汎用TRPG「ガープス(GURUPS)」について、だべったりつづったりする所。 魔法関連ルールの編集者募集中!

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外なる神 ズアウィア(Zsawia、Zs-awia、Zs-A-Wia、Zs-a Wia)

 「不定形の鮮血邪神」「魔王の母体」「永劫(アイオーン)の怨敵」とも呼ばれる邪神ズアウィアは、和製CMBです。すなわち、クトゥルフ神話において日本人作家が創造した邪神です。初出は古橋秀之の小説『斬魔大聖デモンベイン―機神胎動』で、ゲーム『機神飛翔デモンベイン』にも登場します。
 ズアウィアの姿は大都市を呑みこむほど広大な「血で出来た海」と評される不定形な邪神です。姿は変幻自在で、様々な生物器官を構築したり、偽りの神を生み出せます。性別はそもそもあるのかどうかさえ不明(性器は両方作れる)ですが邪神ヨグ=ソトースと交わることで、宇宙を書き換えることができるそうです。ズアウィアは名を変え、姿を変えようとも、旧神と永劫の戦いを繰り返しています。主人公が外なる神をも打ち倒すスーパーヒーローとかでない限り、地球に顕現した時点で人類社会が詰みかねません。
 ズアウィアの性質を大別すると、超巨大ショゴスのような不定形大怪獣的要素と、黙示録の獣(マスターテリオンやアレイスター・クローリー)と縁深い要素に分けられます。ズアウィアの作劇的な本質は「善なる神や英雄(ヒーロー)に必須な大敵(アーチエネミー)」を産みだすことにあるようです。

 フェイクトゥルフにおいてズアウィアは外なる神ウボ=サスラと地母神シュブ=ニグラスの分霊とします(理由は後述)。また、その魔法関連要素は元ネタである「高次元生命体エイワス」「魔術師アレイスター・クローリー」や、原典でズアウィアを召喚した魔導書『ネクロノミコン血液言語版』の要素も含んでいるものとします。
 ズアウィア絡みの魔術理論は、クトゥルフ神話的な血生臭い異質な古代神関連と、アレイスター・クローリーの近代魔術の2種に大別されます。

画像出典:『機神飛翔デモンベイン


目次:

由来

 ズアウィアの名の由来は聖守護天使エイワス (Aiwass, Aiwaz)の名前を逆読みしたものと言われています。守護天使エイワスとは、アレイスター・クロウリーに『法の書』(リベル・レギス、Liber Legis。リベル・エル・ヴェル・レギス、Liber AL vel Legis)を授けた高次元存在です。クロウリーは聖守護天使エイワスを「秘密の首領(シークレットチーフ)」(アストラル界から人類を導く究極の高次元存在の総称)とも見做しており、その全体像は完全には固まっていません。
 悪魔崇拝者にして米国の元陸軍マイケル・アキノ中佐の出張によるとアレイスター・クローリーに『法の書』をもたらした聖守護天使エイワスは、死と破壊の神「セト」であり、サタンに化けることもあるそうです。
 あるいはエイワスはヨグ=ソトースという説もあります。
 ズアウィアは、黙示録の獣(マスターテリオン)に権能を与えし赤竜(サタンやルシファーやサマエルと同一視されるもの)を象徴しているとも言われます。

容姿と主な性質


 ズアウィアは大都市を呑みこむほど大きく、「血でできた海」「赤黒い生きた津波」としか形容しようのないほどに広大な不定形の邪神です。その赤黒いタールの海が大津波となって押し寄せて来るさいの波の高さは優に300mを超えます。海面から触手や牙、翼、陰部といった様々な器官を形成できます。また、この海から眷属的恐竜・竜や魔王や機神や「獣の王マスター・テリオン」が誕生しています。ループを繰り返す宇宙で何度も魔王やその機神の母体となり、旧神と永劫の戦いを行ってきました。
 デモンベイン作品において、ズアウィアの外観は、むしろ超自然現象または地質学的現象に似ていました。それは山のように巨大で、そこからたくさんの触手が突き出ている、暗赤色の液体の大渦のような物理的な外観を持っていました。その触手は50m級の巨大ロボを力づくで拘束し、貫き、自身の中へと引きずり込めるほどの剛力を持ちます。その口は一つ一つが直径約30メートルの刺胞動物の口に似ていました。皮膜のある大きな翼を自ら生成したり、巨大な鞭のような生き物になったり、神を模した巨大ロボ(デウス・マキナ)の姿になったり、状況に応じて姿を変えることが多かったです。これに加えて、ズアウィアは排出する粘液を恐竜に変容させることもでき、その恐竜は合体してドラゴンの姿をすることができます。邪神の粘液は超質量の塊であり、粘液の一滴一滴に神気・邪気・瘴気・狂気が宿っています。それはアストラル・サイドを迸り、触れた犠牲者にも装甲を無視して(ロボに乗っていてもパイロットに)伝播します。狂気は精神を侵蝕し、脳神経を焼き、細胞も心も異質な何かに組み替えていきます。
 なお、外なる神ウボ=サスラとは類似点がいくつか見受けられるため、ズアウィアはウボ=サスラの分霊である可能性があります。主な共通点は、地球にいる巨大な不定形型の外なる神であること、様々な生物器官を構築できること、切り離された体の一部が別の生命体と化して再生されることなどです。

画像出典:『機神飛翔デモンベイン


カルトや儀式

 鮮血神ズアウィアは魔術結社「D∴D∴(ダークネス・ドーン(暗黒の夜明け団)と呼ばれる)」に信仰されています。また、遥かな太古にてアマゾンの奥地「神の吠える森」(the Forest Where God Cries)と呼ばれる秘境に住む、おぞましくも退化した獣人たちがズアウィアを崇めていました。ズアウィアは地球の「滴る闇の神殿」(Temple of Dripping Darkness)の下で眠っているとされていますが、ズアウィアが「異界の邪神」とも呼ばれていることから、「滴る闇の神殿」の下にあるのは異界で眠っているズアウィア本体というより、それに繋がっている端末なのではと推測されています。
 以下はクトゥルフ神話と巨大ロボットものが融合した創作物「デモンベイン・シリーズ」での設定です。

ズアウィアの従者(Servants of Zs-a Wia)

