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tyounekogami 2025年09月15日(月) 18:26:34履歴

■注意点
信仰や宗教、伝統や思想が密接に関係するため、一言で「天使」と言ってもその解釈は人それぞれです。例の一部を挙げるだけでも「人間の良き隣人」「清く美しく神聖なもの」「人類の管理者」「独裁者の代行」「“正義”の奴隷」など様々です。こういった、人の歴史や神話伝承に(特に現在進行形で)直接結びついている概念をキャラクターとしてゲームに登場させる際は、取り扱いには注意が必要です。愛好者・信仰者にとって、「良きもの」をただ単に引き立て役としてぞんざいに扱かわれることは、大変不快でしょうし、争いの種になりかねません。なので、ゲームに登場させる際に「こういう解釈によるもので、リスペクトを欠いているものではないですよ」という注意は事前に出しといたほうが良いでしょう。これは天使に限りません。
■天使の大雑把な種類(主に世界観による違い)
- 伝承における天使。
- ルナルの天使:〈天使〉参照。
- 妖怪としての天使:人類の認知や精神に依存する存在です。聖書や伝承によるものと、創作物のイメージからなるものと様々ですが、大きく分けて以下の2種が代表例です。
- 『GURPS Horror』の天使(およびその形式を『魔法大全』の悪魔に合わせたもの):https://gurps-fandom-com.translate.goog/wiki/Angel...
- その他の天使
- 旧天使でも新天使でもない天使。妖怪で神話伝承に由来していたり、独自の上位存在に使えていたり様々。ひとまず「偽天使」にまとめます。
- 第3版ルールで海外産サプリメントで天使を扱ったもの:『GURPS Classic:In Nomine』https://ebin.pub/gurps-classic-in-nomine-155634400...
■目次

「天使」とは、宗教において神と人間との中間におかれる霊的存在であり、神意の伝達者です。時には人間に裁きを与えたりする存在です。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教などのいわゆる「アブラハムの宗教」における神話・伝説の中に登場することが多いです。天使は英語ではエンジェル(angel)といいますが、これはギリシア語の「angelos(使者)」に由来しています。
デザインに関しては、現代の天使の印象像としては背中から生えた2枚の羽と頭上に光る天使の輪が特徴です。また、裸の子供の姿で描かれることも多いです。キリスト教神学では、天使は肉体を持たず、精神のみの存在であるとされることがあります。なお、かつて人間と接する一部天使を除き、多くの天使は人型ではありませんでした。書物に語られる高名な天使は、顔や腕や眼が沢山あったり、天にも届く巨人などの異形の姿ばかりだっと言います。しかし、この世の理を司ったり天界の番人をする超自然的存在である実態を考えれば、むしろこの方が自然とも言えるでしょう。時代が進むに連れて人型の天使が描かれるようになり、現在の天使像の源流となりました。この変化に関しては、天使の認知度が上がるに伴い、旧き天使が備えていた異形を神に仇為す悪魔に押し付けたためと考えられており、それと同時に獄卒などのネガティヴなイメージの強い天使の追放もあったとされます。
また、「黄道十二宮の天使」というのもあります。これは、16世紀ドイツの錬金術師ハインリヒ・コルネリウス・アグリッパによって黄道十二宮と関連付けられた12の天使のことを指します。アグリッパの主張する黄道十二宮の各宮と天使との対応、天使の階級ならびに亡者の階級は次の通りです。後述するほど上位で、各々対になる「亡者の階級」があります。階級の最初の3つは、現世における信仰によって人間が達する霊的状態と言われています。
- 証聖者(コンフェッサーズ Confessors)
- 対応天使名:バキエル(Bachiel)、対応魔法石:青玉、対応黄道十二宮:双魚宮、関連月:2月
