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tyounekogami 2024年01月29日(月) 09:15:03履歴
とりあえず仮設。色々後で変化する予定。
一般に妖力由来の異能とは有利な特徴であり、「選択能力」ルール等はあれど、技能に比べCPを多く消費することに違いがありませんでした。特に現代日本で怪事件調査に必要な異能(例えば“人払い”など)は取得CPコストがかさみがちです。妖魔術はそういった、物語に用いられやすいが“かさばる能力”を解消する一手として期待されています。設計ベースが魔法システムなので、妖怪にとって出力が低く感じられるかもしれませんが、妖魔術の主目的はPCが取りうる選択肢の拡張――すなわち“多彩な手札”――を低コストで取得させることにあります。それらの多くは対等以上の怪異にぶつけるためではなく、超人として一般人(や物語上の“端役”)をあしらうための技術であることを想定しています。
「妖魔術」は、「導入目的」にある通り「一般人(や物語上の“端役”)をあしらうため」のものですので、素質と効果の恩恵を受けません。また同様の理由から、《火球》のエネルギー消費などの魔法の素質に依存する部分は、最大でも3レベル分までとします。その代わり、「妖魔術の素質」の上限レベルは「魔法の素質」と同じ3レベルではなく、通常の才能と同じ4レベルとします。また、通常なら万能技能は「才能」の恩恵を受けられませんが、妖魔術の万能魔法は「妖魔術の素質」の恩恵を受けられます。
もし承認力濃度を細かく設定したい場合、以下に指針を記載しておきます。フェイクトゥルフの世界では、承認力「疎」以下の環境は人為的に作らない限りはまずないでしょう。
- 「濃密」: これは、人々がそういう異能が飛び交う領域だと明確に伝承している場所や神格級の存在です。例:ギリシア神話における神々と巨人の大戦「ギガントマキア」。
- 「密」: 人間の認知が怪異を生み出す世界で、そういった怪異が主役となるキャンペーン。大抵、様々な神話や、キャラクターを描いた創作物が存在している。また、「密」世界の妖怪によって生み出された領域も「密」と扱います。
- 「並」: 人間の認知が怪異を生み出す世界(ただしあまり創作活動や伝承がない世界)。あるいは、「密」世界を本体として隣り合う、非妖力由来の世界(例:魔法で作られた鏡の世界。超能力で開いたポケット次元)。
- 「疎」: 妖怪を生み出せる人間が存在しない世界だが、妖怪を認知できる何者かが命綱を仲介している世界。あるいは「並」世界を本体として隣り合う、非妖力由来の世界。
- 「なし」: 人類が存在しない世界(隣接世界ではなく、その世界が“本体”のもの)。
[[二千後校>妖魔術#After2000]]
これは暫定的な善玉妖怪の後援者組織です。なので、日本のどこにおいても通用する大規模な設定にしています。しかし、他に似たような妖魔術流派組織が増えていけば、その分この組織の規模は縮小させていく予定です。「二千後校」(にせんごこう)とは、国立二千後大学、二千後大学附属小・中・高校および日本全国にあるそれらの派生学校(例:二千後大学附属東京西中学校)の総称です。名前の由来は「ミレニアム(西暦2000年)より後」です。フェイクトゥルフの怪異にとって西暦2000年は勢力図が激変した節目とされています。
この教育機関「二千後校」は西暦2000年以降に設立された小中高一貫校で、大学すら含んでいます。日本の各都道府県に4つ以上あるとされ、総数200校はあるとか。その正体は日本国を後援者に持つ善玉妖怪のための教育(あるいは更生)機関です。未熟な精神状態の妖怪を人間社会でも生きていけるようにするための場所でもあります。それまであった妖怪の互助組織を多く吸収合併している日本有数の妖怪用巨大教育機関です。いくつもの学派があるようですが、「人類と妖怪の共存」を主軸にまとまっているようです。気に入らない者からは、「妖怪を人間に奉仕させる洗脳機関だ」と揶揄されることもあります。日本の(政府含む)各業界の学閥にコネを持ちます。二千後校は日本の善良な妖怪ネットワークのほとんどと同盟関係であり、邪悪な妖怪ネットワーク(特に共存・相互不可侵が不可能な存在)と敵対しています。