 ズアウィアの従者の中で最も著名な信者は、魔術師ラアル・ロブディ(Raal Rovdy)と、アマゾンに隠れ住む小規模の獣人部族です。
マナオスの獣人(Beastman of Manaos)
 単に「ズアウィアの従者」と言う場合、主にこの種族を指します。なお「マナオスの獣人」は正式な名称ではなく、仮の呼称です。
 この部族の本拠地は、マナウスのアマゾン川支流の近くにある「神の吠える森」の奥深くにあります。「マナウス」(Manaus)とはアマゾンの中心にある町の名であり、その語源は土着部族マナオス(Manaós)です。マナオスとは彼らの言葉で「神の母(Mãe de Deus。マンイ・デ・デウス)」を意味します。
 ズアウィアの従者の獣人部族の通常の外見的特徴は、厚い唇、褐色の肌、巨大な体、そして禿げた頭です。しかし、最も明確な特徴は、猿と爬虫類の合成種に似ていることです。彼らは人間として分類されていません。しかし、それらは進化論者が語るミッシングリンクであると理論化されています。
 部族は「滴る闇の神殿」でズアウィアを目覚めさせる儀式を行った後、元の姿を犠牲にし、蠢く深紅のタールと触手の塊となり、しばしば二足歩行の獣の形をとりました。
 部族の一般的性格として、彼らは友好的で賢明であることで知られています。魔術師ロブディと接触する以前の彼らは、ジェスチャー、いくつかの言葉(恐らくアクロ語)、そして一種の歌に似た発声を通してコミュニケーションをとっていました。しかし、ロブディからの数日間の指導の後、部族は初級英語をマスターすることができました。彼らは賢い性質にもかかわらず、操られやすく、強い意志を持つ者に従う傾向があります。
魔術師ラアル・ロブディ(Raal Rovdy)
 ラアル・ロブディは邪神崇拝組織ダークネス・ドーンの(西暦1880年以降の何時かから)1980年代の指導者です。元の彼の容姿は小柄で醜い老人のようでした。しかし、多くの場合、彼は魔術師アズラッドの亡妻であるワルダ(Warda)の姿をとります。ワルダはアズラッドが偶然手に入れてしまった魔導書『流血祈禱書』を探していたラアル・ロブディに殺害されたのです。ラアル・ロブディはワルダの姿であるときでも、ハスキーな老人の声を隠すことはできません。
 ラアル・ロブディは美女ワルダの姿を平時とっており、その『流血祈禱書』における魔術師戦闘形態「マギウス・スタイル」では、ぴっちりとした緋色のパイロットスーツのような衣装を着ています。
 ラアル・ロブディは自らズアウィアの生贄となった後、復活し、その真の姿は変幻自在に形を変える深紅のタールとなりました。
 ラアル・ロブディは元々は無神論者を自称しており、ズアウィアを召喚するという主な目的だけを考えている老人で、指導者としてダークネス・ドーンやアマゾンの獣人部族などの組織を操っています。
 『流血祈禱書』を手に入れたラアル・ロブディはズアウィアの傀儡として生まれ変わり、有能な魔術師となりました。彼の獲得した能力の中には、ほとんどの戦闘方法に対する無敵性、彼を対象とした呪文を強制的に無効にする能力、そしてルビーやそれに似た石を燃える火山弾に変える能力があります。
魔術結社D∴D∴(ダークネス・ドーン。Darkness Dawn)
 「暗黒の夜明け団」「闇色の夜明け団」とも呼ばれる邪神崇拝組織。一般にD.D.と呼ばれるダークネス・ドーンは、マナウスを拠点とするズアウィア崇拝カルトです。
 その起源は、元々、多忙な人々やより高い社会階級の人々のための単なる社交クラブでした。しかし、西暦1880年に魔術師ラアル・ロブディが、上流階級のメンバーから金、権力、人脈を得る目的でグループに加わりました。ロブディの影響でメンバーたちは向精神薬と幻覚剤を処方され、これらの薬物のせいで、彼らはロブディとその教えに感化されてしまいました。ロブディの影響力に反対した会員は不可解な死を遂げ、ロブディの教えに従った会員は財産を彼に残して世間から姿を消しました。
 やがてロブディはクラブの操作から得た資金でマナウスへの遠征を後援し、ズアウィアの従者である地元の獣人部族を操作し、彼の教えに従わせ、ダークネス・ドーンをズアウィアを崇拝するカルトに変質させました。これらはニャルラトホテプによって仕組まれたことです。

ズアウィア覚醒の儀式

マナウス神像(Manaus Statue)
 ズアウィアの目覚めには「マナウス神像」と呼ばれる石像を用いるそうです。マナウス神像は様々な地を転々とした後、大英博物館に保管されていたようですが、西暦1890年代に盗み出されています。「マナウス神像」の内部には機神リベル・レギスの動力触媒(ヨグ=ソトースを利用した永久機関)「無限の心臓」(Heart of Infinity)が納められています。
禁書『流血祈禱書』(りゅうけつきとうしょ。Prayer Book of Blood)
 術者をズアウィアの傀儡に変えたり、ズアウィアを目覚めさせる儀式が記された禁断の魔導書です。ズアウィアは禁書を通して発見された古代の失われた異端の神として描写されています。それは、禁書『流血祈禱書』と「滴る闇の神殿」を伴う儀式を通じて呼び出すことができ、その神殿は実際に神の眠る地の上に建てられています。『流血祈禱書』によれば、ズアウィアが「無限の心臓」で召喚されれば、惑星を飲み込み、宇宙の「真実」を書き換えることができるといいます。
 この魔導書にはズアウィアとヨグ=ソトースとニャルラトホテプが関与していると推察されます。『法の書』『ナコト写本』『ネクロノミコン血液言語版』と縁があります。
ズアウィアの目覚め
 ズアウィアの存在は、世界規模の複数の超常現象の原因となります。小説『斬魔大聖デモンベイン―機神胎動』において、西暦1890年代の12月22日にズアウィアが目覚め、以下の惨劇を引き起こしました。デモンベインとアイオーンによってズアウィアによる被害を押し込めてなおこれです。
  • プロヴィデンスが赤黒い生きた津波に呑まれ、壊滅。プロヴィデンスは、後に「第十三番閉鎖区画」と呼ばれる様になります。
  • 世界中の人々が重苦しい空気を感じ、特に霊感に優れたものは発狂。
  • 北米全土で数万人の妊婦が一斉に流産。
  • 其の後半年間に渡って同数の畸形児が生まれ、生き残った少数のものは、超能力を得ました。
  • 更に、動物についても同じ様な事が起こり、怪生物が跋扈する様になりました。
  • アメリカ合衆国ニューイングランド全域に化け物の咆吼が響き渡り、数十万人が心身に異常をきたしました。異常が酷い者は異形となって姿を消したほどでした。
  • ボストン、キングスポート、ハートフォード、スプリングフィールド等で未曾有の大混乱が発生しましたが、アーカム・シティには通常以上の混乱は見られませんでした。

獣の眷属

 ズアウィアはクトゥルフ神話の邪神ですが、元ネタ的に「宇宙的恐怖」の内「キリスト教へのアンチテーゼ」の側面に傾いています。故にズアウィアそのものよりも、その化身「黙示録の獣」マスターテリオン(あるいはアレイスター・クローリー)に因んだ秘密結社(イルミナティ)勢力の方が人間社会に大きな影響を与えます。
アンチクロス(Anti Cross)
 マスターテリオンは反キリスト(Antichrist)の暗喩です。アンチクリストは「黙示録の獣」が象徴し、イエス・キリストに偽装して、イエスの教えに背く者、人を惑わす者の名称でもあります。
 デモンベインではアンチクロス(逆十字)はアーカムシティを蝕む秘密結社ブラックロッジの大幹部に位置する魔術師集団の名称です。6人のメンバーに加え、例外的存在であるネロを含めた7人を指します。名前は黙示録の獣・七頭十角の獣が暗喩しているとされる古代ローマ皇帝に由来します。
  1. アウグストゥス(Augustus)
  2. ティベリウス(Tiberius)
  3. カリグラ(Caligula)
  4. クラウディウス(Claudius)
  5. ウェスパシアヌス(Vespasianus)
  6. ティトゥス(Titus)
  7. ネロ(Nero)
    1. およびその再来とされるドミティアヌス(Domitianus)
七つの大罪(Seven Deadly Sins)
 「黙示録の獣」の7つの頭は時に「七つの大罪」に準えられ、その名を冠する勢力を形作ることがあります。
 以下の非日本語は、ラテン語/英語です。
  1. 傲慢:スペルビア(superbia) / プライド(pride) 、対応悪魔はルシファーまたはベリアル。
  2. 強欲:アヴァリティア(avaritia) / グリード(greed) 、対応悪魔はマモン。
  3. 嫉妬:インヴィディア(invidia) / エンヴィー(envy) 、対応悪魔はレヴィアタン。
  4. 憤怒:イーラ(ira) / ラース(wrath) 、対応悪魔はサタン。
  5. 色欲:ルクスリア(luxuria) /ラスト (lust) 、対応悪魔はアスモデウス。
  6. 暴食:グーラ(gula) /グラトニー (gluttony) 、対応悪魔はベルゼブブ。
  7. 怠惰:ピグリティアまたはアケーディア(pigritia/acedia) / スロウス(sloth) 、対応悪魔はベルフェゴールまたはアスタロス。
地球大統領、地球国家元首、地球皇帝、世界の王(レックス・ムンディ)
 「黙示録の獣」は世俗の支配者の象徴でもあります。