- 対を成す亡者の階級はインフィデレス(Infideles 不誠実な者)
- メモ:confessor 告白者。カトリックにおて、告解を聞く司祭、聴罪司祭(信者のざんげを聞く司祭)。贖罪師。懺悔聴聞僧。聴聞僧。 告解師。しばしば C〜 で、証聖者 (しようせいしゃ。迫害にも屈せず信仰を守った信者)。Edward the Confessor 証聖王エドワード 《1003?‐66; 信仰のあつかった英国王》 エドワード懺悔王。a father confessor 懺悔司僧
- 殉教者(マーターズ Martyrs)
- 対応天使名:ガムビエル(Gambiel)、対応魔法石:水晶、対応黄道十二宮:宝瓶宮、関連月:1月
- 対を成す亡者の階級はアポスタタエ(Apostatae 背教者)
- 罪無き者(イノセンツ Innocents)
- 対応天使名:ハナエル(Hanael)、対応魔法石:緑玉髄、対応黄道十二宮:磨羯宮、関連月:12月
- 対を成す亡者の階級はマレフィキ(Malefici 犯罪者)
- 天使(エンジェルズ Angels)
- 対応天使名:アドナキエル(Adnachiel)、対応魔法石:風信子鉱、対応黄道十二宮:人馬宮、関連月:11月
- 対を成す亡者の階級はテンタトレス・マリゲニー(Tentatores Maligenii 悪の誘惑者)
- ■エンジェル(Angel)、複数形で「エンジェルス(Angels)」、日本では「天使」と訳されます。キリスト教やユダヤ教における神の使い達(天使)の総称です。また天使の9階級(天使の階級)のうち最下級の第9階級を指します。ギリシャ語の「Ángelos(使者)」が教会ラテン語で「Angelus」と訳されたのが名前の起源となっています。元々硬音のG(エン"ゲ"ル)で発音されてましたが、古期フランス語の影響を受けて軟音化(エン"ジェ"ル)しました。人間の生活を監視、守護し、鼓舞する役目を担っていて、時に神と人間の間をとりなし、時に名のある大天使達の命令を忠実に実行する部隊として動いています。イスラム教で天使は単数形で「マラーク(Malāk)」、複数形で「マラーイカ(Malāʾikah)」と呼ばれます。
- 大天使(アークエンジェルズ Archangels)
- 対応天使名:バルビエル(Barbiel)、対応魔法石:紫水晶、対応黄道十二宮:天蠍宮、関連月:10月
- 対を成す亡者の階級はクリミナトレス(Criminatores 中傷者)
- ■アークエンジェル(Archangel)、複数形で「アークエンジェルス(Archangels)」、日本では「大天使」と訳されます。天使の9階級(天使の階級)のうちの第8階級。またエンジェルより上の位の天使すべてをアークエンジェルと呼ぶこともあります。第8階級でありながら事実上の指揮官とされる四大天使(ミカエル、ガブリエル、ラファエル、ウリエル)を含む御前の七天使を擁する特殊な階級とされます。四大天使以外に大天使に含まれる天使は、旧約聖書外典「第1エノク書」のギリシャ語写本によれば、ラグエル、サラカエル、レミエルとされていますが、他にもサリエル、メタトロン、カマエル、ハニエル(→アナエル)などが候補に挙げられることもあります。
- 権天使(プリンシパリティーズ Principalities)
- 対応天使名:ズリエル(Zuriel)、対応魔法石:緑柱石、対応黄道十二宮:天秤宮、関連月:9月
- 対を成す亡者の階級はフリアエ(Furiae 復讐の女神)
- ■プリンシパリティー(Principality)、複数形で「プリンシパリティーズ(Principalities)」、日本では「権天使」と訳されます。天使の9階級のうち第7階級。「プリンスダム(Princedom=大公)」とも呼ばれます。地上における国や都市を支配し統治する役目、つまり人間の指導者達を管理し、正義を行わせる役目を担っています。また信仰と宗教を擁護するのもプリンシパリティーの役目とされます。アナエル(Anael)、ハミエル(Hamiel)、カマエル(Camael)などがプリンシパリティーの指揮官とされています。
- 能天使(パワーズ Powers)
- 対応天使名:ハマリエル(Hamaliel)、対応魔法石:緑玉、対応黄道十二宮:処女宮、関連月:8月
