最終更新: tyounekogami 2024年02月02日(金) 08:42:38履歴
第3版では「癖」、第4版では「くせ」、と表記が微妙に変化していますが、このサイトでは「癖」という名称に統一します。第4版『ベーシックセット』第3章「不利な特徴」p.158より。
第4版では「癖」は最大5種計-5CPまでは第3版の「癖」と同じですが、不利な特徴の一種でありペナルティが発生したりと、より効力が強くなっています。
精神的な「癖」は「行動・振る舞い・選択などが特殊である」か「めったにない非常に限られた行動に-1〜-2程度(GM判断)の軽いペナルティがある」のどちらかです。
肉体的な「癖」は、めったに行動を制限しない肉体的不利な特徴です。限られた行動に-1〜-2程度(GM判断)の軽いペナルティが与えられます。
癖を特集したサプリメントには『GURPS Power-Ups 6:Quirks』があります。
[[精神的な癖>癖#MENTAL_QUIRKS]]精神的な癖は個人のささいな性質です。これはGMとの間の契約です。「私はキャラクターをこのように演技します。その代りにCPを余分にください」というものです。あなたはこれを演技しなければなりません。例えば「高い場所が嫌い」という「癖」を持っているキャラクターは高い所に登っても「高所恐怖症」のキャラクターのように自制判定を行なう必要はありません。しかし、楽しげに崖や木を登っていくようでは、役割をうまく演じているとは言えません。経験点を減らされても仕方がないでしょう。これによって失われるボーナスCPは、癖を持ったことによって得られるCPよりも多くなるでしょう。ですから、演技できないような「癖」を選ぶべきではありません。
しかし、これはGMが精神的な癖に対して柔軟であることを否定するわけではありません。ゲームの結果、性格が変わってしまうような何らかの特別な出来事があれば、プレイヤーは癖を変更してもかまいません。またGMはプレイヤーに対して5つの「癖スロット」を準備して、はじめの数セッションの後にそれを書き入れることを認めてもかまいません。もっとも興味深い癖は、しばしばロールプレイの結果として得られます!
精神的な癖として認められるためには、次の2つの基準の内どちらかに該当しなければなりません。
癖の獲得CPはすべて-1CPです。
表の「精神/肉体」の列は、「肉体」であれば肉体的不利な特徴、「精神」であれば精神的不利な特徴であることを示し、「精神/肉体」と表記されていれば精神的不利な特徴であると同時に肉体的不利な特徴であることを示しています。
表の「特殊」の列は、「特殊」が特殊的不利な特徴、無記名「-」が一般的不利な特徴であることを示しています。原書名および原書ページとは『GURPS Basic Set: Characters』での原書での呼び名を示しています。
特徴名 | 精神/肉体 | 特殊 | ページ | 原書名 | 備考 | 編集 |
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お節介 | 精神 | - | p.158 | Nosy | 「好奇心」の弱い形。 | 編集 |
思いやり豊か | 精神 | - | p.158 | Responsive | 「慈悲深い」の弱いケース。『R&R SP2』では「創造力豊か」という誤訳がある。 | 編集 |
嫌い | 精神 | - | p.158 | Dislikes | 「恐怖症」に例示されているような対象を、単に嫌うに対象した不利な特徴。 | 編集 |
心が広い | 精神 | - | p.158 | Broad-Minded | 「異種族愛好」の弱い形。 | 編集 |
腰が低い | 精神 | - | p.158 | Humble | 「私心がない」の弱い形。 | 編集 |
孤独好き | 精神 | - | p.158 | Uncongenial | 「人嫌い」の弱い形。『R&R SP2』では「孤高」と訳されている。 | 編集 |
凝り性 | 精神 | - | p.158 | Attentive | 『R&R SP2』では「注意深い」と訳されている。 | 編集 |
才能がない | 精神 | - | p.158 | Incompetence | 編集 | |
習慣や表現 | 精神 | - | p.158 | Habits or Expressions | 『R&R SP2』では「習慣」と訳されている。 | 編集 |
執念 | 精神 | - | p.158 | Obsessions | 合理的で特殊でない「執念」を癖のレベルでとることができる。 | 編集 |