セレマ(Thelema)

 セレマはテレマとも呼ばれる近代魔術理論であり、宗教・哲学体系です。デモンベインでは邪教徒が「汝が欲することをなせ」という部分の曲解を用いていましたが、本来は別ものです。以下はデモンベインとは無関係の元ネタの情報です。

 セレマとは、元々は「汝の意志することを行え」という規則や法に基づいた人生の哲学でした。セレマという言葉の原義は「意志」「(神の)御心(みこころ)」です。さらに1904年、アレイスター・クロウリーが『法の書』で使用し、それ以降に開発した哲学的、神秘的、宗教的体系の名前になったギリシア語のテレーマという言葉の意味も含んでいます。この体系は、オカルト、ヨガ、東洋と西洋の神秘主義(特にカバラ)の考え方を含んでいます 。
 アレイスター・クロウリーは自分の実践と儀式を「magic」ではなく、初期近代英語の綴り「Magick」と呼びました。彼はステージマジック(奇術)と混同される魔法(magic)と区別するためにこの綴り……「魔術」(Magick)を選び、以来、この用語はクロウリーの教義の要素を取り入れた人々によって再び広まりました。『GURPS Cthulhu Punk』で「禁断魔術」(Forbidden Magicks)に「Magick」が用いられているのはこのことに由来しています。
 アレイスター・クロウリーは魔術(Magick)を「意志に応じて変化を起こす科学にして技芸である」と定義しました。

関連用語
  • 「汝の欲する所を為せ、それが汝の法とならん」
  • 「愛は法なり、意志下の愛こそが」
  • 3つの時代(アイオーン):セレマ思想にはエジプト神話の3柱の神の名を引用した時代区分があります。
    • イシスのアイオーン:キリスト教より前の異教の時代。
    • オシリスのアイオーン:キリスト教が支配する停滞の時代。
    • ホルスのアイオーン:神に隷属する時代が終わり、人間一人一人が神となる時代。
      • 戴冠せしホルスの時代はクロウリー論における「水瓶座の新時代」(アクエリアンエイジ)であり、『法の書』が記された1904年に始まりました。
    • 後に悪魔主義者(サタニスト)のマイケル・A・アキノ米国陸軍中佐にによって、耽溺を象徴する中間段階「サタンのアイオーン」と「第二の獣(セカンドビースト)」による教化をもたらす「セトのアイオーン」が追加されたりしました。
  • 真の意志(True Will):全ての人間には人生における欲望・欲求とは異なる「目的」があります。これをセレマでは「真の意志」(True Will)といい、真の意志を発見し、それに従って生きることで人間は神と化す、と考えられています。
  • 聖守護天使(Holy Guardian Angel):「真の意志」は個々人にとって唯一無二の存在である聖守護天使と同一視されました。聖守護天使は個々人にとって唯一無二の、個人を導く霊的守護者です。
    • 「聖守護天使の知識と会話」(the Knowledge and Conversation of the Holy Guardian Angel) :自分の聖守護天使と関係を結ぶことは魔術の神秘主義的探求のひとつの目標・通過点とされており、このプロセスを「聖守護天使の知識と会話」といいます。これにより自身の「真の意志」を知ることが出来ると考えられています。アレイスター・クロウリーによると、聖守護天使は「自己」とは独立した別個の存在だといいます。クロウリーが設立した魔術結社A∴A∴では、「聖守護天使の知識と会話」を達成することを目的の一つとしています。
      • クロウリーに『法の書』を授けた知性体エイワスは自身の聖守護天使だと彼はみなしました。
  • 「大いなる業」(おおいなるわざ、ラテン語:Magnum opus、英語:The Great Work グレート・ワーク):クロウリーはエゴより解放される「真の意志」を辿る業を「大いなる業」──ヘルメス主義や錬金術の思想──に分類し、その修練ための儀式や意志下の全ての行いを「魔術(Magick)」と表しました。
魔導書『法の書』(リベル・レギス、Liber Legis。または リベル・エル・ヴェル・レギス、Liber AL vel Legis)
 高次元生命体エイワスがアレイスター・クローリーに授けたとされる魔導書です。正式な表題は Liber AL vel Legis, sub figura CCXX。Liber AL (『エルの書』) 、Liber CCXX (『二百二十之書』) とも表記され、AL と略されることもあります。
 この書物の内容は、有名な文言「汝の意志することを行え、それが法の全てとなろう」に代表されるように、キリスト教的倫理観を排斥し、自己の内なる意志をさらけ出すべきだと主張しています。
 wikipedia
トート・タロット(Thoth Tarot)
 アレイスター・クロウリーがデザインし、女流画家フリーダ・ハリスが描いたタロットです。ウェイト版などと同じく、黄金の夜明け団の教義に基づいてはいますが、クロウリー独自の解釈も加わっており、かなり相違点があります。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%BC%E...

ヨガ(Yoga)
 アレイスター・クロウリーは自身の「魔術(Magick)」にヨガも組み込んでいます。彼は魔術結社「銀の星(A∴A∴)」の中心儀式にこれを据え置きました。ここでのヨガは昨今の女性が行うエクササイズではなく、精神を安定(というより止滅)し合一意識と同化させる儀式です。
 関連用語
  • サーンキャ哲学の二元論
    • 真我(プルシャ):純粋意識、純粋観照者
    • 自性(プラクリティ):万物の根源たる唯一の実在。世界の展開の質量因。
    • 純質(サットヴァ):知性、「光輝」要素。
    • 激質(ラジャス):経験、動力要素。
    • 暗質(タマス):慣性、「暗黒」要素。
  • ヨガの分類
    • ラージャ・ヨガ:心理的ヨガ。『ヨーガ・スートラ(Yoga-s[tra)』で提示された古典ヨガ。ヒンドゥー哲学六派のひとつ。クロウリーはヨガ学派のものをA∴A∴流にアレンジし、各位階で段階的に制御法を定めた。全位階。神性魔術。意志による単一概念への結合技法。
      • 禁戒(ヤーマ):社会次元の自己制御法。禁止事項。セレマの法に変換。
      • 観戒(ニヤーマ):社会次元の自己制御。推奨事項。セレマの法に変換。
      • 坐法(アーサナ):肉体次元の自己制御。安定し、心地よい座り方。位階1=10(プロベイショナー)。性質と力。「地」の位階。凝固。
      • 調気法(プラーナーヤーマ):呼吸次元の自己制御。荒い呼吸の流れを断ち切ること。位階2=9(ジェレイター)。基盤(自動的な意識)。「風」の位階。昇華。
      • 制感(プラーティヤーハーラ):感覚次元の自己制御。諸感覚と心の働きの止滅。位階はD∴L∴(ドミニス・リミニス)。熱望の制御、思考。「霊」の位階。
      • 疑念(ダーラナ):知性次元の自己制御。心を特定の対象に縛り付けること。位階はD∴L∴(ドミニス・リミニス)。熱望の制御、思考。「霊」の位階。
      • 静慮(ディヤーナ):知性次元の自己制御。疑念の延長としての明晰な意識の拡大。
      • 三昧(サマーディー):記憶次元の自己制御。主客未分、純粋な思惟のみで得られる直感。
    • ハタ・ヨガ    :生理的ヨガ。肉体的操作を伴い、清浄な心身を培うヨガ。位階2=9(ジェレイター)。試練。勇気による単一概念への結合技法。
    • カルマ・ヨガ   :倫理的ヨガ。行為(カルマ)による実践倫理ヨガ。位階はO.T.Oへ。奉仕の技。作業を通じての単一概念への結合技法。
    • バクティ・ヨガ  :宗教的ヨガ。神への絶対帰依と信愛を重視する宗教的なヨガ。位4階=7(フィロソファス)。魅惑と嫌悪。「火」の位階。焼成、行動。崇拝の技。愛による単一概念への結合技法。
    • ラヤ・ヨガ    :心霊的ヨガ。クンダリーニとの合一を目指すヨガ。
    • ジュニャーナ・ヨガ:哲学的ヨガ。正しい知識による正しい理解によって解脱を目指す。位階3=8(プラクティカス)。優柔不断の制御。「水」の位階。溶解。言葉。聖なるカバラ。知識による単一概念への結合技法。
    • マントラ・ヨガ  :呪法的ヨガ。神聖な呪句、神聖な音節を唱え解脱を目指す。位階2=9。召喚。発話を通じての単一概念への結合技法。
https://www.youtube.com/watch?v=O4hiR-HlAHg

