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tominosyou 2024年06月27日(木) 23:59:07履歴
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「幻影」[25cp]……有利な特徴、精、特
「[[幻影]]」あなたはリアルな幻影を作成できます。デフォルトではこれらは、あなたの周り半径2mに現れる「光と音で構成された幻影」です。あなたはより小さな領域をいつでも指定できます。例えば、あなたの手に幻影の銃を作成できます。幻影には質量と実体が備わっていません。物質的物体には隠すか照らし出す以外の方法で影響を与えることはできません。
あなたの「幻影」能力を起動するには、「集中」行動を取る必要があります。この行為自体には、サイコロによる判定の必要は特にありません。あなたは、あなたが視覚化できるあらゆるものを――あなたが見ることができるあらゆるスペクトルで――動画化された3次元画像として幻影を作成できます。これはあなたに聞こえる周波数範囲の音と同期します。これらはあなたが集中している限り持続します。
幻影は主に誰かを欺いたり、気を散らすことに役立ちます。 あなたの幻影に気付く立場にいる者の知覚力と、あなたの知力で即決勝負を行います。時間を節約するために、GMは同じ知覚力を持つ敵の大群に対し、まとめて1回判定するだけで処理することができます。
あなたが勝った場合、幻影はその個人にとって本物のように知覚されます。 GMは被害者がどのように反応するかを決定します。被害者は幻影の怪物を攻撃したり、幻影の椅子に座ろうとするかもしれません。即決勝負であなたの勝ち以外だった場合、被害者は幻影の欠陥を見つけ、幻影が現実ではないことを認識します(それが幻影であるとは知らないかもしれませんが)。
「幻影」には、知力判定の代わりに技能判定が必要になる場合があります。特に、恐怖判定を引き起こすほど不穏な幻影を起こすには、各犠牲者の知力または知覚力の高い方に対して、〈美術/幻影〉技能の即決勝負を行なう必要があります。誰かをだますために、「自分が知る誰か」の幻影を信じさせるには、〈演技〉技能または〈美術/幻影〉技能のレベルの低い方を、目標の知力または知覚力の高い方に対して判定します。
既にだまされている誰かが「幻影との相互作用の方法」を突然変えるとき、また新しく即決勝負を行ないます。例えば、被害者は怪物を攻撃したり、そこにない椅子に座ろうとして転んだりします。即決勝負の結果が被害者の勝利か同点だった場合、あなたは被害者の行動に対する説得力ある反応(モンスターが「よけ」たことや椅子が滑ったなど)を再現できず、被害者にバレてしまいす。
あなたは、ざわめく群衆や恐ろしい物の大群を簡単に作成できますが、直接的で個人的な相互作用(決闘、会話など)のために幻影の人物の説得力のある様子をアニメーション化することは困難です。偽物の人々を複数生み出しても、次第に作りが粗くなり、ロボット的で無反応になります。 幻影を見破るために即決勝負を行なう者は、1つめ以降の構築物ごとに+4のボーナスを得ます。
幻影を信じようと信じまいと、それは実体と同じくらい効果的に視覚を妨げます。ただし、武器は防ぎません。あなたの立ち位置を知っている敵は、あなたを撃つだけで、簡単に幻影の“覆い”を貫通できます…… そして、幻影を信じない者が、幻影を通り抜けてあなたにたどり着くのを妨げるものは何もありません。
「[[拡張>幻影#Extended]]」あなたは他の感覚をだますことができます。自分の視覚・聴覚の範囲を超えて拡張するならば、影響を受ける「聴覚・視覚関連の価値ある有利な特徴」(自分がそういった感覚の特徴を持っていて「拡張」の対象感覚が、より価値のある特徴ならば、その差額)の1cpごとに+1%です。例えば、「赤外線視覚」[10cp]を欺くためには+10%です。まったく新しい感覚(味覚/嗅覚、触覚、「レーダー」、「振動感覚」など)のコストはそれぞれ+20%です。「拡張」対象の触覚は、実体の感覚を作り出しますが、幻影はまだ物質世界に影響を与えることはできません。そのためには、「幻影」を「テレキネシス」と組み合わせてください。
