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tominosyou 2023年01月16日(月) 01:35:43履歴
白兵攻撃が可能な行動を選択した場合、どの目標をどの武器で攻撃するかを特定しなければなりません。白兵攻撃を実行できるのは「準備状態の」白兵武器(これは自然の武器――キックや噛みつきやパンチ――も含みます)です。また、目標は攻撃範囲内になければなりません。
武器には2種類以上の使い方があるものもあります。例えば、短剣は振ることもできますし、突くこともできます。そのような武器は武器表では複数の行にわたって記してあります。こうした武器を使用する時には、判定する前にどちらを使うか宣言しなければなりません。
- 白兵攻撃(MELEE ATTACKS)の詳細
- 白兵攻撃のオプション(Melee Attack Options)
- 素手戦闘(Unarmed Combat)
- 攻撃範囲(Reach)
- サイズ修正と攻撃範囲(Size Modifier and Reach)
白兵武器の攻撃範囲は「白兵武器表」に書かれています。これはどのヘクスを攻撃できるかを定義します。以下を参照してください。
●攻撃範囲C(近接):Reach C (“Close”)
自分と同じヘクスにいる目標だけを攻撃できます。
●攻撃範囲1(1メートル):Reach 1 (1 yard)
下図で「正面」と書かれたヘクスを攻撃できます。
●攻撃範囲2(2メートル):Reach 2 (2 yards)
下図で「2」と書かれたヘクスを攻撃できます。
●攻撃範囲3(3メートル):Reach 3 (3 yards)
下図で「3」と書かれたヘクスを攻撃できます。

ほとんどの白兵武器の攻撃範囲は1メートルで、正面3ヘクスだけを攻撃できます。
武器によっては2種類以上攻撃範囲があるものもあります。例えば、ナイフは“近接”と“1メートル”の距離を攻撃できます。槍は、持ち方によって、攻撃範囲が1メートルか2メートルのどちらかになります。大型の長柄武器の中には1、2、3メートルの攻撃範囲をもつものもあります!
攻撃範囲が2メートル以上の大抵の武器は、“持ち方を替えて”攻撃範囲を変えるのに、1回「準備」行動を選択しなければなりません。例えば、3ヘクス先を攻撃するつもりで構えていたとすると、1ヘクスあるいは2ヘクス先の相手を攻撃できるようにするには、1ターンかけて構え直さなければならないわけです。バランスのよい武器の中に(例えばグレートソード、クォータースタッフ)、準備行動を必要とせずに複数の攻撃範囲を攻撃できるものもあります。持ち替える必要があるかないかは「白兵武器表」に書かれています。
もしあなたの体が巨大であれば、攻撃範囲が増えることに注意してください――「サイズ修正と攻撃範囲」参照。
「大振り」は、側面(左か右)や後方の敵に打撃を浴びせることです。そう命中はしませんが、何もしないよりはいいという場合もあるでしょう。
大振りは以下のいずれかの内で最低の値を用いて行ないます。 命中部位のルールを用いているのなら、ランダムに決定します。
大“振り”という名前ですが、振り攻撃である必要はありません。突き攻撃で大振りを行なうこともできますが、その場合は2ヘクス以上離れている敵を狙うことはできません。
全力攻撃の場合も大振りができます。ただし「必中の一撃」のオプションで技能に+4の修正を得ることはできません。「移動攻撃」の際に大振りを試みることもできます。その場合、この両者のペナルティの内より厳しい方を適用してください。
「広視界」の特徴がある場合、両手用の白兵武器を使っていれば右側面と左側面のヘクス、片手で攻撃するならそれと同じ側面(つまり右手で攻撃するなら右側面)のヘクスへの攻撃は、大振りになりません。ただし逆側の側面(つまり右手で左側面を攻撃する場合)と背面への攻撃は、大振りのままです。
「全周視覚」の特徴がある場合、側面や背面を攻撃しても大振りにはなりません。ただし背面や逆側の側面への攻撃は角度的に難しいため-2の修正を受けます。
格闘技のテクニックの中には(例えば【後ろ蹴り】のように)背面の敵を攻撃しても大振り扱いにされないものもあります。
- 長い武器(Long Weapon)
「攻撃」の戦闘行動は、攻撃の前か後にステップすることができます。白兵武器で攻撃した後で後退すると、あなたの武器の攻撃範囲が敵の武器よりも広い時には有利になります。あなたが槍を持っていて、敵がブロードソードを持っていると考えてください。あなたは2ヘクス離れた所から攻撃して、後ろにステップします。あなたのターンが終わった時には敵と3ヘクス離れています。敵の武器の攻撃範囲は1です。「攻撃」で可能な移動は1ヘクスのステップだけですから(もちろん、敵の移動力が11以上あればより遠くまでステップできますが)、「攻撃」では届かないことになります。反撃するためには「全力攻撃」か「移動攻撃」を選ばなければなりません。これはどちらも相手の防御を制限し、あなたの次回の攻撃に対して無防備にします。さらに、もし敵が攻撃可能な距離まで近づいてきたとしても、あなたは防御する時に後退できるのです。
「[[白兵攻撃>白兵攻撃#Enhancement_Melee_Attack]]」「白兵攻撃」( Melee Attack ) P103P
白兵攻撃は、エネルギーの爪や炎の剣のような効果をもたらします。
これは使用者の体から伸び、攻撃と「受け」を可能にします。
手で軽くタッチする必要がある"接触のみ"の能力は射程Cを持ち、「受け」に使えません(-35%)。
素肌に触れなければならない人にも「接触感染」(-30%)がありますが、DRを無視する攻撃は抵抗が可能な場合は「呪いL1」(+100%)を、そうでない場合は「宇宙パワー」(+ 300%)を追加する必要があります。
白兵攻撃は、攻撃の有利な特徴をST基準の白兵武器ではなく、パワード近接武器に変えます。 突きまたは振りダメージではダメージは累積しません。
使用者は片手で攻撃を行うことができます。
GMは、これらの制限を緩和する修正を許可する場合があり、場合によっては、白兵攻撃を増強に変えます。

『GURPS Power-Ups 4:Enhancements』再掲時に内容が更新されています。最新情報は、破壊的受けを参照してください。

『GURPS Power-Ups 4:Enhancements』再掲時に内容が更新されています。最新情報は、双武器を参照してください。
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