アレイスター・クロウリー関連の魔術結社

 何れも実在した組織です。
黄金の夜明け団(ハーメティック・オーダー・オブ・ザ・ゴールデン・ドーン。Hermetic Order of the Golden Dawn)
 19世紀末のイギリスで創設された西洋魔術結社です。「黄金の暁会」「ゴールデン・ドーン」とも訳され、G.D.と略名されます。現代西洋魔術の思想、教義、儀式、実践作法の源流になった近現代で最も著名な西洋隠秘学組織です。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%BB%84%E9%87%91%E...
魔法名を持つ在籍人物
  1. 詩人ウィリアム・バトラー・イェイツ (生没年1865-1939)
    1. 位階 7°=4□ ★魔法名「Demon Est Deus Inversus」意味は「悪魔は裏返しの神」
  2. 著作家アーサー・エドワード・ウェイト (生没年1857-1942)
    1. 位階 5°=6□ ★魔法名「Sacramentum Regis」意味は「王の秘蹟」
  3. 魔術師アレイスター・クロウリー (生没年1875-1947)
    1. 位階 5°=6□ ★魔法名「Perdurabo」意味は「われ(最後まで)耐え抜かん」
    2. 位階 9°=2□ ★魔法名「To Mega Therion」意味は「大いなる獣」
  4. 画家パメラ・コールマン・スミス (生没年1878-1951)
    1. 位階 1°=10□ ★魔法名「Quod Tibi id aliis」意味は「他者には己にするようにせよ」(「情けは人の為ならず」や「自分にして欲しくない事を他人にするな」的なニュアンスと推測)
  5. 小説家アルジャーノン・ブラックウッド (生没年1869-1951)
    1. 位階 なし ★魔法名「Umbram Fugat Veritas」意味は「真実は影を払う」
  6. 小説家アーサー・マッケン (生没年1863-1947)
    1. 位階 なし ★魔法名「Avallaunius」由来は本人のペンネーム
  7. 魔術師マグレガー・メイザース (生没年1854ー1918)
    1. 位階 5°=6□ ★魔法名「'S Rioghail Mo Dhream」意味は「王族こそわが種族」
    2. 位階 7°=4□ ★魔法名「Deo Duce Comite Ferro」意味は「神を導きとして、剣を伴として」
  8. 医者ウィリアム・ロバート・ウッドマン (生没年1828-1891)
    1. 位階 5°=6□ ★魔法名「Magna est Veritas et Praevalebit」意味は「真理は偉大にして卓越し続けるであろう」
    2. 位階 7°=4□ ★魔法名「Vincit Omnia Veritas」意味は「真理はすべてのものに勝利する」
  9. 弁護士ジョン・ウィリアム・ブロディ=イネス (生没年1848-1923)
    1. 位階 5°=6□ ★魔法名「Sub Spe」意味は「希望の下に」
  10. 検死官ウィリアム・ウィン・ウェストコット (生没年1848ー1925)
    1. 位階 5°=6□ ★魔法名「Sapere Aude」意味は「敢えて賢明たれ」
    2. 位階 7°=4□ ★魔法名「Non Omnis Moriar」意味は「悉く滅することあらじ」
  11. 株式仲買人フレデリック・リー・ガードナー (生没年1857-1930)
    1. 位階 5°=6□ ★魔法名「De Profundis Ad Lucem」意味は「奈落を出でて光へ」
  12. 女優モード・ゴン (生没年1865-1953)
    1. 位階 なし ★魔法名「Per Ignem Ad Lucem」意味は「火を経て光へ」
  13. 女優フロレンス・ファー (生没年1860ー1917)
    1. 位階 5°=6□ ★魔法名「Sapientia Sapienti Dono Data」意味は「知恵は賢者に授けられた賜物」
  14. 医師ロバート・ウィリアム・フェルキン (生没年1853-1926)
    1. 位階 5°=6□ ★魔法名「Finem Respice」意味は「終わりを慮れ」
  15. 類似療法師(ホメオパシスト)エドワード・ウィリアム・ベリッジ (生没年1843-1920)
    1. 位階 5°=6□ ★魔法名「Resurgam」意味は「再び立ち上がらん」
  16. 化学者アラン・ベネット (生没年1872-1923)
    1. 位階 5°=6□ ★魔法名「Iehi Aour」意味は「光あれ」
  17. 富裕層アニー・ホーニマン (生没年1860-1937)
    1. 位階 5°=6□ ★魔法名「Fortiter et Recte」意味は「勇敢に、公正に」
  18. 美術学芸員モイナ・メイザース (生没年1865ー1928)
    1. 位階 6°=5□ ★魔法名「Vestigia Nulla Retrorsum」意味は「不退転」
A∴A∴(銀の星。アルジェンティウム・アストルム。Argenteum Astrum)
 A∴A∴は、アレイスター・クロウリーが「黄金の夜明け団」離脱後の1907年に創設した魔術結社です。A∴A∴はセレマ的魔術団体であり、その目的は光と知識の探究です。クロウリーの強い影響下にあって団の聖典は『法の書』となっています。A∴A∴のモットーは「科学の方法、宗教の目的」です。A∴A∴は東方聖堂騎士団(OTO)の一部ではありませんが、OTOはA∴A∴を親密な盟友と見なしていました。
 21世紀の今日においてもA∴A∴の霊統はいくつかの系統に分かれて存続しており、それらは創設者であるクロウリーとジョージ・セシル・ジョーンズに起源を求めることができます。
 なお、A∴A∴の文字は、複数の意味が込められています。一般には「銀の星」を意味するラテン語「Argenteum Astrum」とされますが、ジェームズ・エシェルマンによれば、「シルバースター」という語句のこのラテン語訳は、教団の正しい名前ではないといいます。
  • ラテン語: Argenteum Astrum、ギリシア語: Άστρον Αργόν〔Astron Argon〕、いずれも文字通りの意味は「銀の星」です。エシェルマンは、「シリウスは一般に、教団の名前の由来となった『銀の星』の物理的表現であると考えられている」と述べています。
  • ラテン語: Arcanum Arcanorum すなわち「秘中の秘」。
  • ヘブライ語: Arikh Anpin‎ すなわち「巨大な顔」。
  • 英語: Angel and Abyss すなわち「天使と深淵」、あるいはケテル。エシェルマン氏は、これを教団の名前に「愛情を込めた」意味が込められていると説明します。それは、聖守護天使と協力し、カバラの生命の樹の深淵を越えようとする努力における修練者の仕事を指します。
  • 英語:Atlantean Adepts すなわち「アトランティスの達人」。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%8A%80%E3%81%AE%E...
 A∴A∴は11位階からなり、いくつかの予備段階と三つの「団」に分かれており、うち二つは黄金の夜明け団に由来しています。ただし黄金の夜明け団のそれにわずかの変更が加えられています。結果としてA∴A∴という名称は第三団に特定した呼称として使われることもあります。
 A∴A∴の位階は近代魔術師の階級モチーフによく使われています。
位階呼称その他
団に属さない位階なし「学徒」(スチューデント、 Student)
0°=0□「仮入会者」(プロベイショナー、Probationer)
第1団
G∴D∴(黄金の夜明け)団
1°=10□「新参入者」(ニオファイト、Neophyte)「地」の位階
2°=9□「熱心者」(ジェレーター、Zelator)「風」の位階
3°=8□「実践者」(プラクティカス、Practicus)「水」の位階
4°=7□「哲学者」(フィロソファス、Philosophus)「火」の位階
中継位階D∴L∴「境界の主」(ドミナス・リミニス、Dominus Liminis)「霊」の位階
第2団
R∴C∴(薔薇十字)団
5°=6□「小達人」(アデプタス・マイナー、Adeptus Minor)
6°=5□「大達人」(アデプタス・メイジャー、Adeptus Major)
7°=4□「被免達人」(アデプタス・イグゼンプタス、Adeptus Exemptus)
中継位階B∴A∴「深淵の嬰児」(ベイビー・オブ・ジ・アビス、Babe of the Abyss)
第3団
S. S.(銀の星)団
8°=3 □「神殿の首領」(マジスター・テンプリ、Magister Templi)
9°=2 □「魔術師」(メイガス、Magus)
10°=1□「超越者」(イプシシマス、Ipsissimus)
東方聖堂騎士団(オルド・テンプリ・オリエンティス。Ordo Templi Orientis、 略称 O.T.O.)
 「東洋のテンプル騎士団」または「東方の神殿の修道会」という意味(直訳は「東洋神殿修道会」)のラテン語を名称とする、20世紀初めに創設された国際的な友愛結社にして宗教団体です。当初はフリーメイソンを模倣したメイソン関連団体として設立されたものでしたが、アレイスター・クロウリーの指導下で、「セレマの法」を中心的な宗教原理とする団体として再編されました。
 また、ここでアレイスター・クローリーは魔法名「バフォメット」を持ちました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%96%B9%E...

