日本国内の有力諸神社を統括する、大規模な宗教法人です。その傘下の神社は約八万社ともいわれています。「松屋旅館」ネットワーク(妖魔夜行・百鬼夜翔参照)とも密接なつながりがあるようです。また、他の神道系の神々のネットワークともいろいろなコネがあるという噂も…。
国際的な宗教組織ですが、日本国内では少数派のため、このぐらいのcp消費に抑えられます。
治安を護るための、ある程度の社会権力を有していますが、特に異能の力を持っているわけではありません。
友好的な妖怪・怪異や能力者に事態の収拾を依頼したりします。
公安機構の対妖怪・怪異系セクションを後援者として登場させるためのデータです。
強力な社会権力と対妖魔用の戦力を有してはいますが、あくまで第一目的は秩序維持と情報隠蔽であり、人命保護に関してはPCたちの協力を必要とするでしょう。
そもそもは、ゴーストなどの超自然現象に興味を持つ人々が集うサークル的な存在でした。
同様のサークルはいくつもあり、情報収集のために、横の連絡を密にすると同時に、積極的に心霊事件の調査を行うようになりました。口コミによってそれが広まり、報酬をもらって、事件の解決を行うようになります。やがて、専業化してプロのゴーストハンターも登場するようになったのです。
本格的な秘密結社(善良な目的を持つもの)や超常現象対策を生業とする伝統的な一族などが、自分達の隠れ蓑として利用できると考え、緩やかな同盟を結ぶようになったのが19世紀の末頃です。
欧米では人口が50万人を超える都市であれば、一つは“心霊調査機関”の支部が有るとさえ言われています。
確固たる組織や上下関係はなく、それぞれの支部が独立独歩で運営しているのが実情です。世界のどこかに本部が有ると囁かれてはいますが、“心霊調査機関”本部のありかは、最上級のゴーストハンターが最後に挑戦する謎である、などというジョークがまことしやかに語られるほどです。
ともあれ、いずれかの支部に、調査員あるいは協力者として登録すれば、他の支部でも、物資の調達や情報提供、時に宿泊施設の紹介などの便宜を図ってもらえます。基本的には、調査報酬には頼らず、それぞれの支部に「金は出すが口は出さない」上流階層のパトロンたちが居て、彼ら彼女らのの支援で運営されていることがほとんどです。
欧米においては「怪奇現象に苦しむ人々を救うのはノブリス・オブリージュ(高貴な使命)である」という考えと、超常現象研究は上流階層の道楽であるという認識が定着しており、そのおかげで寄付には困りません。
日本では、明治の終わりごろにまず神戸に支部が出来ました。神戸支部から、大阪や京都といった大都市に分室が置かれています。
東京支部は、大正元年に設立されました。瞬く間に規模は膨れ上がり、今では日本でも最大の人数が所属しています。
このカルト集団では世界の終末、ハルマゲドンの到来を預言しています。滅びる定めにある人類が救済されるただ一つの方法は、地球の奥深く存在するという理想郷「シャンバラ」に行って、地球の霊王・魔王尊=サナト・クマーラの導きにより「最高理念の存在(人類を超えた存在)」に解脱する事であるとしているのです(フェイクトゥルフ世界では、天狗の隠れ里から帰還した人間が高い身体能力や異能に覚醒するケースが、明治時代からしばしば報告されています)。
シークレット・ヘヴンとはこの隠された理想郷「シャンバラ」を意味します。
主に日本・中国・ロシアを中心とした東アジア一帯で広く活動しています。積極的な布教を行っていないため知名度は高くありませんが、陸自を始めとする政府高官の間で急速に広まっています。
幹部は、鴉天狗たちを召喚し、使役することが出来ます。八環秀志(妖魔夜行・百鬼夜翔参照)も彼らとの付き合いがあるそうです。
“シークレット・ヘヴン”は「ハルマゲドンは自然の流れで起こるものであり、それを加速しようとするのも止めようとするのも共に愚かだ」と説いています。そのために探索者たちと協力する事も有ります。主として、彼らの関心は、自分達の修行に有るのです。
この呪文は山の中、特に霊験あらたかな霊峰と呼べる場所で焚き火程度の火をくべる必要が有ります。天狗真言「オン・アルマヤ天狗数万騎ソワカ」を唱えれば、即座に天狗が現れ、術者の命令を一つだけ聞いてくれます。しかしその命令は天狗に実行可能でなければならず、実現できない命令は無視して、何らかの災難を1つ引き起こしてから退散します。