- 対を成す亡者の階級はアエリアエ・ポテスタテス(Aeriae potestates 空の軍勢)
- ■パワー(Power)、複数形で「パワーズ(Powers)」、日本では「能天使」と訳されます。天使の9階級(天使の階級)のうちの第6階級に対する名称です。「デュナミス(Dynamis)」、「ポテンティアティス(Potentates)」、「オーソリティー(Authority)」とも呼ばれます。神により最初に創られた天使たちとされ、悪魔、つまり堕天使の軍勢と戦う役目を担っています。また死者の霊を導くのもパワーの役目とされています。パワーの指揮官はラファエル、カマエルなどとされています。
- 力天使(ヴァーチャーズ Virtues)
- 対応天使名:ウェルキエル(Verchiel)、対応魔法石:碧玉、対応黄道十二宮:獅子宮、関連月:7月
- 対を成す亡者の階級はプラエスティギアトレス(Praestigiatores 奇蹟の模倣者)
- ■ヴァーチャー(Virtue)、複数形で「ヴァーチャーズ(Virtues)」、日本では「力天使」と訳されます。ユダヤ教、キリスト教における、天使の9階級のうちの第5階級。「ヴァーチュー」とも発音します。語義は「高潔」あるいは「男らしさ」。ヘブライでは「マラキム(Malakim)」あるいは「タルシシスム(Talshishism)」の名で知られていました。人々に恩寵と勇気を与えるために、地上において奇跡を行う役目を担っているとされます。たとえばキリスト昇天の際に出現し、付き添ったのもヴァーチャーズだとされています。ヴァーチャーの指揮官は「ミカエル(Michael)」、「ラファエル(Raphael)」、「バルビエル(Barbiel)」(→バラクィエル)、「ウジエル(Uzziel)」、「ペリエル(Periel)」などとされています。
- 主天使(ドミニオンズ Dominions)
- 対応天使名:ムリエル(Muriel)、対応魔法石:玉髄、対応黄道十二宮:巨蟹宮、関連月:6月
- 対を成す亡者の階級はウルトレス・スケロルム(Ultores scelorum 犯罪の復讐者)
- ■ドミニオン(Dominion)、複数形で「ドミニオンズ(Dominions)」、日本語では「主天使」と訳されます。天使の9階級(天使の階級)のうちの第4階級。ヘブライ語では「ハシュマリム(Hashmallim)」。神の言葉をあまねく宇宙に広げる役目を担っているとされます。神の威光を示す笏をシンボルとします。ドミニオンの指揮官はハシュマルあるいはザドキエルとされています。
- 座天使(スロウンズ Thrones)
- 対応天使名:アムブリエル(Ambriel、対応魔法石: 黄玉、対応黄道十二宮:双児宮、関連月:5月
- 対を成す亡者の階級はウァサ・イニクィタティス(Vasa iniquitatis 不法の器)
- ■ソロネ(Throne)、複数形で「トロウンズ(Thrones)」、日本では「座天使」と訳されます。天使の9階級(天使の階級)のうちの第3階級。「オファニム(オファン)」とも呼ばれます。「ガルガリン(車輪、瞳の意)」とも呼ばれます。「神の玉座を運ぶ尊厳と正義の天使」、「意思の支配者」とされます。「火車」をシンボルとしますが、彼ら自体もまた緑柱石のような色で輝き、炎と燃え多くの眼を持つ車輪の姿をしているともされます。「旧約聖書」中の「エゼキセル書」においてはケルブと混同した記述がされているが、ケルブに付き従う足元にある車輪がソロネだと考えられます。
- セラフ、ケルブ、ソロネの上級三階級の役目は非常に似通っており、並んで記述されることが多かったです。後世の神学者たちはケルブは神の玉座を運ぶ者達、ソロネは戦車などの実戦おいて活躍する者達と分けて分類しました。ソロネの指揮官はヤフキエル(Japhkiel)、あるいはラファエルとされています。
- 智天使(ケルビム Cherubim)
- 対応天使名:アスモデル(Asmodel)、対応魔法石:紅玉髄、対応黄道十二宮:金牛宮、関連月:4月
- 対を成す亡者の階級はスピリトゥス・メンダキオルム(Spiritus Mendaciorum 嘘つきの霊)