化身

 主に、アレイスター・クロウリーや「黙示録の獣」と縁深い題材が挙げられます。
 クロウリーの魔術思想、近代魔術セレマの参考文献:https://morfo.blog.ss-blog.jp/2019-07-29

魔術師アレイスター・クロウリー(Aleister Crowley)

 近代イギリスに実在した黒魔術師。獣の王マスターテリオンとも呼ばれる「20世紀最大の魔術師」と評された人物です。
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高次元存在エイワス(Aiwass, Aiwaz)

 ズアウィアの名前の元ネタ。アレイスター・クロウリーに『法の書』を授けた高次元生命体。その正体は明確には定まっておらず、「アレイスター・クロウリーの聖守護天使」「秘密の首領(シークレットチーフ)」「地球外生命体」「ホール・パアル・クラアト(ホルス)の使者」「セト」「サタン」「ヨグ=ソトース」等さまざまな説があります。
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鬼械神リベル・レギス(Liber Legis)

 ズアウィアが産みだす『法の書』の鬼械神(Deus Machina、デウス・マキナ)「リベル・レギス」。巨大な翼を備えた赤黒い竜、あるいは悪魔や巨人を思わせる姿をしています。動力源は「無限の心臓」と呼ばれるもので、無数の平行宇宙から無限のエネルギーを収集する門なる神ヨグ=ソトースの影の1形態です。これはマナウス神像とよばれる石像に納められています。この無尽蔵の魔力により、リベル・レギスはラスボスとしての驚異的な強さと、星や時空をも破壊しうる力と、超光速機動を可能にしています。
 なお、鬼械神とは「神を模したもの」であるため、ズアウィアがリベル・レギスに変化するだけでなく、リベル・レギスがズアウィアの1形態を模しているとも言えます。

マスターテリオン(Master Therion)

 ズアウィアが産みだす獣の王。詳しくはマスターテリオン参照。名前の元ネタである「黙示録の獣666:Master Therion」は実在する魔術師アレイスター・クロウリーの自称。
 マスターテリオンとはヨハネの黙示録に登場する象徴の一つで、「黙示録の獣」「666の獣」「大いなる獣」「ザ・ビースト」「メガセリオン」などとも呼ばれています。デモンベインでは彼にローマ皇帝のコードネーム「ドミティアヌス」(ネロの再来と言われたキリスト教弾圧者)が割り振られていました。
 セレマの宇宙論においては女神ババロンが乗る獣セリオンであり、男性の中の野獣、自然の力を象徴する神とされます。

大淫婦バビロン(Babylon the Great)

 彼女は『黙示録』によれば“悪魔の住むところ”であり“汚れた霊の巣窟”の表す存在です。彼女は「地の王たちを統治する大いなる都市」の象徴とされます。女という隠語で表されておりきらびやかな装身具を身につけ、手に金杯を持ちますが、その杯は姦淫による汚れに穢されているといいます。大淫婦は殉教者の血を流すが、神のさばきによって滅ぼされると言われています。
 トート・タロットのデザイン監修を行ったアレイスター・クロウリーは、一般的なタロットカードの『力』(Strength)にあたるカードにこのモチーフに取り入れ、『欲望』(Lust)と名付けています。
 また彼女は、セレマの宇宙論においてすべての快楽の女神にて処女娼婦ババロン(Babalon)としても知られます。
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 アレイスター・クロウリーが用いた英語での発音は「ババロン」ですが、日本語媒体では「ベイバロン」表記もみられます。
 女神ババロンは大淫婦バビロンを着想元としており、この象徴と同様に獣(セリオン、マスターテリオン)に乗り、聖杯を持ちます。彼女は女性の性欲の解放、豊穣を司り、創造と生命の原理であるカオスの配偶者です。しかし自身が跨るセリオンを愛人とし、彼女が握る手綱は両者を繋ぐ情熱を象徴します。
 ババロンは地上における肉ある者を化身とし、そうした女性は「緋色の女」と呼ばれます。自らをセリオンと同一視するクロウリーは、生涯において妻や恋人だった女性たちの何人かをこの「緋色の女」であった、あるいはそうだったかもしれないと述べています。
 ババロンは、セレマ的文献の中でさえ、複合的な様相があり、彼女の三つの本質的な姿は、「王都の入口」、「緋色の女」、「太母」とされます。
王都の入口(Gateway to the City of Pyramids)
 「ピラミッドの都市の入り口」とも表されるこのババロンの側面が持つコンセプトは、「地上のエゴの消滅を通じて全てを一つにする探求」という神秘的な考え方です。それは「汝の血はババロンの聖杯の中で入り交じり、汝の心は宇宙のこころである」という文言に由来します。ババロンの聖杯の中に満たされた血は、彼女によって「命と美で世界に溢れ」(人間界に戻り「解き放たれる」神殿の首領を創造することを意味する)、49花弁の深紅色の薔薇を象徴しています。
 性魔術では、月経血と緋色の女またはババロンとの性行為で放出された精液の混合液は、「ルベウスの霊薬」(Elixir Rubeus。クロウリーの魔法日記ではEl. Rub.と省略されている)と呼ばれ、ケニス・グラントによると「ババロンの残骸、緋色の女、月の進行の溶媒」として言及されます。
緋色の女(Scarlet Woman)
 多くの場合、緋色の女は宇宙の女性原理の代表者または肉体的な顕現として見られています。『法の書』の脚注では、クロウリーは、「アイオーンの神」と「緋色の女」と「獣」は「それらの神々の地上の使者」であると述べています。
 アレイスター・クロウリーは、多くの彼の恋人達は予言を行う点でさえ宇宙の役割を演じていると信じていました。彼が緋色の女だった(もしくはだったかも知れない)と考えていた女性は以下の者です。
  • ローズ・クロウリー(Rose Edith Crowley)
  • メアリー・デステ・スタージェス(Mary d'Este Sturges)
  • ジェーン・ロバート・フォスター(Jeanne Robert Foster)
  • ロディー・マイナー(Roddie Minor)
  • マリー・ローリング(Marie Rohling)
  • バーサ・アルマイラ・プリクリル(Bertha Almira Prykrl)
  • リア・ハーシグ(Leah Hirsig)
  • リーラ・ウォッデル(Leila Waddell)
太母(Great Mother)
 グノーシスのミサの中で、ババロンはグノーシスの教義で言及され、そこではババロンは生命の樹で偉大なる海とイシス、ババニ、マアト としての母なる女神を表すセフィラ、ビナーと見なされています。さらに、彼女は全ての肉体の母を表します。
 「偉大なる母として、ババロンはMATTER(ラテン語の母に由来する言葉)を表す。彼女は私たち各々の肉体の母であり、私たちの裸の魂に物質的な肉を着せてくれた。つまり、彼女は母のアーキタイプ、大いなるヨーニ(女陰)、血の通った生命全ての子宮であり、大いなる海、世界を覆い、我々の血管を通る聖なる血そのものであり、大地の母、我々が知る全ての命の子宮である。」

