最終更新: tominosyou 2024年09月12日(木) 11:02:15履歴
技能なし値:なし
前提条件:<自然知識>
これは魔法の効果を持つ薬草を調合する能力です――治療の軟膏や媚薬などです。
これは魔法が実在するゲーム世界にしか存在しません。そして<錬金術>と同様に機能します。<錬金術>と異なり、<草木秘伝>は“霊薬(エリクサ)”を分析する能力を含んでいません。一方この技能のエキスパートは、野外で<自然知識>判定に数回成功すれば、魔法の薬草が生えている場所を無料で発見することができます。同じことをするのに錬金術師であれば、基調で高価な材料――例えば万能溶剤(アルカヘスト)、龍の血、宝石、金など――が必要です。
ガープス魔法大全 p.204に「薬草口伝技能」(The Herb Lore Skill)というコラムがあるが、これは思いっきり<草木秘伝>の訳語不統一である。難易度も「精神/至難」と第3版の書式をしている。修正したものは以下の通り。
<草木秘伝/TL>(知力/至難)
技能なし値:なし
前提条件:<自然知識>
<草木秘伝>は<錬金術>と同様、「知力/至難」の技能です。技能なし値はありません。これは民間伝承によって魔法の調合を行なう技能です。謎のキノコと不思議な花を一緒にすりつぶすと、何故素晴らしい治癒の霊薬(エリクサ)ができるのか、その理由は知らなくとも、薬草師は現実にそうした霊薬を作り出せるのです。
このように薬草師は<草木秘伝>によって、“錬金術風”の霊薬を調合することができますが、霊薬や魔法の品物の分析といった、その他の錬金術師の能力は使えません。錬金術の処方箋を利用することもできません。「本草誌」と呼ばれる、薬草とその利用法に関する書物は存在しますが、正式な処方箋に比べると深みもなく、詳細さに欠けます。良質の薬草は<自然知識>や<草木秘伝>にボーナスを与えますが、処方箋なしで作業する不利さを相殺するには至りません。そのため、薬草師は研究よりもむしろ人からの伝授によって新しい霊薬を修得します。
<草木秘伝>を使う利点は、当然のことですが薬草を利用できる点にあります。<錬金術>には、竜の血とかカブトムシの化石といった珍しい材料が必要です。どれも高価で手に入りにくい物ばかりです。それにひきかえ、薬草師は1日、森で薬草採取をし、2、3回<自然知識>の判定を行なうだけで作業にかかれます。つまり<錬金術>による霊薬の材料費の半額で済みます(ただし最大でも$100しか安くなりません)。<錬金術>と<草木秘伝>が共存する世界では、薬草師が地方の草花から煎じた安価な水薬(ポーション)が市場に安く出回っています。また、薬草は錬金術の霊薬ほど爆発しやすくはありません。<草木秘伝>の判定でファンブルした場合は毒薬になりますが、薬草師の家を吹き飛ばしたりはしません!
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