GURPSよろず

　技能を習得したり向上させるためにはCPを消費しなければなりません。技能にCPを費やすことによって、あなたはその技能を実際に使える段階にまでレベルを高めるのです。技能はある程度までは簡単に習得できます――少しの訓練でも大変役に立ちます。しかし、さらなる研鑽を積もうと思ったら、かなりの努力が必要です。
　技能に必要となるCPを決定するのは2つの要素です。習得難易度と、最終的に到達したい技能レベルです。技能のCPを決定するには、下記の「技能/CP表」を見てください。
　表の左端には、あなたが習得しようとしている技能のレベルが、基準となる能力値との相対値で書かれています。基準となる能力値は、敏捷力基準技能なら敏捷力、知力基準技能なら知力......です。たとえばあなたの敏捷力が12であれば、「能力値-1」は敏捷力-1で11、「能力値+0」は敏捷力で12、「能力値+1」は敏捷力+1で13.......になります。
　列の右側には、技能レベルに対応する必要CPが、技能の難易度ごとに書かれています。技能の難易度は易、並、難、至難の4段階に分かれています。もちろん難易度が高ければ高いほど、同じ技能レベルを習得するのに必要なCPも多くなります。

例：敏捷力14の戦士が〈ショートソードLv17〉（敏捷力/並）を習得したいと思いました。技能レベル17は敏捷力+3ということになるので、「能力値+3」の行を見ます。次に「並」の列を見て、交差したところにある数字が必要CPになります。12CPです。
技能レベルの上昇に制限はありません（寿命の続く限り成長を続けることができます）。しかし実質的に役に立つのは、多くが20〜30レベルまででしょう。それを越える技能レベルが必要となる“挑戦”などそうそうあるものではありません。

[[技能/CP表>技能の習得#Skill_Cost_Table]]

最終技能レベル (Your Final Skill Level)	- 技能の難易度(Difficulty of Skill) -
	易 (Easy)	並 (Average)	難 (Hard)	至難 (Very Hard)	至難×3 (万能技能) (Wildcard Skills)
能力値 - 3	-	-	-	1	3
能力値 - 2	-	-	1	2	6
能力値 - 1	-	1	2	4	12
能力値 + 0	1	2	4	8	24
能力値 + 1	2	4	8	12	36
能力値 + 2	4	8	12	16	48
能力値 + 3	8	12	16	20	60
能力値 + 4	12	16	20	24	72
能力値 + 5	16	20	24	28	84
さらに + 1	+4	+4	+4	+4	+12

[[技能の書式>技能の習得#Skill_Notation]]

　技能1つ、専門1つ(強制・自発的問わず)の場合は<技能名/専門>と書いてください。
例：<美術/絵画>。
複数の細分化が必要な場合、以下の指針に従ってください。

文明レベル技能

技能名の後ろ、専門の前にさらにスラッシュを入れてTLを書いてください。
例：<エンジニア/TL8/建築>

追加の専門化

あなたの専門がさらに細かく追加で専門化される場合、｢、｣で専門分野を分けてください。
例：<美術/絵画、油彩>

複数の専門をもつ技能

まれにですが専門を2つ選ばなければならない技能があります。この場合専門を中黒(･)で分けてください。
例：<地理/TL7/自然･地球型>

[[技能レベルの上昇>技能の習得#IMPROVING_YOUR_SKILLS]]

　ゲーム中にあなたの技能レベルを上昇させる直接の方法は2つあります。1つは冒険によって得たCPを費やして新しい技能を習得したり、すでに覚えている技能を成長させる方法です。もう1つはゲーム内時間を勉強に費やして、学習した技能を得たり成長させる方法です。どちらの場合でも、技能レベルを成長させるのに必要となるCPは、現在のレベルと成長させたいレベルを比較した場合の必要CPの差額です。より細かな情報は第9章「キャラクターの成長」を参照してください。

[[技能レベルの自動的上昇>技能の習得#Free_Increases_in_Skills]]

　複数の技能を一度に向上させる方法があります。それはCPを費やして能力値を上昇させることです（第9章「キャラクターの成長」参照）。そうした場合、その能力値を基準とする技能レベルすべてが同じだけ上昇します。例えば、あなたが敏捷力を1段階上昇させた場合、あなたが覚えている敏捷力基準技能がすべて1レベル上昇します。さらなる成長は、新しい敏捷力の値を元にして行なわれます。
　あなたはある技能を他の技能の“技能なし値”として使用することができます。「技能レベルを基準とする技能なし値」（168ページ）を見てください。この場合、元になっている技能を上昇させると、こうした技能のレベルも自動的に上昇します。

編集注：日本語版ルールブックでは技能レベル表記は〈技能名-〇〉で表されます。「-」は中線であって、マイナスではないので注意してください。技能なし値表記は〈技能名〉一つで、この場合の「-」はマイナスです。専門化分類の項では、技能なし値に〈〉が略されているものもあるので注意してください。

日本語版ルールブックでは「技能レベルの自動的上昇」の中で「編集注」がわざわざ記載されていますが、そもそも技能レベル表記に「-」と中線を用いるのは悪手です（技能なし値表記にもマイナス「-」を用います）。そのため、判読性を考慮して本サイトでは技能レベルの略記には「-」ではなく「Lv」を用います。

才能、技能系特典、魔法（一部の呪文・霊薬）
後付けの技能分類は『GURPS Skill Categories』参照。

第4版技能一覧
意志力を基準にした技能
知覚力を基準にした技能
生命力を基準にした技能
影響技能
第4版逆引き・技能なし値一覧表
文明レベル技能
新分類：GURPS Skill Categories参照。