この妖怪学校では妖怪が人間社会で生きていくための知識や思考法、能力制御法、幼稚園から高等教育まで様々なものを教育しています。しかし、妖怪の中には、どうしても人間社会と相いれない妖怪もしばしばいることでしょう。そういう時は、彼らの受け皿になってくれそうな“邪悪でない”組織を斡旋します。しかし、後ろ暗い噂の中には、扱いに困る妖怪を「《人化》の自我維持判定を意図的に失敗させ、人間化させた」などという物もあるようです。
人間の関係者はほとんど妖怪を知っている者です。人間の生徒はほとんどいませんが、“訳あり”の人間生徒はわずかなりいます。
なお、この教育機関は「隠れ里」と呼ばれる大規模支配領域をいくつも所持しています。現代において衛星撮影技術の向上や、人間変身が上手くいかない妖怪のことを考慮すると、極力外部から見られない環境が望ましいため、大抵の校舎は「隠れ里」の中にあります。この場合、外の世界にある校舎はダミーで、なおかつ人が寄り付き辛い僻地に設置される傾向にあります。例えば山中や大森林の奥深くや、霧の深い谷などです。校舎自体が妖怪ということも少なくありません。
「後援者/二千後校」は25cp級の勢力です。この組織は世界中にある人類守護を担うネットワークと何かしらの繋がりを持つため、時にはスパイ組織のような手助けをしてくれたり、別組織の仲介をしてくれることもあるでしょう。
理事長は日本の知恵の神や学問の神の仮の姿とされ、それらが世間から見て不自然でない規模のローテーションで担っているとされます……本当に幾柱も交代制で担当しているのか、単に人間形態を取り換えてるだけなのかまでは不明ですが。
流派の妖魔術には呪文リストが設定されており、その呪文にある前提呪文でリスト外のものは、未修得手でも問題ありません。ただし、前提条件に記された「呪文以外の性質」は守らねばなりません。また、呪文習得には指定されたレベル以上の「魔術師階級/二千後校」が必要です。
全体的な傾向としては、「魔術師階級」は2レベル以下は治癒系が主で、他者の人権を脅かしかねない内容は3レベル以上になってからとなります。故に、この流派で「魔術師階級」3レベル以上になれるのは、流派の理念に沿った善良で優秀な者に限られます。
また、視覚や言語関連に由来する呪文が複数あるため、それらに不向きな妖怪とは相性が良くありません。
- 「魔術師階級/二千後校/0L」[ 0cp]:8種
- 「魔術師階級/二千後校/1L」[ 5cp]:15種
- 「魔術師階級/二千後校/2L」[10cp]:15種
- 「魔術師階級/二千後校/3L」[15cp]:10種
- 「魔術師階級/二千後校/4L」[20cp]:10種
- 「魔術師階級/二千後校/(学生は最大4L)」
- 「後援者/二千後校」:25cp級勢力
- 「妖魔術の素質」:二千後校では後天的に習得・強化可能です。
- 「並列思考」:妖魔術用のものなら、二千後校では後天的に習得・強化可能です。
呪文によらない以下の特徴もパワー修正「妖力」付きなら流派の訓練に取り入れてかまいません。GMが許すなら、後天的に習得してもよいでしょう。
- 「形態変更/人間」
- 「特殊攻撃」「特殊効果」「特殊武器」
- 「力場状」付きの「防護点」
- 「ESPの能力」に挙げられているもの:例えば「探知」「サイコメトリー」
- 「サイキック・ヒーリングの能力」に挙げられているもの:例えば「治療できる」「HP再生」
- 「テレパシーの能力」に挙げられているもの:例えば「遠隔通信/転送」「精神支配」「読心」「精神調査」
- 「テレポーテーションの能力」に挙げられているもの:例えば「アイテム借用」「ワープ移動」「次元跳躍者」
