最終更新: tyounekogami 2023年10月09日(月) 06:05:57履歴
原書名の「Pentagram」(ペンタグラム)とは「五角の星形、五芒星」の意。『魔法大全』のp.55参照。
和名の《魔法障壁》だけでは勘違いされやすいが、この呪文は単なる「対魔法バリア」よりもオカルトにおける「描かれたペンタグラム(五芒星型結界)」の元ネタ踏襲要素の方が強い。
《[[魔法障壁]]》魔法の障壁を作りだします。敵対的な呪文や魔法生物が通り抜けようとすれば、どの方向からやってきたとしても弾き返されます。障壁は星型で床や地面に星を描かなければなりません。魔法生物(悪魔、ゴーレム、作成物、ゾンビ、精霊など)はこの障壁を越えてはいってくることができません。障壁を越えて魔法をかけることも、物を投げ入れることもできません。魔法生物ではない生物は――魔術師を含めて――自由に壁を通り抜けられますが、壁を越えて呪文をかけることはやはりできません。瞬間移動の呪文(《飛行術》《瞬間移動》など)を、敵対する目的で使ってなかにはいってくることもできません。
非常に敵意に満ちた生き物を障壁のなかに召喚することも可能です。術者は壁の外側におり、壁のなかの地点に生き物を召喚します。召喚した生き物を制御できると確信が持てた時点で術者が壁を開いてやります。
描かれた障壁の一部が切れたり消されたりすると、術者が壁を修復するまで力は失われます――修復するためには線を引くためのチョークと時間(ふつう1秒)が必要です。呪文によって壁を傷つけることはできませんが、魔法的でない生物が物理的攻撃――その上を歩いたり靴で線を踏み消したり――をおこなうと傷つけることができます。悪魔や作成物にはできませんが、ふつうの人間ならできるということです。同様に、一般人が壁のなかに石を投げこむことはできますが、悪魔やゴーレムにはできません。
魔法生物は無理やり魔法障壁を越えようとするかもしれません。その生き物の(体力+意志力)-2と、《魔法障壁》で通常勝負をしてください。魔法生物が勝てば壁を壊したことになります! こうした試みは1日に1回しかできません。
エラッタ修正:Roll a contest(通常勝負とは明記されていないが、1日1回の試行回数制限があるため、通常勝負と判断) 【誤】技能勝負 → 【正】通常勝負
呪文の解説
- 呪文クラス:特殊呪文/抵抗呪文_通り抜けようとする試みに抵抗
- 呪文系統: 呪文操作系呪文19
- 持続時間:壁が壊れるまでは永久
- エネルギー消費:0.1平方メートルにつき1(最低10)。儀礼魔法でエネルギーを多く使うほど丈夫な壁ができます。魔術師ならひとりで大きな魔法障壁を作るために「ゆっくり確実な魔化」の方法を使うこともできます(《魔法障壁》は魔化呪文とはいえませんが)
- 準備時間:0.1平方メートルにつき1秒。これは線を引くのにかかる時間です。呪文の技能レベルが上がっても、どれほど多くのエネルギーを使う場合でも、かかる時間に変わりはありません
- 前提条件:《呪文障壁》
- 前提条件数:12
- 魔化:魔術師ギルドには(不慮の事故で消えてしまわないように)タイルや宝石で星を描いた、極めて高いレベルでつくった魔法障壁が存在するかもしれません。こうした魔法障壁は必要に応じてチョークで線を書き加えて「消す」ことができます。しかしこうした高度な障壁も、ふつうの障壁も本質的な差はありません。どんな障壁でも消されたり壊されたりしない限り、その効果は永久に続きます(敵対的な魔法生物が障壁を破ったら魔法の力は失われてしまいますが、物理的な影響はありません。所有者が生きていれば......かけなおすことができます)
魔法関連参照用の定型文
コメントをかく