意訳強め。
「[[独立性>幻影#Independence]]」あなたは幻影を維持するための「集中」を必要としません。あなたは幻影を作成したら、潜在意識に制御を任せることができます。独立した幻影は簡単な応答はできますが、「集中」しない限り変更できません。例えば、幻影のピストルはあなたが撃ち金を起こした時に“カチリ”と威嚇的に鳴り、幻影のオオカミはたいまつや誰かが近づけば、唸り声をあげながら後ずさりしますが、銃を剣に変えたり、狼を虎に変えるには「集中」が必要です。特に、幻影の人々は、あなたが実際に「集中」しない限り、会話できません。
エラッタ疑惑:増強「独立」(Independent)に似ているが微妙に違う名。原書名「Independence」が単に「Independent」の誤表記だった場合、「静的」のつじつまが合うことになる。
「[[精神的>幻影#Mental]]」誰もが見ることができる画像を作成する代わりに、特定の目標の心の内に幻影を投影します。触れたり見たりできる者に影響を与えることができます。 「離れた地点に効果」の増強は不要です。まず、「集中」行動を行い、あなたの知力と被害者の意志力で即決勝負を行ないます。すでに影響を受けている者(キャラクター1名)ごとにあなたに-1の修正が累積します。あなたが勝った場合、あなたは目標の認識能力を掌握し、微妙な編集(例えば、5ドルの請求書を100ドルの請求書のように見せるなど)、完全な偽造(例えば、彼は宇宙服なしで火星に立っている)、完全な感覚の剥奪(「聴覚のみ」または「視覚のみ」がある場合を除く)ができます。これらの幻影では決して身体的危害は発生しません。効果範囲は関係ありません――それはすべて被害者の頭の中にあります。ただし、被害者の考えまでを制御することはできません。被害者は自分が経験していることが意味をなさないと判断した場合、信頼できると感じた最後の一連の印象に基づいて行動するように自身の体に命令することができます。現実世界が見えない場合は、行動に-10のペナルティがつきますが、それでも行動自体は可能です。
「[[幻傷>幻影#Stigmata]]」
「Stigmata」は「聖痕」や「傷跡」などの意味があるが、効果に適した短い和訳が見当たらなかったため、「幻傷」(げんしょう)という造語を当てはめた。「精神的」と組み合わせた場合のみ利用可能です。あなたの幻影は非常に現実的であるため、被験者に有害なストレスや衝撃を経験させます。「幻傷」を使用するには、まず被害者に「精神的」幻影を与える必要があります。次に、1秒ごとにあなたの知力と目標の意志力で即決勝負を実施します。あなたが勝った場合、「勝利度×1点」に等しい実際の負傷を目標に負わせます。撃たれる、トラに食われる、核爆発の爆心地で焼かれるなど、あなたが望むダメージ効果を指定します。そして被害者の体に適切な傷が現れます。近くの者は傷を見ることができますが、原因は見えません。彼らが知る限り、被害者は脳卒中、心臓発作、またはそれらの類症を受けているように見えます。被害者が何らかの理由(この能力によって引き起こされる負傷を含む)で意識不明になった場合、あなたは被害者を傷つけることはできません。
「[[静的>幻影#Static]]」幻影はアニメーション化されていない“ 静止画 ”です。環境を操作したり、環境に反応したりする効果は作成できません。通常は静止物を描写しても、影や反射に違和感があるため、幻影の認識者は偽物だと気付く判定に+4を得ます。 幻影のモデルが本来動いて当然な存在である場合、ボーナスは+10です。 「静的」な幻影は、隠蔽に最も役立ちます。 「静的」は、「聴覚のみ」「独立性」「率先的」「幻傷」とは組み合わせることができません。
原書名が特徴「静止」(Static)と同じだが、まったくの別物。
また、原書では組み合わせ不可の限定に「Independent」とあるが、これだと増強「独立」になるため、特別増強の方の「独立性」(Independence)とは別物になってしまうので、エラッタだと思われる。不安なら「独立」と「独立性」の両方を適用不可としてもよいだろう。
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