命令を実行した天狗は流星となり、山の頂から元の場所に戻ります。
●持続時間:通常、天狗が仕事を終えるか1時間が経過するまでです。 ●エネルギー消費:呼び出そうとする天狗のcp10につき1。ただし、最低でも20。現れる天狗の能力はGMがひそかに決めます(めんどくさい場合は「モブ烏天狗」(試作妖怪キャラクター参照)や八環を出せば良いでしょう)。 ●準備時間:5分 ●前提条件:魔法の素質1レベル+10系統の呪文から各1種
戦闘では接近戦より弓矢や魔法を好み、しかも単純に攻めるよりは精神操作系呪文、幻覚・作成系呪文、動物系呪文などでの搦め手を好みます。場所が野外なら、できるだけ空を飛ぼうとします。
![]() | ←画像出典:七三ゆきのアトリエ |
FP11、HP11、意志力14、知覚力14
受動防御2、防護点2(ヘビー・レザー)、よけ5、受け9(杖)
杖(技能レベル14、叩き/1D+3)、コンポジットボウ(技能レベル14、刺し/1D+2)、射撃呪文(技能レベル14、ダメージは様々)
魔法の素質3レベル
呪文20〜40種を15技能レベルで習得
団員の目的は、この第六天魔王の力によって自らの欲望(名誉欲や金銭欲、権力欲など)を満たす事です。例えば第六天魔王を祀る事で仕事上のライバルを呪い殺したり、競馬などの勝負事で勝てるようになります。
その力は強大で、世界を征服することも不可能ではありません。戦国の覇者:織田信長が第六天魔王の力によって日本を支配しようとした伝説は有名ですし、また、近年では、20世紀末の事件で悪名を
欲望の赴くまま、それを満たすことが是であると説いています(汝の欲する事を行え…)。教団の性質上その存在は秘中の秘とされ、存在が表社会の明るみに出ることはありません。もし教団の存在を知ろうとする者には、教団の総力を挙げて死の制裁が下されるでしょう。
日本語(漢語)。文観上人が著述、もしくは発掘した『死霊宝鑰(しりょうほうやく)』三部経の一つ。
現在は神社本庁宗教資料館(東京)、哲学館大学大学院インド哲学科研究室(東京)、御津門大学旧図書館「尾裂堂文庫」(千葉)、日本神道大学附属図書館(京都)、南都大学図書資料館(奈良)等に所蔵されています。
戦前では太元教教祖であった騎西十三郎と、東京帝大教授で「明智呈三」の筆名でも知られていた無崎岑喬(なざき・これたか)が、戦後ではカトリック作家でノーベル賞の候補に挙がったこともある芦名龍公、バブル時代に日本政府のブレーンを務めた社会学者の牧神羊一郎などが、『刹鬼経』の研究者として知られています。
能力の内訳:22+16+23=61CP
[22CP] 1レベル魔道書
[16CP] 死霊系呪文及び魔化系呪文及び動物系呪文に関してのみ2レベル魔道書
[23CP] ER/魔法10点 (魔道書の限定/不快な副作用を除く:−26%)
能力の読み方は、妖具使いと魔導書を参照して下さい。
〈髑髏本尊〉
人の頭蓋骨を、漆(うるし)で塗り固めた後、男女の和合水を120回塗り固め、三魂七魄の加護を与えます。その後、毎夜子丑の刻(午前零時と午前二時)に反魂香を焚いて髑髏に炊き込めます。仕上げに頭頂部に、銀箔金箔を貼っては、和合水を混ぜた塗料で曼荼羅を描くことを繰り返します。
こうして造り上げた本尊は、舌や目玉に当たるパーツを組み込んだ上、絹に包んだ後、生きているがごとく祀り、山海の珍味を供え、反魂香を焚き染め、七年間供養しなくてはなりません。
こうして完成した髑髏本尊は、三千世界の叡知を語るそうです。
ゲーム的には、製作者の最大FPに等しい最大ER/禁断魔術を持つ魔法の品物です。これとの対話は、1セッションに1回、望む秘密を教えてくれますが、そのたびに、2D6−1点のMDを対話者から奪います。
髑髏本尊は、GMの望むだけの禁断魔術の呪文を知っており、製作者が望むのであれば、禁断魔術呪文一個につき、3D6+1点のMD消費と、半年の時間をかけて教えてくれます。