知らぬふり | 精神 | - | p.158 | Staid | 「無関心」の非常に弱い形。『R&R SP2』では「落ち着き」と訳されている。 | 編集 |
好き | 精神 | - | p.158-159 | Likes | 『R&R SP2』では「好み」と訳されている。 | 編集 |
誓い | 精神 | - | p.159 | Vow | 癖レベルのささいな「誓い」 | 編集 |
注意散漫 | 精神 | - | p.159 | Distractible | 癖のレベルの「移り気」 | 編集 |
つきあいがよい | 精神 | - | p.159 | Congenial | 「人なつっこい」よりも穏やかな段階。『R&R SP2』では「愛想」と訳されている。 | 編集 |
トレードマーク | 精神 | - | p.159 | Trademark | 癖のレベルの「トレードマーク」。 | 編集 |
やや排他的 | 精神 | - | p.159 | Chauvinistic | 「狭量」の弱い形。旧名は「仲間意識が強い」。『R&R SP2』では「同族外差別」と訳されている。 | 編集 |
発想マニア | 精神 | - | p.159 | Imaginative | 『R&R SP2』では「発想力」と訳されている。 | 編集 |
人が変わる | 精神 | - | p.159 | Personality Change | 「多重人格」の弱いレベル。『R&R SP2』では「豹変」と訳されている。 | 編集 |
誇り高い | 精神 | - | p.159 | Proud | 「尊大」の癖のレベル。 | 編集 |
保守的 | 精神 | - | p.159 | Dull | 「創造力がない」わけではない。 | 編集 |
名誉重視 | 精神 | - | p.159 | Code of Honor | 癖のレベルの「名誉重視」 | 編集 |
妄想 | 精神 | - | p.160 | Delusions | ささいな「妄想」。 | 編集 |
夢見がち | 精神 | - | p.160 | Dreamer | 『R&R SP2』では「空想家」と訳されている。 | 編集 |
用心深い | 精神 | - | p.160 | Careful | 「臆病」の癖のレベル。 | 編集 |
弱い中毒(精神) | 精神 | - | p.160 | Minor Addiction | 「中毒」のルールで0CPになる精神依存型のドラッグによる中毒。 | 編集 |
アルコールに弱い | 肉体 | - | p.160 | Alcohol Intolerance | 編集 | |
胃腸が弱い | 肉体 | - | p.160 | Nervous Stomach | 編集 | |
加速に弱い | 肉体 | - | p.160 | Acceleration Weakness | 編集 | |
ガニマタ | 肉体 | - | p.160 | Bowlegged | 『R&R SP2』では「O脚」と訳されている。説明内容としては、蟹股が相応しい。O脚は膝頭が内側に向くので、蟹股とは逆方向に脚が向く症状。 | 編集 |
去勢 | 肉体 | - | p.160 | Neutered | 「去勢/無性」を参照。単純な生殖不能とは異なる。GURPS第3版では「性的不能」という不利な特徴だった。 | 編集 |
去勢/無性 | 肉体 | 一般/特殊 | p.160 | Neutered or Sexless | 単純な生殖不能とは異なる。説明に「去勢」「無性」を含む。GURPS第3版では「性的不能」という不利な特徴だった。 | 編集 |
ささいな障害 | 肉体 | - | p.160 | Minor Handicaps | 「歩行障害」の弱いレベル「膝が弱い」などのささいな障害。 | 編集 |
二日酔いがひどい | 肉体 | - | p.160 | Horrible Hangovers | 『R&R SP2』では「はらぺこ」と誤訳されている。 | 編集 |
水に浮かない | 肉体 | - | p.160 | Cannot Float | 編集 | |
無性 | 肉体 | 特殊 | p.160 | Sexless | 「去勢/無性」を参照。単純な生殖不能とは異なる。GURPS第3版では「性的不能」という不利な特徴だった。 | 編集 |
目立つ外見 | 肉体 | - | p.160 | Distinctive Features | 編集 | |
弱い中毒(肉体) | 肉体 | - | p.160 | Minor Addiction | 「中毒」のルールで0CPになる肉体依存型のドラッグによる中毒。 | 編集 |
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