■《
呪文連動》
範囲呪文、
呪文操作系呪文40(
連動系呪文02)、
魔化系呪文49(
制限魔化系呪文04)
《[[呪文連動]]》
効果範囲内に連動される
呪文が唱えられていると、1つでも複数でも、《
呪文連動》の目の前である出来事がおこるまで、発動する時間を延ばすことができます。引き金となるできごとは
術者が選びます。単純なものでも複雑なものでもかまいません。《
呪文遅発》(前記)と同じように扱います。同じ範囲に《
番犬》《
呪文遅発》、別の《
呪文連動》といった
呪文がかかっていれば、その発動をきっかけとすることもできます。
術者は唱えるときに、《
呪文連動》と連動される
呪文についてすべての
疲労を消費し
技能判定をおこないます。連動される
呪文は、
技能レベルが高くても
エネルギー消費は減りません。
呪文を唱えるとき、連動される
呪文の
目標がその場にいなければ、
目標に触ったり見たりできないということで-5の不利な修正をうけます《
呪文連動》はそのままです)11ページを参照してください。
《
呪文連動》の効果範囲の大きさは、唱えるときに決定します。連動される
呪文はこの範囲内の任意の地点に発動します。たとえば半径1メートルの《
炎作成》と半径1メートルの《
べたべた》を半径20メートルの《
呪文連動》に連動させたとします。《
呪文連動》の指定は「この範囲内に誰かが入ってきたとき」です。すると最初の侵入者が《
呪文連動》の範囲内に入ってきたら、その場所が燃え上がると同時に侵入者を動けなくしてしまうでしょう。しかし次の侵入者は(とりあえず、その《
呪文連動》からは)逃れることができます。連動される
呪文の
目標の大きさは、唱えるときに設定しておかなければなりません。
目標が予想していたものより大きいと、効果がまったくないか、あっても通常より弱まったりします。最終的には
GMが判断します。
連動される
呪文の効果を受けるのは、基本的に《
呪文連動》のかかった範囲内にいる
目標に限られます。ただし、一定の範囲に縛られない効果を生み出すような
呪文――たとえば、悪魔を召喚するなど――を連動させた場合は例外です。きっかけとなるできごとは《
呪文連動》の範囲外でおこるものでもかまいません。
連動された
呪文の
準備時間は、はじめに設定する際に必要となります。《
呪文連動》のきっかけとなるできごとがおこると、連動された
呪文はすべて即座に発動します。
連動される
呪文は「かかっている」とはみなしません(他の
呪文を唱える際の修正に関係しない、ということです)。《
呪文連動》
呪文自体も、3つ設定してはじめて「かかっている」とみなします。《
呪文連動》は
魔術師がたんに見ただけでは気付きません。《
魔術師眼》や《
呪文識別》をつかってはじめて明らかになります。
魔術師が《
魔法隠匿》を知っているなら、《
呪文連動》を
魔法で見つけるのはさらに難しくなります。《
魔法隠匿》に費やした
エネルギーを《
呪文連動》の
基本消費に加えるだけでかまいません。この方法をとるには
魔術師が《
魔法隠匿》を実際に習得していなければなりません。
連動される
呪文の
目標が唱えるとき目の前にいなくて、しかも「
魔法の耐性」を持っているのなら、結果を決めるためには設定時点でのサイコロの目を使ってください。連動される
呪文の本来のサイコロの目を記録していなかったときは、あらためてサイコロを振り直してください。
防御呪文や
射撃呪文を連動させることはできません――その他の
呪文ならどんなものでも連動させることができます。《
雷鳴》のような「
一瞬」の
呪文は一度発動したらそれっきりで、消えてしまいます。《
作音》のように持続する
呪文は、発動とともにはじまり、効果が切れるまでその場に残ります。1つの《
呪文連動》で「範囲内に入ってきたら
呪文1つを発動させ、出て行くときに発動をやめさせる」という設定をすることが可能です。これは連動される
呪文の効果がなくなるまで続きます。たとえば
魔術師が《
持続光》に連動をかけるとします。つぎにサイコロを振り、《
持続光》は7日間(168時間)続くことになりました。
魔術師は「自分が部屋にはいってきたときに光がついて、出て行くと消える」ように《
呪文連動》を設定することができます。この場合《
持続光》が合計で168時間使われると、両方の
呪文が効果を失います。
持続時間が瞬間の
呪文の場合は、発動した時点で《
呪文連動》も消えてしまいます。
《
呪文連動》に
維持は必要ありません。《
呪文連動》自身にも、連動される
呪文にも、《
呪文連動》にかけておいてきっかけとなるできごとを判断するための
情報呪文にも必要ありません。
《
呪文連動》もまた通常と逆の設定をおこなうことができます。つまり「きっかけとなるできごとがおこったときに
呪文の効果を止める」ような設定です。この場合連動される
呪文は
術者が
維持しているあいだだけ続きますが、《
呪文連動》には
維持は必要ありません。
《
呪文連動》は
制限魔化系呪文(188ページ)にも用いることができます。
呪文の解説
- 呪文クラス:範囲呪文
- 呪文系統: 呪文操作系呪文40(連動系呪文02)、魔化系呪文49(制限魔化系呪文04)
- 持続時間:きっかけとなる出来事がおこり、連動される呪文が消えるまで
- 基本消費:8、連動される呪文は維持できません
- 準備時間:4時間――技能レベルがどれほど高くてもこの準備時間を減らすことはできません。
- 前提条件:《呪文遅発》
- 前提条件数:19
- 魔化:この呪文はどんな魔法の品物(永久に効果を発揮するもの)に対してもかけることができます。どのような状況で効果を発揮するかどうかを設定するためです。《使用制限》は使用者や目標を限定することしかできませんが、《呪文連動》なら「夜の間だけ効果を発揮する」といった設定をすることができます。必要エネルギー200。状況を判断するための情報呪文(例えば《呪文識別》を重ねてかける場合、別に魔化が必要になります。例えば剣に《生命感知》《光》《呪文連動》を魔化して、「オークが近くにくると光る」ように設定することが可能です。
- 逆の設定――特定の状況で効果が発揮されないようにする――で魔化することも可能です。必要エネルギー200。これは魔法の品物が望まれない人物に使われるのを避けるために使われます
エラッタ修正:訳語不統一【誤】《生命探知》【正】《生命感知》
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