この呪文(儀礼魔法専用です!)を行うためには薬や呪術などで意識を失った人間と、死んだばかりの動物の屍骸が必要です。屍骸は完全な状態のものでなければなりません。曼荼羅、もしくは魔法陣の上に両者を寝かせ、周囲に108本の蠟燭を灯し、香を焚きます。一昼夜この呪文を唱え続けると二日目の夜明けとともに二つの肉体は合成し、全く新しい怪異として生まれ変わります。この怪異は感情を持たず、ロボットのように術者に操られる場合と、個々の意志を持つ場合(たいていの場合は猛獣の様に獰猛で狡猾です)が有ります。稀に人間としての人格を持ったまま怪異化する事も有ります。
生まれ変わった怪異の能力は、合成された動物の種類や能力によって異なります。これは魔化系呪文でもあります。
●持続時間:永遠 ●エネルギー消費:1000 ●準備時間:24時間 ●前提条件:《異種交配》+《合成獣撃退》+魔法の素質3レベル
《髑髏本尊の製作》(至難) 魔化呪文/魔法道具魔化系呪文
魔法の品物〈髑髏本尊〉を製作します。これは製作者の最大FPに等しい最大ER/禁断魔術を持ちます。
GMの許可が有れば、所持した状態でセッションを開始できます。しかし、初期状態で髑髏本尊から学んでよい禁断魔術の呪文は、GMの許可したもの1個に限られます。
●エネルギー消費:1300 ●前提条件:〈魔化〉+〈神学/仏教〉か〈専門技能/陰陽道〉が技能レベル10以上、さらに《神秘学》が技能レベル10以上ある事。
- 阿屍鬼(召喚に必要なエネルギーは20点)
![]() | ←画像出典:魔霊の剣(朝松健:著)より |
体力10、敏捷力10、知力8、生命力10、基本反応速度5/基本移動力5、
HP10、FP10、意志力8、知覚力8
よけ9、受け9(ショートソード)
SM:−1
特徴:暗視5レベル、残忍、痛みに強い、自然には存在できない2L
武器:ショートソード(技能レベル12、切り/1D)
技能:〈格闘12〉、〈ブロードソード〉12等
- 牙爪鬼(召喚に必要なエネルギーは40点)
![]() | ←画像出典:虚空聖山(朝松健:著)より |
体力17 敏捷力11 知力8 生命力13
HP17 FP13 基本反応速度6 基本移動力6 よけ9 意志力8 知覚力8
SM+1
特徴:残忍、痛みに強い、バーサーク、鋭い牙、ワープ移動、防護点11(限定/無粋攻撃に対してのみ)、自然には存在できない2L
技能:〈格闘〉14、〈ブロードソード〉13、〈斧・メイス〉13等
武器:クラブ 叩き/ダメージ3D/13技能レベル
防具:皮鎧/胴体/防護点2
普段の彼女は照真神社の巫女として悠々自適に暮らしていますが、危急の時には自ら獣神の姿に変じて力を振るう事も有ります。
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↑ 画像出典:藍川ナンデス様(Skeb) |
秦氏などの渡来人達によって、大陸の諸々の文化・技術と共に景教も伝えられた時代。
すなわち聖書の物語とともに六六六之獣の概念も大陸より伝わりました。
かの獣は神道の手によりその諸神に加えられ、〈天津女雅芹恩之命(あまつめがせりおんのみこと)〉通称:お獣さまとして祀られました。
やがて、かの獣が本朝にて妖怪として具現化する頃には、(この世の支配を司る故に)病魔退散や五穀豊穣といった現世利益をもたらす神獣とされ、弥勒信仰とも習合されて安産や母子円満をももたらすと信仰されました。
そのうちに禁教令が敷かれると耶蘇の対抗神格たるお獣さまは、幕府より外敵調伏の守護神にして日光東照宮南方の守りとして手厚く庇護され、民衆からも敬愛され、現代に至ります。
実はこのように強大な神仏・悪魔・祟り神を祀る事によって、護法善神・福神・悪霊封じとしておだて崇め、その霊力を拝借しようという手練手管は古代から私たち日本人の得意とする信仰方策でした。
雷神を操る菅原道真公を天神として天満宮に祀った例を挙げるまでも無く、我が国では平将門や崇徳上皇などの怨霊を始め、疫病神・鬼神・鬼子母神などの神仏がごく日常的に全国に祀られています。蔵馬山の魔王大僧正天狗は源義経に剣術・兵法を教えていますし(シークレット・ヘヴンの項目も参照)、憑神として恐れられる場合もある狐🦊までが全国的に祀られています。