- ■ケルブ(Cherub)、複数形で「ケルビム(Cherubim)」、日本では「智天使」と訳されます。天使の9階級(天使の階級)のうちの第2階級。「ケルビス(Cherubis)」、「ケルビン(Cerubin,Chrubin)」とも呼ばれます。「知識」、「仲裁する者」という意味を持つ。古い存在であり、アッシリアでは「カリブ(karibu)」と呼ばれ、寺院や神殿の入り口を守る番人の役目を持つ人間の頭を持つ有翼のライオンのことであり、エジプトでは「夜空」、「宗教の勧行」を意味しました。聖書では「あらゆる方向に向かう炎の剣(=稲妻)」を武器として護衛を勤める存在であり、生命の樹とエデンの園を監視するものとされました。当初は4枚の翼と4つの腕と顔を持ち、足元に車輪を携えた光り輝く姿で表されました。この車輪は太陽の運行と関係し、また神の御座を運んだり神の戦車に使われる車輪だと考えられています。後世にケルブは翼のある美しい子供の姿で表されることもありました。
- ケルブとされる天使にはガブリエル、ケルビエル、ゾフィエルなどがいます。
- 熾天使(セラフィム Seraphim)
- 対応天使名:マルキダエル(Malchidael)、対応魔法石:紅縞瑪瑙、対応黄道十二宮:白羊宮、関連月:3月
- 対を成す亡者の階級はプセウドテイ(Pseidothei 偽神)
- ■セラフ(Seraph)、複数形では「セラフィム(Seraphim)」、日本では「熾天使」と呼ばれます。天使の9階級(天使の階級)のうちの第1階級で、カトリックにおける最高位の天使のことです。「旧約聖書」イザヤ書や旧約聖書偽典「第2エノク書(スラブ語エノク書)」によれば4つの頭と6つ(3対)の翼を持つとされます。その翼の羽の一枚一枚がまるで孔雀のように目の模様を持っているともされます。その翼のうち2枚で顔を隠し、2枚で足を隠し、残りの2枚で空を飛ぶとか。神に一番近い存在であり、神に対する愛が異常に大きい為にその愛で身体が燃えているとも言います。また古代では空を飛ぶ蛇の姿をしているとも考えられました。セラフを支配する天使として、(堕天する前の)サタン、イェホエル、セラフィエル、メタトロンなどが挙げられます。
- ■セラフィエル(Seraphiel)。キリスト教における天使の一人で、天上の階級の最高位セラフの名の起源となった天使でセラフの指揮官です。ただし、イェホエル(メタトロンの別名の一つとされる天使名。ユダヤの伝説によれば「レヴィアタン(リヴァイアサン)を食い止める天使」だとされる)などの他の天使が指揮官とされる場合もあります。
アメリカのオカルティスト、ロン・マイロ・デュケットは、グリモワールの『ゴエティア』に記されたソロモン72柱の悪魔に対応するとして、シェム・ハ=メフォラシュの72の天使を挙げています。
彼らは神から離反し、悪魔とともに人間を堕落させる存在とされます。数多くの魔王クラスの悪魔が堕天使とされています。
彼らはかつて最高位の天使ルシファーの叛逆に加担し、共に地獄に落とされた存在であるとされます。ただし、ジョン・ミルトンの「失楽園」において数多くの異教の神が“堕天使”として紹介されたため、起源の上ではアブラハム宗教と無関係の存在まで堕天使として扱われる例がままあります。
- 有名な堕天使
- ルシファー
- ベルゼブブ
- レヴィアタン
- バール
- アスタロト
- アスモデウス
- ベルフェゴール
- グリゴリ
- 悪魔の上級3隊
- アザゼル
- ガープ
- ベリアル
以下に有名どころの天使を列挙します。
- 天使
- ミーカーイール(ミカエル)
- ジブリール(ガブリエル)
- アズラーイール(アズラエル、イズラーイールなどとも)
- イスラーフィール(イスラフェル)
- マーリク(ザバーニーヤの長)
- ムンキル
- ナキール
- リドワン
- 堕天使
- イブリース
- ハールート
- マールート
『GURPS Horror』の天使種族データ。 336cp

drachenriese
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