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tominosyou 2023年01月18日(水) 14:36:07履歴
あなたの体それ自身が防護点(DR)を持っています。物理的、もしくはエネルギーによるダメージをうけた際、人工的な鎧(ふつうは自身のDRの上に、鎧を身につけることができます)のDRを引いた後、攻撃型による負傷の係数をかける前にあなた自身のDRがダメージを減少させます。基本的にこうした自然の「防護点」はあなたの目を守りません(もしあなたが乗り物ならば窓です)。また、純粋に精神的な攻撃(例えばテレパシー)に対しても効果はありません。
普通の人間は「防護点」を獲得することはありません。自然の鎧をもつ生物は1〜5点の「防護点」を得ることができます。薄い革や皮膚は1点のDRです。ブタの皮、アルマジロの殻など厚い革やトカゲの鱗のようなものはDR2です。サイの皮膚やセンザンコウの鎧はDR3です。アリゲーターの鱗や象の皮膚はDR4です。ゾウガメはDR5です。ロボット・超人・超自然的存在などは、GMが認める限りいくらでも獲得できます。
この特徴は多種多様の修正によって基本性能を変更できます。
目次
「[[吸収>防護点#Absorption]]」あなたはダメージを吸収して、それによって能力を増すことができます。DR1点ごとに1点のダメージを止めてCP1点に変更します。あなたはそのCPを使って一時的に性質(技能以外なんでも)を向上させることができます。またDRに等しい点数の容量をもつ“充電池”として(つまりDR10なら10CPぶんの電池)このCPを蓄えることもできます。この充電池がフルになったとしても、ダメージを止めることはできます。しかしそうなると、ダメージをCPに変換することはできなくなります。貯めたCPを即座に使用する必要はありませんが、使用したCPの割り振りを変更することはできません。得たCPは1秒間に1点の割合で失われます――未使用のものから先になくなります。CPがなくなってしまえば、得た能力も失われます――未使用のものから先になくなります。CPがなくなってしまえば、得た能力も失われます(例外:もしHPやFPが減少している場合、あなたはそれを回復させるごとにCP2点分を即座に使用します。1FPを回復させるには3点必要です。この治療は永続的です。本来の上限を超えるHPやFPだけが失われます)。自分の体力から繰り出される攻撃や、自分の攻撃能力からダメージを吸収することはできません。回復だけに使うか、性質を1つ増強するか(キャラクター作成時に決めます)なら+80%、性質をなんでも増強することができるなら+100%。この増強は「反射」とどちらか片方だけしか選択できません。
「[[剥離装甲>防護点#Ablative]]」あなたのDRは"一度だけ"ダメージを止めます。1DRにつき1基本ダメージを止めますが、その過程で破壊されます。失われたDRは失われたHPよ同じ割合で“治癒”します(「HP再生」の効果を含んだ割合です)。これは“莫大なダメージに耐えることができるが、それだけのHPを正当化するにはサイズが小さすぎる”超人を再現するのに使ってください。
「[[指向性>防護点#Directional]]」
あなたのDRは1つの方向からの攻撃に対してのみ有効です。正面(F)なら-20%、背面(B)・右(R)・左(L)・上(T)・下(U)なら-40%です。人間型の生物は通常正面か背面の限定しかとることができません。
「[[部分的>防護点#Partial]]」あなたのDRは特定の部位だけを守ります。「その部位を攻撃するときのペナルティ」(2巻第13章「命中部位」参照)-1につき-10%です。例えば突進するための角と分厚い頭蓋骨をもった動物は「頭蓋骨のみ」のDRということで-70%になります。「胴体のみ」は-10%に相当して、重要臓器も保護します。あなたがこの限定を腕・脚・手・足に設定した場合、DRはそのタイプの四肢をすべて保護します。単に1本の手足だけを守ることにした場合、制限はさらに倍になります(例えば腕は命中判定に-2ですから腕1本は-40%になります)。腕や脚の命中修正が複数あるときには、マイナス修正の一番少ないもので計算します。
