります。
この氏族に属する「闇の賜りもの」を授かると、肉体からネコ科動物の耳と尻尾が余分に生えます。
この氏族は宗教や伝統や文化の破壊を主目的として都市部で活動しています。
僻地で活動している者は、侵略性外来種を用いた生態系や環境の破壊を主目的にしています。
自身は矢面に立たず、人の身勝手なエゴを増大させ互いを争わせるよう仕組む傾向にあります。
氏族としては新参で、属する者には150cpを超えるゲルーシャは今のところいません。
その性質上、騒動の黒幕や、情報戦の敵として登場する傾向にあります。
ゲルビシュと融合したゲルーシャ氏族です。
腕が生えた直立した鳥のような姿をしています。
ゲルビシュの群を従え、空から破壊活動を行っていましたが、大昔に「天空の龍の島?」に手を出したおりに、竜によってほとんどのヴァルグリフが滅ぼされてしまいました。
現在は人里離れた山の奥深くに少数いる程度です。
その性質上、複数のゲルビシュが参加する空中戦か対空戦の敵として登場する傾向にあります。

このページへのコメント

各氏族の誤字修正や改行等を行いました。

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Posted by タジャドル 2017年11月10日(金) 06:16:10 返信

その世界に存在している種族の内、多数派である支配種やその他多数の種族と敵対していて、命乞いも聞き入れられない抹殺対象になることは、不利な特徴と扱えると思いますがどうでしょうか。
因みに支配種は、ルナルや地球の場合、人間が当てはまるる感じです。
特徴として処理する場合、「敵」か、悪い「名声」辺りでしょうか。
見つけ出して殺されるなら「敵」は国家規模で、「名声」なら極悪人以上であるレベル4以上の悪名になりそうです。

0
Posted by タジャドル 2017年11月07日(火) 05:13:48 返信

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