《[[人化維持>妖魔術#Human_Form_Maintain]]》■《人化維持》 特殊呪文、呪文操作系呪文
●持続:エネルギーの「電池」が空になるか、本来の持続時間が終了するまで。 ●消費:目標の《人化》を維持するのに必要なエネルギー(技能レベルで減少させた後の数値)。例えば1時間エネルギー2で維持できる《人化》を5時間維持したければ、エネルギー消費は10。(技能レベルが高いために)エネルギーを消費せずに《人化》を維持できる場合、持続時間の5倍の時間維持するのに1。《人化維持》のレベルが高い場合、このエネルギーをさらに(通常通り)減少できます。例えば《人化》(持続時間1時間)と《人化維持》を共に15レベルで習得している妖怪は、維持コスト1点で1時間人間に化けられるため、1時間だけの維持で良ければ《人化維持》のエネルギー消費は0点になります。 ●準備:2秒。 ●前提:《人化》
《[[人化解除>妖魔術#Dispel_Human_Form]]》■《人化解除》 通常呪文/防御呪文、呪文操作系呪文
術者にかかっている《人化》ひとつを瞬時に解除します。《人化維持》がかかっている《人化》も解除できます。元の姿が巨大で衣服や施設が “ はちきれる ” 場合の効果は、《肥大化》《肉体拡大》を参照してください。
●持続:永久 ●消費:20(防御呪文として使用する時は高技能レベルによるコスト削減はできません)。 ●準備:1秒(防御呪文として使用する時は一瞬です)。 ●前提:「素質レベル1」
《人化》の解除のみに特化する代わりに準備時間が極端に短く、前提条件も軽い《呪い除去》として調整
「免許/装備転送/(格納組織名)/1L」は以下の性質が組み合わされた特典です。
- 「儀式的階級/1L/装備転送許可者」[1cp]
- これは組織に活動が認められた名誉ある存在です。
- 「合間に充電/預けておいた装備のみ/整備も兼ねるが最短でも1分ほどかかる」[1cp]※
- 「合間に装填/預けておいた装備のみ/整備も兼ねるが最短でも1分ほどかかる」[1cp]※
- 「借金/1L/会費」[-1cp]
- 「使命/毎年のテスト(6以下)/強制された/命の危険はない)」[-2cp]
- 「貸し/重大な事故が発生した場合は弁護士が派遣される」[1cp]
2L目以降は預けることができる装備の個数が増え、同時に費用も増え(「借金 +1L」)ます。各流派の組織も無限の格納庫を持っているわけではないのです。預けることができる装備は全部で「この特典のレベル」個までとなります。
GMは、大きな装備はひとつで「この特典の複数レベル」分の枠を使用するとしても良いでしょう。
「[[人化訓練>妖魔術#Form_Training]]」
あなたは前提条件の呪文に熟達しており、さらに「妖怪は化けるもの」という強力な承認力の恩恵を受けることができます。
これは対象技能範囲の狭い「WPプール効率化」と「CPを呪文エネルギーに変換」に近いコンセプトで、万能技能点(消費専用の疑似ボーナスCPプール)のようなものです。あなたが行う《人化》《人化維持》《人化解除》にてエネルギー消費の際、この特典1レベル消費する毎に、25FP分までのエネルギーを肩代わり(つまりエネルギー消費を消費レベル毎25点分軽減)します。消費されたこの特典レベルは、そのセッション中は回復しませんが、WP同様に次のセッション開始時に回復します。
一度に肩代わりしたエネルギー(25FP毎)に余りが生じても、余り分を他に回すことはできません。ただし、「日常的人化」を取得していた場合、その対象状況下で《人化》から直ぐに《人化維持》も詠唱するなら(おそらく判定は省略されていることでしょう)、《人化》《人化維持》の両方を合わせて1つ呪文のようにエネルギーが肩代わりできます。
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