最終更新: tominosyou 2024年07月26日(金) 22:25:11履歴
「GURPS 魔法大全」の「斬新な調合」p.213より。
1回分の溶化剤で、鍵などの機械的な装置を溶かすのに1D分かかります。生き物を攻撃するのに利用した場合、皮膚の上にまき散らすと1Dダメージ、生き物を溶化液に浸すと1秒間に2D-1ダメージを与えます。普通、この溶化液を飲みこむことはできません。もし錬金術師が人をだまして、混合前の2つの成分溶液を飲ませれば、その2つが体内で混合されている間、5分に1HPの割合で9Dのダメージがいきます。錬金術師は<錬金術>-5の判定に成功すれば、これを手当てできます。医者では助けられません。この治療には$50相当の錬金術の機材が必要です。
エラッタ修正:
【誤】5分ごとに生命力1点当たり9Dのダメージ
【正】5分に1HPの割合で9Dのダメージ
この溶化液が顔にかかると、目に入るのを避けるために生命力判定が必要です。失敗した場合、特に目が狙われていたり顔中に溶化液がかかったりすると目に対して「部位が使えなくなる負傷」の判定を行なわねばなりません。この溶化液によって失われた視力は、自動的に持続時間「永久」として扱います。
後で使用するためにアルカヘストを保存しておくことはできません。理由は説明するまでもないでしょう。1回分を作る時、最後に混ぜ合わせる2つの原料を、それぞれ個別の瓶に入れて運びます。この段階に至るのに、<錬金術>-5の判定が必要です。最後の混合には技能判定は不要ですが、必ず錬金術師が行なわねばなりません。いったん混合されると、あっという間に効果を発動します。標的に容器を投げつけることができたかどうか、敏捷力判定を行ないます。失敗すると溶解して、あちこちに溶化液が飛び散ります。ファンブルすると使用者に命中します。
アルカヘストに必要な材料は1回分$250で調合は<錬金術>-5で行ないます。成功すると、魔法が普通に存在する世界では$1650、魔法が希少な世界では$3000の価格がつきます。
戦闘で アルカヘストを使う場合は、専用の吸い上げ器(サイフォン)を利用するのが効果的でしょう。仕切りのある容器に最後の原料2つが入っており、2つのポンプで両方の液を同時に敵に向かって吹き付ける仕組みになっています。吸い上げ器の正確さは0、最大射程は「体力-6」、連射は3〜です。弾数は4で、その原材料費は$1000です。吸い上げ器の重量は5.4kg、価格は$300です。この内、噴出口1つにつき$50かかっています。これは使うたびにどんどん穴が開き、12回射撃すると取り替えねばなりません。吸い上げ器や噴出口を作るには、不利な修正なしで<錬金術>の判定を行なわねばなりません。
https://enragedeggplant.blogspot.com/2017/09/sorce...
このページへのコメント
たとえば特定の無生物のみを溶かせる、アルカヘストの下位互換(劣化版)バージョンがあり得るとしたら、
材料費・製造期間・判定・製品価格などはどの様になるのでしょうか…?
それは「無差別破壊」を回避できる時点で劣化になっていません。
面倒ですし、GMが許可するなら製造関連データは変化なしでも良いかと。
凝った条件の溶解液を作りたいなら、そういう「専用アイテム」で再現するか、呪文改造ルールを使うか、そういう性質を持つ水霊やスライムでも呼び出すかした方が設計しやすそうです。
強い酸を吹き出すなら《酸噴射》や《真なる酸》をヘビ人間ページにある「呪文の霊薬化」ルールで霊薬にすればそれらしい値になると思われます。$25部分は第3版基準で、第4版なら$33ぐらいに変化するかもしれませんが。
仮に第3版基準(1E=$25)で塗った指から《酸噴射》威力3d-3が1秒間噴き出る塗薬を作った場合、材料費は$75、作成日時は1週間、技能なし値-2、小売価格$250/$500、という概算がでます。第4版なら価格を1.32倍すれば、TL3での市場に合うと思われます。
なお、対象を絞る「条件限定」を施しても値段を安くする必要はないので、価格は変わらずともよいでしょう。