離散の悪魔コロンゾン(Coronzon)

 コロンゾンは、20世紀初頭の実在の魔術師アレイスター・クロウリーが、自らの体に降臨させた悪魔であり、第10番目の神秘領域(アエティール)「ザクス」にわだかまる深淵(アビス)の主です。それは邪悪な意識の集合体であり、知識の本質に近づこうとする者を様々な方法で誘惑し、阻むといわれます。
 その名はギリシア語で「不能」と「怠惰」を意味し、「離散」と「矛盾」の性質を持ちます。
「とある魔術の禁書目録」における大悪魔コロンゾン

↓画像出典:トート・タロット将.「永劫(The Aeon)」

夜女神ヌイト(Nuit)

 クロウリーのセレマの主要な神々は古代エジプトの宗教から来ています。セレマの宇宙論における至高の神格は女神ヌイトです。彼女は大地の上に架かる夜空であり、裸の女性の形態に象徴されます。彼女は偉大なる母、万物の究極の源と考えられています。
 アレイスター・クロウリーの『法の書』では、無限の空間、無限の星々を司る北の女神ヌイトとして登場します。彼女は無限小の点を司る南の神ハディートと対になる存在であり、ハディートと結合する事でラー・ホール・クイトを生みます。女神ヌイトはセレマ的小五芒星儀式では北の方角、左方、風の元素に対応します。
 トート・タロットにてヌトは「将.星」の水瓶を持つ女性や、「将.永劫」の上部で皆を覆う青い女性として描かれています。

炎蛇神ハディート(Hadit)

 セレマの第二の主神は無限小の点であり、ヌイトの補完者にして配偶者とされる神、ハディートです。ハディートは顕現、運動、時間を象徴します。彼は『法の書』において「あらゆる人間の心の内、そしてあらゆる星の中心核にて燃える炎なり」とも表現されています。
 ハディートはセレマの宇宙論のおける至高の神格ヌイトの補完者にして配偶者である南の神です。彼は全ての存在の中心点であり、無限小へと収縮を続ける球体、翼ある球体と表現され、"グンダリーニ"や"火の蛇"などと呼ばれます。彼はヌイトと結合することで、第三神ラー・ホール・クイトを生みます。
 彼は『法の書』では、以下のように書かれています。ハディートはセレマ的小五芒星儀式では南の方角、右方、火の元素に対応します。
  • 「我はあらゆる人間の心の内、そしてあらゆる星の中心核にて燃える炎なり。我は生命にして生命の与え手なり。にもかかわらず、結果我に精通することは死に精通することとなる」
  • 「我は魔術師にして悪魔祓い師」
 ハディートは死と破壊の神「セト」のカルデア語での呼び名とされます。
 トート・タロットにてハディートは「将.永劫」の中央下部の翼ある赤い球体として描かれています。

複合神ヘル・ラ・ハ(Heru-ra-ha)

 セレマの宇宙論における第三の神はラー・ホール・クイトであり、複合神ヘル・ラ・ハ(「ホルスの太陽の肉」と訳される)の半身です。この複合神はホルス神の二つの側面である兄弟神、ラー・ホール・クイトとホール・パアル・クラアトの組み合わせです。
 アレイスター・クローリーが創造したトート・タロット「XIX. 太陽(The Sun)」のカードに描かれる双子の天使はヘル・ラ・ハとされます。
ラー・ホール・クイト(Ra-Hoor-Khuit)
 ラー・ホール・クイトはホルスの顕現で、彼は棒を持ち玉座に就いた鷹頭の男性として表されます。彼は太陽とセレマ魔術の活動的なエネルギーに関連付けられます。セレマ内では、ラー・ホール・クイトは「永遠の主」および「戴冠し征服する子供」と呼ばれています。ラーやホルスと同一視するこの名前は、この 2つが特異な太陽力の現れであることを示しています。因みに、「Khuit」はまた、オシリスの心臓を守ったアスリビスの女神ハトホルの現地の姿を指します。「Khut」とは、新年の光を与える者として女神イシスを指します。いくつかの古い情報源は、ラーの冠にある燃えるような蛇ウラエウス等を指すこともあると述べています。
 一般に、「ラー・ホール・クイト(王冠を戴く征服する幼児のホルス)」は、鷹神「ホルス」の一つの姿であり、東の地平線から昇る太陽神ホルスの側面「ホルアハティまたはホルアクティ」と一体とも考えられます。
 トート・タロットにてラー・ホール・クイトは「将.永劫」の中央に座し杖を持つホルス神として描かれています。
ホール・パアル・クラアト(Hoor-paar-kraat)
 ホール・パアル・クラアト(別名ハルポクラテス)は沈黙と内なる力の神です。「野獣」と「水棲龍」を象徴とする「沈黙の神」であり「未来へ進む神」「隠された宇宙」。「指をくわえた子供」として描かれる神で、エジプト版クハルト(小人の姿をとったクリシュナ)です。東の水平線の神ラー・ホール・クイトに対する西の水平線の神です。「クラアト」はヒンドゥーの火と戦争の神「カルティケヤ(Kartikeya)」の原形です。
 ホール・パアル・クラアトはギリシア神ハルポクラテス(Harpocratēs)のエジプト名です。セトやシャイタンと同一視される、ホルスの一面を表します。ハルポクラテスの名前は、「子供のホルス」を意味するエジプトのハル・パ・ケレドまたはヘル・パ・ケレドをギリシア語化したものです。ホルスは口に指を当てた裸の少年として表現されており、このしぐさ(口前に指を立てる「シー」のポーズ)を誤解して、後のギリシャ人とローマの詩人はハルポクラテスを沈黙と秘密の神に仕立て上げました。
 また、「ホルス」は、「ホール・パアル・クラアト(ハルポクラテス、蓮の花の上に座る幼児のホルス)」という姿を取ることもあり、兄弟の姿と対照すると、こちらは「西の地平線に沈む太陽神ホルス」とも考えることができます。
 アレイスター・クローリーに『法の書』を授けた守護天使エイワスは「ホール・パアル・クラアト(ホルス)の使者」ともされますが、後に悪魔崇拝者によって死と破壊の神「セト」が化けたものと主張されました。
 トート・タロットにてホール・パアル・クラアトは「将.永劫」の中央で指を加えている半透明の子供として描かれています。

バフォメット(Baphomet)とパン(Pan)

