最終更新: tyounekogami 2024年01月30日(火) 02:41:26履歴
[[放射線>放射線#RADIATION]] [[放射線のルール>放射線#RADIATION]]本TRPGシステムでは放射線に関するルールも設定されている。
放射線に関する技能としては、<生存/放射能汚染地域>、<危険物取扱/TL/放射線>などがあり、
放射線に関する有利な特徴には「放射線耐性」がある。
放射線に関する攻撃修正には「ダメージ修正/放射線」がある。
本TRPGシステムでは放射線が人体に表す影響の度合いをラド(rad)という吸収線量の単位で表現している。
1ラド = 0.01Gyである。Gyも同じく吸収線量の単位であり「グレイ」と読む。
また放射線が人体や物質に照射したときの線量当量を表すシーベルト(Sv)との関係は、
Sv = 放射線荷重係数 × グレイ
で表される。放射線荷重係数は、アルファ線が20、X線、ベータ線、ガンマ線が1である。
本TRPGシステムでは、この放射線荷重係数によるキャラクターへの被曝量の違いを、防護係数(Protection Factor, PF)という値の変化で表現している。
この防護係数は鉛、水、コンクリートの壁等によって変化する。
[[放射線の生物への影響>放射線#Effects_of_Radiation_on_Living_Things]]
- キャラクターが放射線を浴びて被曝したときGMはラド数と日付を記録しておく。
- 別の場所、時間でまた新たに被曝した場合は、別々にラド数と日付を新たに記録する。
- 被曝してから30日後に回復が始まる。
- 1日10ラドの割合で回復する。
- 最初に受けた被曝量の10%は魔法や超テクノロジーでも使用しない限り、決して回復しない。ただし特典「被曝残留値回復」があれば回復可能。
39日目になって最初の被曝が100ラドから10ラドに低下して、その10ラド分は通常の方法では決して回復しない。この時点で全体の被曝量は210ラド。
40日目なって二つ目の被曝の回復が始まる。58日目で回復が終了して、二つ目の被曝分は20ラドになり、こちらも通常の方法では回復せず、残った回復不可能な全体の被曝量は30ラドになる。
[[放射線影響表>放射線#Radiation_Effects_Table]]以下の表はベータ線、ガンマ線、X線など(放射線荷重係数が1のとき)と、中性子線、アルファ線など(放射線荷重係数が20のとき)を浴びたときの累積被曝量と判定値を示す。
(シーベルトの値は係数が1の場合1ラド 0.01Gy = 0.01Sv = 10mSvとし、係数が20の場合1ラド 0.01Gy = 0.2Sv = 200mSvとして計算している)
累積被曝量 | 生命力 判定修正 | 効果 | 現実世界の被曝量の例に照らし合わせると… | |||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
単位 | 放射線荷重係数 | |||||||||
ラド | グレイ | シーベルト (係数1) | シーベルト (係数20) | クリティカル | 成功 | 失敗 | ファンブル | 係数1 ベータ線、ガンマ線、X線など | 係数20 中性子線、アルファ線など | |
1〜 10ラド | 0.01〜 0.1Gy | 10mSv 〜 100mSv | 200mSv 〜 2Sv | +0 | - | - | A | B | X線CT、ブラジル・ガラパリの1年間の自然放射線、 1日1.5箱のタバコ。 放射線業務従事者が1〜5年間にさらされてよい放射線量。 | 白血球、リンパ球現象。急性放射線障害。 悪心(吐き気)、嘔吐。水晶体混濁。 出血、脱毛。5%死亡。 |
11〜 20ラド | 0.11〜 0.2Gy | 110mSv 〜 200mSv | 2.2Sv 〜 4Sv | +0 | - | A | B | C | 上記に加えて、50%が死亡。脱毛、永久不妊レベル。 | |
21〜 40ラド | 0.21〜 0.4Gy | 210mSv 〜 400mSv | 4.2Sv 〜 8Sv | +0 | A | B | C | D | 福島第一原発事故で緊急作業従事者に適用されている被曝量上限。 一度にまとめて受けた場合、白血球の減少。 | 上記に加えて白内障、皮膚の紅斑レベル。99%が死亡。 |
41〜 80ラド | 0.41〜 0.8Gy | 410mSv 〜 800mSv | 8.2Sv 〜 16Sv | -1 | A | B | C | D | 一度にまとめて受けた場合、リンパ球の減少。 国際放射線防護委員による人命救助を例外とする上限。 | |
81〜 160ラド | 0.81〜 1.6Gy | 810mSv 〜 1.6Sv | 16.2Sv 〜 32Sv | -3 | A | B | C | D | 急性放射線障害。悪心(吐き気)、嘔吐。水晶体混濁。 | |
161〜 800ラド | 1.61〜 8Gy | 1.61Sv 〜 8Sv | 32.2Sv 〜 160Sv | -4 | A | B | C | D | 出血、脱毛。5〜99%の人が死亡。 永久不妊、白内障、皮膚の紅斑。 | |
801〜 4000ラド | 8.01〜 40Gy | 8.01Sv 〜 40Sv | 160.2Sv 〜 800Sv | -5 | C | D | E | E | ||
4001ラド以上 | 40.01Gy以上 | 40.01Sv以上 | 800.2Sv以上 | -5 | D | E | E | E |
記号 | 効果 |
---|---|
- | 何も起きないが被曝の影響は継続 |
A | 放射線やけど。負傷、一時的に「痛みに弱い」を得る。判定によっては不妊、「死の秒読み/1年」を得る。 |