「[[階層状>防護点#Layered]]」あなたは異なる修正をもつ複数のDRを組み合わせて「階層状」のDRをとることができます。キャラクターを作成する際に、階層の順序(最も外側から最も内側まで)を指定しなければなりません。一度決定されたら、この順序を変更することはできません。
骨またはキチンは未修正の「防護点」を必要とし、厚い脂肪層には「柔軟」(-20%)が必要であり、革のような肌には「丈夫な皮膚」(-40%)があります。
これにより、先のとがった、不規則な形の、またはかさばる体が着衣を不可能にする場合は、「鎧着用不可」(-40%)を追加します。
これらの一般的なクラスの「柔軟」を複数持つことは可能ですが、「階層状装甲」ルールを覚えておいてください。さまざまな種類のDRが適用される順序は、キャラクターの作成時に修正する必要があります。
関連するオプションについては、「コラム:部分的に限定された能力」(Partially Limited Abilities)を参照してください。
鎧のなかには「4/2」というふうに2種類の防護点が書かれていることがあります。これは、部位や攻撃のタイプによってDRが異なることを意味します。それぞれの鎧の注釈を読んでください。
「*」はその鎧が「柔軟」であるという意味です。柔軟な防具は隠したり他の鎧の下に着たりするのが簡単で、脱ぎ着もすばやくできます。しかし、鈍的外傷には傷つきやすくなります。
重ね着できる鎧は、鎧表の防護点(DR)項目に「*」のついた柔軟な防具で、かつ注釈として「普段着の下に、もしくは普段着のように着られます」があるものだけなので注意が必要です。
「F」は、その防護点が正面からの攻撃からしか守ってくれないことを意味します。
このページへのコメント
GURPS第4版(日本語版)のベーシック2冊を見ても分からない&うっかり間違えそうなもの&豆知識。より転載。
「防護点」の特別増強「硬化」は「宇宙パワー/回避不能な攻撃」に対しても有効。
防護点に「命中判定−xで防護点を無視される」といった限定をする場合、「命中-2で狙えるくらいの大きな弱点には-10%、より小さな命中-4の弱点なら-5%、 それ以上のペナルティには割引なし、といったところでしょう。 (敵に命中-5で攻撃するように仕向けるというのはほとんど有利でさえあります!) 限定に値するためには、こうした弱点は「大域的な」ものでなければならないでしょう。 すなわち、敵は通常の命中部位の修正に-2や-4を単に足すだけで 腕でも脚でも頭蓋骨でも重要器官でも弱点を攻撃できる、ということです。」 ということだそうです。
(Magicの152ページの)スケルトンの頭蓋骨に特徴のDRを足さないのは 「頭蓋骨のDRは脳の付属物であり、脳をもつキャラクターにだけ与えられている。 脳という部位が存在しなければ、それを防護するためのDRもはじめから存在しない」ということだそうです。 単に命中-7だから限定に値しない、というのではないようです。
防護点の「○○以外のすべてに有効」という限定は、
○○の中身が「どこにでもある」なら-20%、「よくある」なら-15%、 「ときどき」なら-10%、
「まれ」なら-5%、という値がユーザー側から提案され、オフィシャルスタッフ(ericbsmith)の同意がある。
また、ドクタークロムも同じ値を提案していた。
GURPS第4版(日本語版)のベーシック2冊を見ても分からない&うっかり間違えそうなもの&豆知識。より転載。
、防護点の「○○以外のすべてに有効」という限定は、
○○の中身が「どこにでもある」なら-20%、「よくある」なら-15%、 「ときどき」なら-10%、
「まれ」なら-5%、という値がユーザー側から提案され、オフィシャルスタッフ(ericbsmith)の同意がある。
また、ドクタークロムも同じ値を提案していた。