 「バフォメット」は、テンプル騎士団が信仰した神であり、ミトラ系イスラムの秘教では筆頭天使のアザゼルとされ、エリファス・レヴィも評価した神でもあります。
 「セレマ」においては、クロウリーの東方聖堂騎士団での魔法名でもありますが、東方聖堂騎士団の第10位階の首領でもあります。
 クロウリーは、「バフォメット」を、「セリオン」と「ババロン」の統合であり、「パン」でもあると考えました。また、バフォメットの綴り「BAFOMIThR (IAO + BFMThR)」の意味は「父ミトラ」だったと解釈しました。
 一般には、「パン」は、牧神であり、下級の半獣神とされます。ですが、「パン」は古い神であり、オルフェウス教では、原初の両性具有神エロス=ファーネスと同体の神です。
 クロウリーは、ギリシア語の「全(パン)」と解釈し、『777の書』の万物照応表では、「パン」は「0(アイン)」とされています。そして、男根と女陰の結合とも解釈し、パンは「普遍的特性の象徴、自然の化身」であり、Pangenetor(すべての子孫をもうける人)とPanphage(すべてを貪る人)の両方の性質、人生の与え奪う者と見なしました。
 また、「深淵」(アビス)を越えることは、「パンの夜」(Night of Pan)とも呼ばれます。これは霊的到達の過程における「自我の死」の段階を表す神秘的な状態です。それは人があらゆる限界を超え、宇宙との一体感を体験する状態です。
 トート・タロットにてバフォメットかつパンは「将.悪魔」(The Devil)の中央にいる山羊の姿を象る悪魔として描かれています。

外なる神シュブ=ニグラス(Shub-Niggurath)

 マスターテリオンの父であるヨグ=ソトースの妻には「千匹の仔を孕みし森の黒山羊」ことシュブ=ニグラスがいます。彼女は「パンの大神」という男性神の相を持っており、マスターテリオン(アレイスター・クローリー)は自身を山羊神で有名なパンやバフォメットと同一視しました。マスターテリオンはズアウィアでもあるため、ズアウィアはシュブ=ニグラスの化身とも言えます。
 因みに、ズアウィアの元ネタである高次元生命体エイワスの正体はヨグ=ソトースだという説もあります。

禁断魔術

 ズアウィアがもたらす禁断魔術は「血」「生命(特に血生臭いもの)」「竜」「太母(グレートマザー)」の概念が象徴するもの以外にも、アレイスター・クロウリーや黙示録の獣マスターテリオンに由来する様々な魔術があります。その術式は変幻自在で、様々な魔導書と組み合わせることもできます。

魔導書『流血祈禱書』由来

霊との協定/ズアウィア》
 支援霊契約を兼ねています。術者は邪神ズアウィアの傀儡に変わり、奉仕することになります。ズアウィアの生贄となった後は、復活し、この邪神の一部のように、変幻自在に形を変える蠢く深紅のタールと触手の塊に変異します。

《術衣形態》
 術者を魔術師の戦闘形態である「術衣形態」(マギウス・スタイル)に変身させます。術者(の肉体)が女性であれば、黙示録の大バビロンや「緋色の女」を連想させる姿になります。

《成り代わり》
 術者が殺害した人物に成り替わります。物理的には同一人物ですが、魔術的にはアレンジされています。持続時間はほぼ永続です。

《無敵性》
 ほとんどの戦闘方法(特に物理攻撃)に対する無敵性を得ます。

《呪文無効化》
 術者を対象とした呪文を強制的に無効にします。

《火山弾》
 ルビーやそれに似た石を燃える火山弾に変えて、射出します。

《恐竜》
 恐竜に似た魔法生物を作成・召喚・支配します。

《ズアウィア覚醒の儀式》
 「滴る闇の神殿」にてズアウィアを目覚めさせ招来する儀式を行います。儀式には複数名の生贄を要しますが、生贄はズアウィアの端末として復活します。ズアウィアの完全な覚醒には「マナウス神像」(正確にはその内に収められた「無限の心臓」)が必要です。

魔導書『ネクロノミコン血液言語版』由来

《血刃を放つ、刎ねよ》
 血の塊を出して刃に変え、射出する飛び道具です。

《血刃を放つ、断て》
 血液を薄く引き延ばし、刃と化して斬りつけます。凄まじい切れ味の血の刃で白兵攻撃を行うのです。

《血の水面に魅入る、写せ》
 血液で鏡像を作り、幻惑します。鏡像を血溜りに変化させて敵に襲わせることもできます。

《血風を纏う、抱け》
 術者は攻撃を受ける瞬間、血の障壁を纏い、攻撃を受け止めます。その後、血の障壁が攻撃者に向かって飛び散って襲い掛かります。

《血風を纏う、包め》
 術者は攻撃を受けた瞬間、血の塊を囮として攻撃を受け止め、本体は血煙と化して姿を消します。その後、敵のすぐそばに転移した血の飛沫が炸裂し反撃し、そこに血煙から実体化した術者が現れます。

《灼熱の血を孕む、爆ぜよ》
 術者から流れた血を媒介にして魔力を通し、起爆の術式で爆発を起こします。

《禁忌の血を解放つ、侵せ》
 呪詛と怨嗟を血の巨獣の形に変えて敵に叩きつけます。肉体より心を破壊する精神的ブラクラ。

《機神招喚/魔を断つ血錆びの剣》
 鬼械神(いわゆる巨大ロボ)を招喚する窮極奥義です。腕や一部だけ呼び出して兵装を利用すこともできます。

《鮮血神召喚》
 『ネクロノミコン血液言語版』と相性の良い血の神格であるズアウィアを召喚します。精神世界や情報生命体の内部や、情報で出来た世界の内部にしか呼べません。その代わり、例え因果が断たれていても呼び出すことができます。

セレマ由来

 主に『法の書』と関連深いです。「セレマ神秘主義(Thelemic mysticism)」も参考にしてください。

《聖守護天使の召喚》
《悪魔コロンゾンの召喚》
《パンの夜》(Night of Pan)
《ルベウスの霊薬》(Elixir Rubeus)
《グノーシスのミサ》(The Gnostic Mass)

魔導書『法の書』由来

ABRAHADABRA(アブラハダブラ)
 掌から雷撃を放つ呪文です。呪文の意味は「死に雷の洗礼を」(語源はヘブライ語の「汝の雷を死に浴びせよ」)。デモンベイン原作ではエセルドレーダがこの呪文を唱えています。
 元ネタはアイレスター・クロウリー著の『法の書』の記述です。よく似た有名な呪文にABRACADABRA(アブラカダブラ)がありますが、こちらは主に治療や退魔の呪文として使われていたとされます。また、デモンベインシリーズに影響を与えたライトノベル「ブラックロッドシリーズ」では、とあるキャラが手から雷撃を放ちながら「ABRACADABRA」と唱えるシーンがあるとか。

黄金十字の剣(Sword of Gold Cross)
 十字架型の金色の剣を召喚し、敵を斬り裂きます。原作では刀身が伸縮可能なため、遠距離の相手や超巨大な相手にも対抗可能。「天狼星の弓」の矢としても使われます。先端が十字架のような奇妙な形をしており、全体的に厚みがあり刃も見あたりません。デモンベインのイラストでは十字架状部分の下を杖のように持っているものも存在します。
 また、マスターテリオン自らも、生身で戦う際はこれを魔術で武器として具現化し(むしろ正確には、マスターテリオンの魔術でリベル・レギスの武器として使っていると言う方が正しい)、障害物となるビルや掃射されるデモンベインの頭部バルカンの弾丸を生身で切り払っています。
 リベル・レギスの煌めく黄金の剣の刃は少なくとも数百メートルまで伸びることができ、空間を切り裂くことができます。これに加えて、リベル・レギスは複数の刃を召喚して一度に相手を突き刺すことができます。

天狼星(シリウス)の弓(Bow of Sirius)
 黄金の弓を召喚し、矢で敵を射ます。複数本を同時に発射する他、上空に発射して無数の矢の雨として降らせることも可能です。デモンベインの魔銃クトゥグア・イタクァに相当する兵装です。ちなみにこの弓の矢は上記の黄金の剣を番えています。『機神飛翔デモンベイン』では、装備時に「聖弓ウィリアム・テル起動」というセリフを聞くことが出来る為、もしかしたら技名であって武装名では無いのかもしれません。
 元ネタとしては、クロウリーの結成した魔術結社「銀の星」がシリウスを表しているとされます。

