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tominosyou 2024年03月03日(日) 12:16:14履歴
「憑依」[100CP] ……精、特
あなたは肉体から別の肉体にあなたの意識を移動させることができます。理論的には、死にそうな肉体から健康な肉体に移動することで永遠に生きることができます。しかし「生きている宿主の外で存在していることはできません!」 あなたの現在の肉体が死ねば、あなたも死ぬのです。したがって、あなたは現在の宿主を生かし続けなければなりません――少なくとも身代わりを見つけるまでの間は。
新しい宿主に憑依するには、あなたは1秒間集中して相手に物理的に接触しなければなりません。あなたの「操り人形」に憑依する場合は自動的に成功します。他の場合は、すべて即決勝負を行ないます。あなたの知力と目標の意志力です。相手があなたと戦闘中であったり、あなたのことを警戒している時には+5の修正があります。そのため密かに試みるのが最善の方法です。
もしあなたが負けるか引き分けた場合、あなたは1D秒間精神的朦朧状態になります。さらに、再び同じ目標に憑依しようと試みることはできません――相手はあなたに対して"免疫"ができたのです。
あなたが勝った場合、あなたは目標の意識を完全に押さえ込んで肉体を引き継ぎます。以前憑依されていた体の本来の持ち主は(知性がある場合)1D秒間精神的朦朧状態になった後、体のコントロールを取り戻します。憑依されていた時間の記憶は無く、"我に返り"ます。
あなたは新しい宿主の体力・敏捷力・生命力(そしてそれらから計算される副能力値)、および肉体的有利な/不利な特徴をすべて獲得します。あなた自身の知力・知覚力・意志力と、精神的な性質はすべて持ったままです。社会的性質はどちらの側を引き継ぐかは、あなたの社会の法と価値観によります。
技能は特殊な扱いをします。知力・知覚力・意志力基準の技能については変化がありません。他の技能は同じ"相対レベル"で引き継がれます。例えば、あなたが<軽業>を「敏捷力+3」レベルでとっていたとします。敏捷力9の肉体であれば<軽業12>で、敏捷力11の肉体に移れば<軽業14>になります。
もし知性のある宿主に憑りついたら、乗り移ってから初めの数時間は、名前や毎日の習慣を学習するために相手の記憶にアクセスしなければなりません。しかし、これで知力基準の技能を学習することはできません。宿主の記憶から特定の事実を思い出すためには、乗っ取ってから1時間経過するごとに-1の修正をうけて知力判定を行なわなければなりません。1つの記憶に対しては1度しか試みることができません。
もしあなたが非常に長い時間宿主を占領していたり、多数の肉体間を移動している時には、GMはそのうち最も高価な肉体で計算してあなたのCP総計を調節することができます。この点についての詳細は9章「キャラクターの成長」の「精神転送」の項を参照してください。
適切な修正を施すことで、さまざまなフィクションに登場する「憑依」の能力を表現することができます。
「[[デジタル>憑依#Digital]]」この限定はあなたが「デジタル精神」である時のみ有効です。
あなたはコンピュータを乗っ取ります。生体を乗っ取ることはできません。
目標のシステムはあなたの現在のホストコンピューターとネットワークで接続されていなければなりません。あなたはそれに"完全な"アクセスが可能な状態でなければなりません――自発的でも、そうでなくてもです(<コンピュータ・ハッキング>参照)。目標となるコンピュータのハードウェアは、あなたのコンピュータープログラムを走らせるのに充分な複雑さがなければなりません。一般に、最低でもあなたの知力の半分(端数切上げ)の複雑さが必要です。またオリジナルを完全に保存したままあなたをコピーしてコンピュータを乗っ取ることができます。しかしあなたが「複製」のデジタル版を持っていなければ、この方法で乗っ取ったシステムは独立したNPCになります。しかも、自分をあなただと思っている! これは良いことなのかどうかわかりません――複製はどんな種類の「関連NPC」にもなりえます。
「[[寄生>憑依#Parasitic]]」宿主の肉体に物理的に入り込みます。
あなたの宿主があなたを収納できるだけの「ペイロード」を持っていない限り、こうするためには「物質透過/肉」を持っていなければなりません。また、あなたの目標はあなたよりも大きなサイズ修正を持っていなければなりません。
あなたは犠牲者の肉体に侵入した後で憑依を試みてもかまいません。相手は生命力と意志力の高い方で抵抗できます。あなたが負けたとしても、すぐに追い出されるわけではありません。しかし相手はあなたに対して"免疫"ができたので、すぐに別の宿主を見つける必要があります。あなたが誰か他人の体内にいる時には、相手(もしまだ支配されていなければ)やその友達は技術的手段を使ってあなたを発見することができます――そしてあなたを取り除こうとするでしょう。防護点(DR)を突破した、あるいは無視する攻撃はあなたを傷つける恐れがあります。しかしこの場合、宿主のHPが追加のDRとして働きます。もしあなたが微生物であれば、「負傷耐性/集合体」をとるべきです。それはあなたを守るでしょう。宿主はあなたを養わなければならず、その結果余分な食物を食べなければならないかもしれません。あなたは肉体をいつでも去ることができます。入った時と同じ手段を使います。あなたは体に居座ったまま一時的に宿主を解放してもかまいません。その場合、コントロールを回復するためには新しい即決勝負に勝たなければなりません。