現在でも、この結社の活動は続いています。もし、彼らの協力を得ることが出来れば、探索者たちにとって力強い味方となる事でしょう。
この呪文は儀礼魔法専用で、12時間の呪文詠唱が必要です。呪文が発動すれば、−20cpまでの目標の精神的不利な特徴(MCによるもの含む)を1つ取り除くことが出来ます(その分目標のCP総計が増えます)。
●持続時間:永続 ●エネルギー消費:120 ●準備時間:12時間 ●前提条件:《狂気緩和》 ●魔化:杖、錫杖、装身具。必要エネルギー8500
《完全再生》(至難) 特殊呪文/治癒系呪文
この呪文は儀礼魔法専用で、24時間の呪文詠唱が必要です。この呪文は、たとえ肉片からでも元通りの肉体を再生することが出来ます。不具化した手足などを再生するのにも使えます。
既に肉体が有る場合、それからとった肉片にこの呪文を使っても何も起こりません。
●持続時間:永続 ●エネルギー消費:2000 ●準備時間:24時間 ●前提条件:《復活》
この秘密結社は四国の化け狸達を信奉しています。古来より狸の力は芸術・商売繁盛・子孫繁栄など様々なご利益をもたらしました。こころのまど社はこうした魔法を用いて人々が安心して暮らせる社会の実現に向けて活動を行っています。BAR「うさぎの穴」の井神松五郎・かなたの父娘(妖魔夜行を参照)とも付き合いが有るらしいです。
こころのまど社は、よこしまな悪霊や魔物退治を生業とする者達に好意的です。探索者たちにとって非常に心強い味方となってくれるでしょう。
この呪文(儀礼魔法専用です!)を使用すると、再生を司る霊獣でもある狸の力により、ダメージがエネルギー消費1点につき2HP分回復します。連続で使用する場合のペナルティ修正が少なくて済みます(−1、−2、−3……)。この呪文を唱える時術者は、対象となる人物を取り囲むようにゆっくりと、踊りながら回らなければなりません。また呪文の詠唱には10分の時間がかかり、その間術者の集中と踊りが途切れると効果が発揮しません。
月の出ている夜に屋外でこの呪文を使用した場合、エネルギー消費1点につき1D6HP分回復させることが出来ます。
●持続時間:永続 ●エネルギー消費:1〜4 ●準備時間:10分 ●前提条件:魔法の素質3レベル+《大治癒》
しかし、戦乱にかかわる仕事のため、この業者達には自らの安全を守る必要があります。また、前線で破壊され帰還不能となって各国が回収リサイクルを必要とする兵器の量も増加しています。このため、業界全体の統一された仕組み作りが必要になりました。
ガブリエル早坂(百鬼夜翔参照)をはじめとする有識者たちは、ジャンク屋たちを、業界団体「ジャンク屋組合(ギルド)」としてまとめ上げ、その業務規程、国際ルール作りを国連や諸国の政府と話し合って回りました。その結果、ジャンク屋の有する業務上の特権や統一された業務内容が取り決められ、大規模な国内法改正を有するこの案件は、世界の諸国に国際条約として批准されました。また、従来バラバラであったジャンク屋事業者が組合として統合されたことで組織勢力が増し、事業規模も格段に拡大しました。それゆえ人材不足の事業所に他からスタッフを融通したり、仕事の相互斡旋などもできるようになりました。
権限:兵器拾得上の業務特権
主権国家の正規軍の兵器は、たとえ国外の戦場で残骸と化してもその国家の所有物です。このため本来、それを当該国家以外の存在が無断無対価で拾得することは国際的に違法です。しかし、リサイクルしなければならない兵器量が増加していたために各国軍は、ジャンク屋に対してリサイクルのための兵器自由拾得の特権を認めました。つまり、ジャンク屋は破壊された兵器再生の代行業者となったのです。
同組合のマークを付けた船舶・航空機・車両等は、あらゆる国家の海港・空港・道路などに自由出入港/使用できます。
義務:組合加盟業者の所有する船艇・航空機・車両・重機などの機体には、組合マークを提示すること。
- 中立順守:特定の国家に加担しないこと。
- 専守防衛:眼前に脅威が迫っても保有する自衛兵器を使って先制攻撃をしてはならない。
- 守秘義務:業務上知りえた事を他に知らせてはならない。
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