B | 造血障害。Aに加えて一時的に「吐き気」「集中を乱される効果」、敏捷力、知力、FPを失い、「血友病」になる。判定に成功して回復するまで「血友病」は治らない。 |
C | 胃腸症候群。Bに加えて、一定時間以内に体毛がすべて失われる。判定によっては毎日負傷し、負傷が止まるまでの間「病気に敏感L3」を持ちさらに「吐き気」。HPの2/3を超える負傷を受けると歯と爪が抜ける。 |
D | 不治の放射線病。CよりもHPの損失が早まり、クリティカルしても回復不可能。死は確定的。 |
E | 脳血管性の速やかな死。1時間以内に敏捷力・知力・FPを失い負傷。「血友病」「痛みに弱い」「病気に敏感3レベル」を得て吐き気。1時間おきの生命力判定にファンブルすると脳内出血による即死。失敗しても成功しても敏捷力、知力、FPを失い負傷。 |
[[放射性物質の摂取>放射線#Ingested_Radioactive_Material]]プルトニウム、ラジウム226、ウラン235などです。ごく微量であっても、毎日1ラドから毎分数ラドまで発生させます。影響は放射性物質の種類ごとに変わります(放射性物質の中には、例えばプルトニウムのように極めて毒性の強いものもあります!)。
[[被曝治療>放射線#Radiation_Treatment]]本TRPGシステムには、500$もあるドラッグを被曝する1〜3時間前に服用すると、被曝量を半分にするドラッグがある。
『ガープス・魔法大全』(GURPS Magic)に載っている放射線系呪文《被曝治療》は。被曝したキャラクターを完治できる。
TL | 備考 |
---|---|
TL7 | 1回$500で1〜3時間前に服用すると被曝量を半分にするドラッグ。1回$500で3日後には放射性降下物が半分、一週間後には完全に消えるキレート剤。 |
TL8 | カプセル式で放射性降下物を12時間で除去する$500のキレート剤。 |
TL9 | 抗放射線ドラッグやナノテクノロジーによる細胞修復($1000)。二週間、放射線に対抗するすべての生命力判定に+3。 |
TL10以上 | 患者が生きていれば、ナノテクノロジーによる細胞修復や再生技術によって放射線の影響を完全に除去できる。 |
『ガープス・魔法大全』(GURPS Magic)に載っている放射線系呪文《被曝治療》は。被曝したキャラクターを完治できる。
- Wikipedia
- wikipedia(放射線) - アルファ線、ベータ線、ガンマ線、X線等のこと。広義には中性子線も含まれる
- wikipedia(放射能) - 放射線を出す能力のこと。よく放射性物質や放射線と間違えられる
- wikipedia(放射性物質) - 放射線を出す物質(放射性同位体)
- wikipedia(放射性同位体) - 陽子の数と中性子の数が一致していない不安定な元素のこと
- wikipedia(アルファ線) - 原子核がアルファ崩壊して放出されるヘリウム原子核の粒子線のこと。通常は紙一枚程度で防げる
- wikipedia(ベータ線) - 原子核がベータ崩壊して放出される電子または陽電子の粒子線のこと。ブラウン管テレビから放出される電子線は低速なのでベータ線とは異なる。数mmのアルミ板や1cmのプラスチックの板で防げる
- wikipedia(ガンマ線) - 原子核がガンマ崩壊して放出される電磁波の一種
- wikipedia(X線) - 電磁波の一種。レントゲン等に使用されている
- wikipedia(中性子線) - 中性子の粒子線のこと。分厚い水槽やコンクリートでなければ防げない
- wikipedia(ラド) - かつて使われていた吸収線量の単位。現在はグレイを使う
- グレイ_(単位) - 吸収線量の単位
- wikipedia(シーベルト) - 線量当量の単位
- wikipedia(被曝)
- wikipedia(吸収線量)
- wikipedia(宇宙線) - 放射線の一種。
このページへのコメント
とても紛らわしいですが、「ひばく」について、「被曝」を「被爆」と記述されていました。
これを放射線被害の「被曝」の方に修正統一します。
気に障るとかでなく、それはただの改悪です。
「グリモア完訳版」に掲載されているのは3版のルールです。
「4版のルールの記載」に「版上げの際に削除された記載」を追加しても意味などないどころか、無用の混乱を生むだけです。
4版の放射線のルールは、「ガープス・ベーシック【第4版】キャンペーン」の93ページ(上巻からの通しで413ページ)です。
図らずも富士見の「グリモア完訳版」を手に入れることが出来ました。
それでそれの「放射線系呪文」のページの項目と見比べて欠けてた部分をついつい加えてしまいました…
お気に触りましたでしょうか?…(汗
「表の記号と効果説明」の項目がベーシックと違うみたいですが、追加サプリの内容でしょうか?
致死量をはるかに越えた放射線を浴びた人間は即死ですか?
ttps://jp.quora.com/%E8%87%B4%E6%AD%BB%E9%87%8F%E3%82%92%E3%81%AF%E3%82%8B%E3%81%8B%E3%81%AB%E8%B6%8A%E3%81%88%E3%81%9F%E6%94%BE%E5%B0%84%E7%B7%9A%E3%82%92%E6%B5%B4%E3%81%B3%E3%81%9F%E4%BA%BA%E9%96%93%E3%81%AF%E5%8D%B3%E6%AD%BB
NRCの全身照射実験では哺乳類(人・猿・豚・山羊・ハツカネズミ)は800Gyで即死(多くても1時間も生存できない)すると予測されている。
福島第一原発のニュースでは650シーベルトでは人は数十秒で死亡すると報道している。
ネットで見る限り800グレイ=シーベルトが観測できている被害の限界みたいだ。
個人的に気になった事
「一度に『1000〜10000グレイ=シーベルト』の放射線を受けたら判定なしの即死?」