最終更新: tyounekogami 2023年12月30日(土) 08:44:35履歴
《[[呪文の矢]]》《呪文の矢》は《呪文石》と同様、射撃されるまで、矢に呪文を1つこめておきます。この矢の射手は、魔術師でなくてもかまいません。矢の使い手は、こめる呪文を唱えて “ 装備 ” しているあいだ集中しなければなりません。この集中は弓で狙いをつけるのと同時には行なえず、技能レベルが高くなっても短くなりません(《速い呪文の矢》も参照してください)。使われなかった呪文の矢は、1分後には呪文の効果が解けてしまいます。矢が固い物に命中すると、こめられた呪文が発動します。矢を「魔化した魔術師の修正後技能レベルで判定してください。判定に成功すれば、呪文は効果を発揮します。判定が普通の失敗なら、呪文が無駄になるだけです。ファンブルした場合、呪文ファンブル表(7ページ)を振ります。必要な集中を行なわずに矢を撃つと呪文は無駄になりますが、命中すれば矢自体は通常のダメージを与えます。
矢にこめる呪文のエネルギー消費は魔化に含まれます。こめる呪文を射手が唱え、維持する必要はありません(そして、できません)。同様に、一度こめられた呪文を射手が取り消すこともできません。もっとも、魔化を行なう魔術師は持続時間を通常より短くしたり、余分にエネルギーを費やしてこめられた呪文自体を維持することができます。
呪文の矢の鏃には、宝石が含まれていなければなりません。その価値は($10×P×P+$40×P)で、「P」はこめる呪文の最大エネルギー消費です。この宝石は、呪文が発動するときに壊れてしまいます(矢の残りの部分は回収できるかもしれませんが、魔法の力はありません)。
魔法の品物にこめられる呪文の多くは、呪文の矢にこめることができます。ただし、防御呪文、魔化呪文、白兵呪文、解説の “ 魔化 ” の部分に “ 目標に触れなければならない ” と記されている呪文を除きます。こめられる呪文のなかにも、その矢で命中させねばならないせいで意味のなくなる呪文(たとえば《静かに》)があることに注意してください。制限魔化系呪文を含めて、矢自体への魔化は通常通り施すことができます。
射手が判断することは、矢で何を狙うか、ということだけです。こめられた呪文に対象が必要な場合、とにかく矢が命中した物がその対象となります(対象が妥当なものでなかった場合――たとえば、木の壁に《目くらまし》呪文は無駄になります)。何が “ 固い物 ” であるかについては、GMの判断が必要になるでしょう(たとえば、雨粒に当たったくらいでは、こめられた呪文は発動しません)。範囲呪文がこめられていた場合、矢の命中した場所が効果範囲の中心になります。射撃呪文がこめられていた場合、矢の通常のダメージに加えて、その呪文が目標に命中したのと同じように効果を発揮します(矢の命中した場所から、射撃呪文が射ちだされるわけではありません)。物体を作成する呪文の場合、その物体は命中場所にできるかぎり近い位置に出現します。通常なら術者と目標の両方に働く呪文の場合(たとえば《動物制御》)、射手をその呪文の術者として扱います。人間を対象とする呪文の場合、矢が皮膚ではなく衣服に命中しても効果を発揮します。その他、持続時間、範囲、厳密な効果などについては、魔化を行なう魔術師が指定します。《魔法分析》を使えば、矢にどんな呪文がこめられているか、何点のエネルギーが注ぎこまれているかなどを明らかにできます(1回かけるごとに質問1つ)。この魔化が施された矢が市販される場合、色分けされるのが普通です。
エラッタ修正:limiting enchantments.【誤】《制限魔化》を含めて、【正】制限魔化系呪文を含めて、
呪文の解説
- 呪文クラス:魔化呪文
- 呪文系統: 魔化系呪文38(武器魔化系呪文14)
- エネルギー消費:普通の矢やクロスボウの矢を魔化する場合、こめようとする呪文を唱えるときのエネルギー消費――望むなら維持に必要なエネルギー量を加えて――の30倍。
GMは矢以外の射撃物(たとえば弾丸)にも、この呪文が有効であるとしてかまいません。この場合、魔化に関するエネルギー消費は、射撃物自体の最大射程を10分の1にして、こめようとする呪文に必要なエネルギー量にかけただけ(30倍ではなく)になります。射撃物が最大射程を超えると(たとえばより強力な銃で射撃した)、呪文は無駄になります(このルールは、通常の矢やクロスボウの矢については当てはまりません)。弾丸を魔化するときでも、宝石が必要になる点に注意してください! - 前提条件:《呪文石》
- 前提条件数:20
魔法関連参照用の定型文
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