エラッタ修正:
【誤】「ダメージの影響を受けない/集合体」
【正】「ダメージの影響を受けにくい/集合体」(ただし、「ダメージの影響を受けにくい」は「負傷耐性」の旧名)
「[[霊的>憑依#Spiritual]]」この限定をとるためには「精神体」の共通性質を持っていなければなりません。
あなたの霊としての肉体は、宿主と合体して占拠します。憑依している間、あなたの肉体は非実体であり続けます。それは宿主の内部を漂っていますが。事実上意識を失った状態で他の誰も手を出すことができません。「寄生」で説明されたようにダメージを受ける可能性はありますが、非実体にも有効な攻撃からしか影響されません。真の祓魔師は、<除霊>や悪魔祓いの能力とあなたの意志力で即決勝負を行なって、勝てばあなたを追い出すことができます。追い出された肉体には最低でも24時間たたないと戻ることはできません。あなたはいつでも宿主を解放することができます。あなたが退散させられたか、自発的に去ったかした場合、宿主は1D秒間精神的朦朧状態になった後回復します。
旧名は「精霊」。
「憑依」に「パワー修正」を持っている霊はほとんどいません。少数の特定の主題だけに“乗る(ride)”ことができる弱い霊は、「操り人形のみ」(-30%)を持っています。新しい「操り人形」を作成できる強力なものには、代わりに「継続的」(+20%)があります。 GMは、「非実体化」または「投影体」で修正された能力を持っている場合、「精神体」の共通性質を持たない者に「霊的」をとらせることができ、悪魔払いと同等の対抗策の対象となります。
GMはまた、「霊的」を持っている者に、生命力で抵抗する無生物(彫像など)に憑依させることもできますが、これは、所有者が「疑似生命化」付きの「テレキネシス」を用いて、新たな器をアニメートする場合にのみ役立ちます。
「[[遠隔操作2L>憑依#Telecontrol2]]」「遠隔操作」として、しかしあなたの肉体は意識を保ち、行動することができます。 ただし、一度に細かく制御できるのは1つの肉体のみです。
まず自分の肉体と犠牲者のどちらを優先するかを述べてください(戦闘では、各ターン開始時にこれを行います)。 攻撃、防御、知覚判定など、優先度の低い肉体が実行するすべてのアクションは-4修正がつきます。 これは、あなたとあなたの犠牲者が単一の肉体に統合されていると仮定する「寄生」と「霊的」とは両立しません。 「並列思考」を使用している場合、この修正は必要ありません。一部の区画は犠牲者を乗っ取ることができ、他の区画はあなたの肉体を制御できるからです。 ただし、「転送」がないと、“本体区画”と“外出区画”は連絡できません。
「[[対象限定>憑依#Specialized]]/種別」特定の宿主のみを憑依先にできます。 デフォルトは「すべての生物(anything alive)」です。
- すべての炭素生命体(All Carbon-Based Life)は-10%です。
- 地球のすべての生物(All Earthly Life)は-20%です。
- 動物のみ(Animals Only)は-25%です。
- すべての哺乳類(All Mammals)、すべての爬虫類(All Reptiles)などは-30%です。
- 犬のみ(Dogs Only)、人間のみ(Humans Only)、火星人のみ(Martians Only)などは-40%です。
このページへのコメント
そういえば、妖魔夜行や百鬼夜翔では「体内侵入」の妖術には目標の胃液や免疫組織でダメージを受ける仕様になっていますが、これを「寄生」虫的「憑依」の際に再現するにはどうすればいいでしょうか。
具体的には、目標の口から入って胃の中に居座るが、その間は目標の胃液を受けるというもの。重要な点は、毎ターン自動的に「胃液攻撃」を浴びるという点(防護点無視のダメージを受けるという形式ではない)。
なお、常人の胃液のpHは1.0〜1.5の強酸性。「酸」ルールによれば、強い酸を浴びた場合、1D-3の侵蝕ダメージ、酸につかるなら1秒ごとに1D-1の侵蝕ダメージです。胃酸の機能は人体に備えられている0cpの特色とも考えられます。
元々ダメージは受けると思いますよ。
「憑依」もその特別限定の「寄生」も、肉体に物理的に入り込む手段は提供しません。
そのためには「物質透過/肉」が必要です。
そして、「物質透過」には、「あなたは通り抜けられる素材からの攻撃にもダメージを受けます。」とありますので、たとえ胃液も肉(原書表記はFleshであり、おそらく肉体の意味)の一部とみなして透過できるとしても、そのダメージを回避することはできません。
>具体的には、目標の口から入って胃の中に居座るが、その間は目標の胃液を受ける
その例なら、口から胃までの経路を通れるほど小さいことを前提に、胃に留まるため胃液によるダメージを受ける、代わりに「物質透過/肉」が不要(ただし、口から入る必要あり)とすればよいと思います。
メリット・デメリット相殺で−0%といったところでしょうか。防護点などでダメージは防げますし。
寄生先で「胃液攻撃」を常時「吸収」型の防護点でリソースに変換できまいかという構想だったので、単に「胃液攻撃を受ける」だけなら「憑依」への-0%限定扱いでも十分ですね。
むしろ胃酸による「1D-1の侵蝕ダメージ」を十全に機能させるためには、癖「受ける胃酸の威力がその時点での最大になる」とかがあった方がよさそう。実質的にメリットになるから特典かもしれませんが。