天狼星の弓・セト
 魔力を収束し、悪神セトの姿をしたエネルギー状の矢で敵を射抜く必殺技です。デモンベインの魔銃クトゥグア・イタクァ神獣形態に相当します。ヤディスの5つの太陽よりも強い熱と光を持った強力なドラゴンのような矢を発射することができます。
 元ネタとしては、悪魔崇拝者にして米国の元陸軍マイケル・アキノ中佐の出張に由来するとされます。彼によるとクロウリーに『法の書』をもたらした聖守護天使エイワスは死と破壊の神「セト」と同一存在であり、セトはサタンに化けることもあるそうです。

磔刑(Crucifixion)
 リベル・レギスはターゲットの背後に大きな十字架を召喚し、小さな十字架で手足を突き刺し、敵を動けなくすることができます。

餓鬼結界(Leviathan)
 マスターテリオンの魔術の一つです。巨大なケダモノの肉、毛皮、爪、牙、嘴、骨、鋏、顎をごちゃ混ぜにしたような巨大な肉塊を招喚し、相手が近づいた瞬間に弾けて敵を包み込み、そのままそのケダモノとしてのあらゆる捕食器官で貪り食うトラップのような魔術です。また、月ほどの大きさの暗い球体を召喚し、それが壊れると、想像できうるあらゆる形と大きさの獣の暗い雲を解放します。
 なお、リヴァイアサンは、黙示録の獣の内、第一の獣と同一視されています。

魔導書『ナコト写本』由来

 魔導書『ナコト写本』を媒介として発動する禁断魔術は以下の通りです。いずれも機神リベル・レギスの魔術兵装でもあります。

ン・カイの闇(Darkness of N'Kai)
 11発のブラックホール弾を生成・射出し、着弾すると同時に敵の装甲を抉り取ります。追尾機能が非常に高く、最終決戦時ではデモンベインも避けきれずに飛行ユニット「シャンタク」の一部が飲み込まれ喪失しています。
 「ン・カイの闇」とはクトゥルフ神話の邪神ツァトゥグァが住む地下世界のことです。『ナコト写本』にはツァトゥグァの事も多く記載されているので、その力の現れと思われます。

ハイパーボリア・ゼロドライブ(Hyperborea Zero-Drive)
 デモンベインの無限熱量兵器「レムリア・インパクト」と対を成す兵装です。負の無限熱量を宿した絶対零度の白く燃える手刀を放ちます。デモンベイン・トゥーソードのレムリア・インパクトに競り勝ったうえで半身を一撃で消滅させるほどの凄まじい威力を誇ります。なお、原作ゲーム版だと氷結するエフェクトは文章にすら描写されません。
 「ハイパーボリア」はグリーンランド近辺にあったとされる大陸を指し、クトゥグアの子であり冷たい炎を持つアフーム=ザーによって消滅したと言われています。『ナコト写本』はハイパーボリア大陸に持ち込まれた事が知られており、アフーム=ザーの記述も多く記載されていることから、その力の現れと思われます。
恐らく、負の無限熱量により物質が絶対零度を下回る時発生するエネルギーの反転移現象により対象を昇華しているのだと思われる(例えるなら究極の霜焼けか)。

メテオ
 相手の頭上に隕石を降らせます。単純な隕石ではなく、魔術操作により避けられようとも何度も追尾することが可能です。

自己修復能力(メリクリウス・システマ)
 鬼械神が持つ再生能力です。水銀を媒介とした魔導装置修復魔術です。

重力魔法(Gravity Magic):
 マスターテリオンの魔術の一つです。広域に強力な重力結界を展開し、その中にあるものをすべて押しつぶします。重力場はゲーム序盤のデモンベインを動けなくさせるのに十分な強さであり、増大する圧力によってマシンを内側から押しつぶしました。重力は周囲の建物をすべて簡単に粉砕するのに十分な強さでした。ネロの胎内から帰還した彼は、重力呪文はパイロットに沿って平均的なデウスマキナ(50m級のオカルト的スーパーロボット)を即座に粉砕するのに十分な力を持っています。

テレパシー(Telepathy):
 マスターテリオンは強力なテレパシー能力を持っており、アーカム シティの全員と一度に通信することができます。彼はこの力を攻撃的に使用することもでき、ターゲットの意識を文字通りレイプします。

千里眼(Clairvoyance):
 マスターテリオンは玉座の間から部下の行動をテレビを見ているかのように観察することができます。

原子分解(Atomic Decomposition):
 マスターテリオンは魔法を使用して、簡単なタッチでターゲットの原子を分解して無にすることができます。

瞬間移動(Instantaneous Teleportation):
 マスターテリオンは六角形に分散し、別の場所に再び現れます。熟練したテリオンは、テレポート魔法を自在に使いこなすことができます。

六角形の障壁(Hexagonal Barrier):
 マスターテリオンは六角形の層で作られた障壁を築きます。バリアはアル・アジフのエルダー・サインに匹敵しますが、全方位の保護を提供します。テリオンのバリアは、精神的、物理的、スピリチュアルな攻撃を防ぐことができ、同時に時空歪曲能力やブラックホールにも作用する可能性があります。

極彩色の球弾 ("Chromatic Spheres"):
 ネロの胎内から復活後、マスターテリオンが放った魔術です。ヨグ=ソトースの多色の球体を召喚・射出して敵を消すことができます。これらの球体と接触したものはすべて亜空間に放逐される上、因果律から永久に消去されます。

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Wiki記法ガイド

第1章キャラクターの作成

キャラクターの作成
キャラクターのタイプ
利腕/逆腕/左利き
機械と疲労

第2・3章:特徴

特徴(第4版特徴一覧)
汎称特徴鋳型
特徴グルーピング表
判定に修正を与える特徴一覧表
下位の特徴と上位の特徴
消耗品型特徴


特典/
特色/禁止性質
学習できる有利な特徴
Powersの追加特徴

修正/増強/限定
攻撃修正/貫通力修正/発明品
特別修正/特別増強/特別限定
限定値

について
↓特集サプリメント
GURPS Power-Ups 6:Quirks

限定について
↓特集サプリメント
GURPS Power-Ups 8:Limitations

第4章:技能

第4版技能一覧
意志力を基準にした技能
知覚力を基準にした技能
生命力を基準にした技能
影響技能
第4版逆引き・技能なし値一覧表
技能なし値に能力値が工面しづらい一般技能
専門化が必要な技能
文明レベル技能
必須の技能を知らない
万能技能について
↓特集サプリメント
GURPS Power-Ups 7:Wildcard Skills
第4版呪文一覧
原書呪文一覧
第3章〜第26章

各コラム

魔法流派の例を扱ったサプリメント

第7章テンプレート

第8章装備

装備品対訳表

第11章:戦闘

戦闘
移動と戦闘

第12章:上級戦闘

第13章特殊な戦闘の状況

特殊な戦闘の状況
特殊な移動関連

関連

圧力潜水病
船酔い
窒息溺れ
真空

第20章
インフィニット・ワールド

インフィニット・ワールド

保留

ルールあれこれ

Martial Arts

Horror

Supers

GURPS Supers
とんでも能力の超人を扱うサプリメント。

Social Engineering

GURPS Social Engineering
社会的ルールを補完するサプリメント。

Pyramid #3/54: Social Engineering

追加特徴「全言語対応
万能言語

Pyramid #3/65: Alternate GURPS III

追加特徴「特殊武器

GURPS Template Toolkit 2: Races

GURPS Template Toolkit 2: Races
追加特徴

GURPS Monster Hunters Power-Ups 1

追加の有利な特徴 追加テクニック

GURPS Tactical Shooting

GURPS Powers: Divine Favor

神への嘆願を扱ったサプリメント
GURPS Powers: Divine Favor

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